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第197回 寄り15分後からのデイトレード

先日紹介した「前場寄り付き直後のデイトレード」が出来なかったとしても、諦める必要はありません。
それは、次のチャンスとなる「寄り付き15分後からのデイトレード」を試みてみれば良いだけです。
一口にデイトレードと言っても、1日にチャンスは何度もあります。

寄り付き15分後と言えば、当たり前ですが9時15分です。
大体、10分程度で最初の買い方、売り方の注文は出切ってしまい、15分ともなれば徐々に売買が減り、相場が落ち着いて行くような状況です。
この状況下で、下落率上位銘柄一覧に注目します。
これは、ツールによって違うでしょうが、SBI証券の「HYPER SBI2」の画面なら、こんな感じです。


本当は、昨日の9時15分の画面コピーを撮れれば良かったのですが、昨日のその時間は仕事中でした。
だから、引け後の画面コピーになり、申し訳ありません。

この一覧の中で、当然、下落率上位、つまり下落率の高い銘柄を選びます。
この時に注意して欲しいのは、ストップ安に張り付いている銘柄です。
いくら下落率が高くても、ストップ安まで売られて張り付いている銘柄は、使えません。
それは、売り方が売り切った状態だとは言えないからです。
ですから、ちょっと買いが入ってストップ安から外れても、直ぐに反落する「risk」が高いので見送ります。

また、出来高が少ない銘柄も見送ります。
そもそも自分の資金を吸収できないだけでなく、指値が飛んだりしていると、急反落を食らって逃げようと考えた時に逃げられなくなる「risk」が高いからです。
ですから、安定的に売買できるだけの出来高がある銘柄を選ばなければなりません。

そして、前回の例で使った動きである3本連続陰線であるかどうかを確認します。
3本連続陰線であるということは、売り方に強い意思があり、その意思がそろそろ出し切られたと考えることが出来るからです。
特に、3本目が最も長い陰線であれば、大きなチャンスと考えられます。
なぜなら、下落の動きに驚いた相場を見ている短期投資家たちが、投げ売りに出ていると考えることが出来るからです。
つまりこの投資術は、売り方が作り出す強い売り圧力を出し切ったところで、買いに入ることを前提にしているからです。

前回の例では、徐々に陰線が短くなってる方が、反騰に近いと書きました。
実際、反騰になる確率が高いことに違いありませんが、多くの「return」を得るには、徐々に長くなっている方が効果的なのです。
それは、今説明した通り、売り圧力が強い方が感情に負けて売ろうと考える投資家が多くなるからです。
つまり、その感覚が恐怖になり、「今のうちに逃げておこう」という思いへと発展していく訳です。

こうなると、ただ見てるだけで売るつもりが無かった人たちが売って来るということになります。
そういう人が売り切ると、今の環境で売ろうと考える人がいなくなることになります。
売る人がいなくなると、下がらなくなります。
下がらなくなると、「そろそろ買って良いかな!?」という投資家が現れ始めます。
この投資術は、そういう投資家が作り出すモメンタムに乗ることで利益を上げようとするものです。
ですから、買い方のモメンタムが強くなる背景が必要になります。

そう考えると、途中で陽線を挟むようなチャートは、逆にその部分が息抜きになり売り圧力が高まりません。
自分の経験を考えてみましょう。
連続陰線の場合と、陰線、陽線、陰線と交互になっている場合と、どちらのチャートが更に下がりそうと思えるでしょうか!?


当然、右の陰線が3本続いているチャートですよね。
こういうチャートは、まだ下げ続けていくように見えてしまいます。
そして、4本目以降に、最初に陽線が出たタイミングをチャンスと仮定して買いに出る訳です。
これが以前説明した「3本陰線」の投資法です。

3本以上、4本でも、5本でも陰線が続いた後、最初に陽線を描けば、2本は無理でも、あと1本は陽線になる確率が高いと仮定できるでしょう。
この仮定を投資チャンスと考えて、このタイミングで買いに出る訳です。
実は、私はこの方法で、最初の資金を増やしました。

慣れて来ると、最初の陽線を描く前に、陽線を描くことを推測できるようになります。
こうなれば、その分、買いのタイミングが早くなり、「return」を上積めるようになります。
売りタイミングとなる陰線も推測できるようになり、余裕が生まれます。
初心者には、デイトレの中では一番のお勧めでないかと思います。


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