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第234回 第4の手法

初心者向けに株主優待や会社四季報を利用した投資法を試してみようということで、この1月から始めています。
その手法の数は3つ~4つと最初に書いたのですが、4つにしたいと思います。
理由は、既に選んだ2つが株主優待を利用したものだからです。
3つ中2つが同じ材料では面白みに欠けると考え、4つにすることにしました。
そして最後は、初心者向けの中では最も「risk」のある新規上場(IPO)銘柄にしたいと考えています。

日本市場では、年間100銘柄程度が、新たに上場されています。
上場銘柄も多くなり過ぎ、去年から4桁の数字が無くなって、「数字+アルファベット」という証券番号が誕生しています。
投資家としては、銘柄検索時にテンキーだけで入力出来なくなったので、ちょっと不便です。

さて、そんな新規上場銘柄ですが、令和6年度は下記の86銘柄があります。

5871SOLIZE
130AVeritas In Silico
135AVRAINSolution
137ACocolive
138A光FS
5858STG
141AトライアルHD
142Aジンジブ
143Aイシン
145AL is B
146Aコロンビア・ワークス
147Aソラコム
148Aハッチ・ワーク
149Aシンカ
150AJSH
151Aダイブ
153Aカウリス
155A情報戦略テクノロジー
156AマテリアルG
157Aグリーンモンスター
160Aアズパートナーズ
168Aイタミアート
173Aハンモック
175AWill Smart
176Aレジル
177Aコージンバイオ
184A学びエイド
186AアストロスケールHD
189AD&Mカンパニー
190AChordiaTherapeutics
192AインテG
195Aライスカレー
194AWOLVES HAND
197Aタウンズ
198APostPrime
196AMFS
202A豆蔵デジタルHD
205AロゴスHD
206APRISM BioLab
211Aカドス・コーポレーション
212Aフィットイージー
215Aタイミー
218ALiberaware
219AHeartseed
220AFaber Company
228Aオプロ
231ACrossEHD
241AROXX
242Aリプライオリティ
248Aキッズスター
246Aアスア
245AINGS
244Aグロースエクスパートナーズ
247AAiロボティクス
250Aシマダヤ
259Aケイ・ウノ
260Aオルツ
261A日水コン
262Aインターメスティック
7118伸和HD
264ASchoo
9023東京地下鉄
268Aリガク・HD
265AHmcomm
269ASapeet
274Aガーデン
276Aククレブ・アドバイザーズ
278ATerra Drone
277Aグロービング
280ATMH
281Aインフォメティス
286Aユカリア
288Aラクサス・テクノロジーズ
291Aリスキル
287A黒田G
285AキオクシアHD
299Adely
290ASynspective
5241日本オーエー研究所
296A令和アカウンティングHD
300AMIC
297AアルピコHD
303Avisumo
304Aフォルシア
298AGVATECH
302AビースタイルHD

新規上場銘柄と一括りにしていますが、それぞれが個別の企業なのですから、個性があります。
その個性となる情報を得るのに、私は「96ut.com」を利用しています。
利用し続けて20年近くになると思います。
当時、情報を探そうとネットサーフィン(死語)というものをしていた時に見つけたのがこれで、以来愛用しています。

さて、新規上場銘柄の投資については、「セカンダリー」が有名です。
公募で買って上場後の初値で売るのが「ファースト」、上場後の初値で買ってその後の高値で売ることから「セカンダリー」と呼ばれています。
この「セカンダリー」は、業種や売り出し株数、初値等から、更に買われるのか、それとも売られるのかを予測して売買することになります。

例えば、令和6年の最大規模の新規上場銘柄は285AキオクシアHDでした。


上場日は12月18日(水)で、公開価格は1,445円でした。
この辺りの情報は、「96ut.com」285AキオクシアHDのページで確認しています。

吸収資金や時価総額、主幹事証券会社などの情報がキレイにまとめられています。
更に業績、EPS、BPS、既存株主のロックアップ状況、新株予約権の発行状況まで記載されています。
そして最後に、主催者による印象とコメントが記載されています。
「セカンダリー」の動きを分析するには、個人的には十分な情報だと思います。

そもそも公開価格で購入している投資家は、そのまま長期保有か、「ファースト」として初値で売却するかに二分されていると思います。
ですから、売り圧力が強いと初値を付けた後に反落し、弱いと逆に買い上げられることになります。
そこで新規上場銘柄の動きは、銘柄の個性以外に環境や時期も重要になります。

同時上場銘柄が多ければ、資金が分散され買い圧力が弱まってしまいます。
そもそもの相場環境が悪ければ、誰も買わずに買い圧力が弱いか、それとも買うものが無いことで人気が集まって買い圧力が高まるかの両極端になったりします。
ということで、いかに注目が集まるかで「セカンダリー」の動きは左右されるということです。
そこで、「セカンダリー」を取ろうと考えるなら、銘柄だけでなく環境も大きな要因になるので、兼業投資家では難しいと考えています。

初心者向けということは、当然ながら専業投資家向けではなく、兼業投資家向けです。
ですから、私が推奨する手法は「セカンダリー」ではありません。
「セカンダリー」による上昇が終了し、大きく売られた後です。
出来高も激減し、人気も離散した後の銘柄です。
つまり、新規上場銘柄としては、出がらしになったような銘柄への投資になります。

新規上場銘柄は、人気が集中することにより、業績水準以上の株価が付く傾向が強いです。
ただ、その後も多くの新しい銘柄の新規上場の動きが続くのですから、既に上場された銘柄は人気に陰りが出始めます。
その結果、出来高は減少すると共に、株価は下落傾向が鮮明になります。

人気離散になると、それまでの人気を期待して購入していた投資家たちから、一気に見切り売りが始まります。
これにより、適正価格より下げ過ぎという状況が生まれてしまいます。
また、新規上場銘柄は、基本的に右肩上がりの業績で上場してきます。
そういう銘柄が売られ過ぎになるのですから、当然ながら買い場到来となる訳です。
つまり、こういう出がらし銘柄への投資を第4の手法に採用したいと考えているのです。

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