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第106回 下落上位銘柄

前回は上昇上位銘柄をピックアップしました。
今回は、より大事な下落銘柄をピックアップしたいと思います。
上昇より下落が大事なのは、下落する銘柄を選ばないようにするだけで、投資がグンッとやり易くなるからです。

まず、下落率1位は、146Aコロンビアワークスです。
4,365円から3,300円と1ヶ月半で24.4%下落しています。
3月上場銘柄ということで、新規上場銘柄としては狭いレンジの動きですが、6月17日(月)に付けた4,050円からダラダラと売られています。
この前に、売られる理由らしい理由は見当たりませんでした。
同じ不動産の8892日本エスコンや、8804東京建物等と比べてみましたが、連動性は無く、全く違う動きでした。

売られる理由は、不動産だから!?というくらいしか思いつきません。
ただ146Aコロンビアワークスは、不動産開発業者と言っても、まだ売上高150億円未満の企業です。
また、学生寮ではありませんが、食事付きの学生マンション等を経営しているということで、個人的には9616共立メンテナンスに近い雰囲気を感じています。
もっと下げるなら買ってみたいとついつい思ってしまいます。

下落率2位は、6181タメニーです。
156円から123円と1ヶ月半で21.2%下落しています。
しかしながら元々は、6月初旬から思惑で買われていました。
110円から6月11日(火)には173円まで買われていて、156円というのは、その反落中の株価です。
元々の株価は100円前後でしたから、今の130円も高いでしょう。
下げて当然と言うことが出来ます。

下落率3位は、3374内外テックです。
3,325円から2,667円と1ヶ月半で19.8%下落しています。
5月20日(月)を底値に反騰が始まり、6月13日(木)に高値を付けてから下げ続けています。
5月20日(月)から買われ始めたのは、中期計画を発表したからでしょう。
その中で、3年後の2026年度の売上高は600億円、営業利益は30億円と記載しています。
そうなると、1株益は550円程度になり、今の2,500円前後の株価は、当然ながら割安となります。

同業他社の2760東エレデバを見ると、3月から延々と下げ続けています。
3月にSOX指数の下落に連動して、売られ始めたようです。
ただその後、SOX指数自体は反騰していますが、2760東エレデバは下落を続けています。
親会社の8035東京エレクトロンを見ると、SOX指数の動きほどではありませんが、反騰しています。
つまりは、4月30日(火)に発表した今期の業績予想で、減益・減配だったのを嫌気されたということでしょう。
半導体商社は在庫調整に入っているので、その影響もあるのでしょう。

こうなると3374内外テックは、業績や計画に対して、イマイチ信頼がおけないと言うことで、売られていると言えそうですね。

下落率4位は、5858STGです。
2,490円から2,054円と1ヶ月半で17.5%下落しています。
3月上場銘柄ということで、4月17日(水)に底打ちして、5月31日(金)に戻り天井を付けた後、ダラダラと売られています。
5月31日(金)に配当金を発表していますが、配当性向が低いから売られている可能性がありますが、明確ではありません。
同じ非鉄金属の5711三菱マテリアルや5727東邦チタニウムなどとは、これまた連動性は無く違った動きなので、それ以外に原因は今のところ見つかりません。

ただ、同時に、「事業計画及び成長性」を発表しています。
5858STGは、マグネシウム合金を扱える数少ない企業ということです。
マグネシウムは、中学生の時に火を付けて燃やしたように、水でも発火する危険な金属です。
だから、参入障壁が高く、競合相手は簡単に現れないと見込んでいます。
また、電気自動車部品として、マグネシウム合金は必要不可欠です。
車体の軽量化には、どうしてもマグネシウム合金が必要なことから、しっかりとした需要が見込まれると言うことです。
こちらも、もっと下げるなら買ってみたいとついつい思ってしまいます。

下落率5位は、3760ケイブです。
1,474円から1,216円と1ヶ月半で17.5%下落しています。
7月16日(火)に高値を取ってから急落しています。
12日(金)に業績発表をしていて、その勢いで買われたものの、その後急落と言う動きは、来期予想非開示か、減配を嫌気されて、レーティングを下げられた可能性があります。
過去の下落した時の株価は600円程度まで下げているので、まだまだ下がる可能性はあります。

そこで、1位の146Aコロンビアワークスと4位の5858STGには、共通点がありました。
共に、3月上場企業だということです。
上場直後に購入した投資家の売りが出て下げているなら、ある意味チャンスですね。
この2銘柄は、次回以降、ちょっと深掘りしたいと思います。

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