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第252回 新規上場の中の注目銘柄⑦
今回が、最後になります。
残りの2銘柄の確認をして、最後にまとめをしたいと思います。
まず、1銘柄目は138A光FSです。
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上場日は令和6年2月28日(水)ですので、上場後約1年の銘柄です。
それで、初値5,850円に対して現値は60.2%下落の2,249円というものです。
「96ut.com」の情報ページは、ここになります。
ここは、新型コロナ感染症が流行した時を除いて、黒字をキープしている企業です。
事業内容は、名古屋を拠点に立呑み居酒屋を中心とした飲食店の運営を手掛けるということで、去年の名証IRで話を聞きました。
その時の話では、順次拡大していくということでした。
立ち呑みという競争相手が無い業態で、狭い場所でも営業できることから、面白そうと思っていました。
ただ、こういう時は、得てして下方修正を出してくるのが、私の経験則です。
売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
単21.11* 868 -302 109 40 60.4 0
単22.11* 1,684 49 133 62 93.6 0
単23.11 2,225 262 255 201 299.2 0
単24.11 2,566 217 191 100 109.6 40
単25.11予 2,900 240 230 110 110.9 40
単26.11予 3,200 290 280 170 171.4 40
そして予想通り、令和6年10月11日(金)に「特別損失(減損損失)の計上及び2024年11月期通期業績予想の下方修正並びに配当予想の修正(初配及び記念配当)に関するお知らせ」を出しました。
それと同時に「2024年11月期第3四半期決算説明資料」を開示し、理由を下記の通り説明しています。
2024年11月期は、前期の通期出店数である2店舗を上回るペースで出店を進めており、3Q時点で既に6店舗を出店。
新規出店数の増加やリニューアルオープン等により販管費が増加
利益が減少したことは仕方のないことかもしれませんが、株価はまだ割高だと思います。
また、チャート的にも、底値圏にあるとは言い切れません。
ですから、今回の投資法では、ちょっと見送ろうと思います。
2銘柄目は143Aイシンです。
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今回は、この銘柄が最後になります。
上場日は令和6年3月25日(月)ですので、上場後約1年の銘柄です。
それで、初値2,234円に対して現値は56.9%下落の970円というものです。
「96ut.com」の情報ページは、ここになります。
ここは、企業の自治体向けマーケティング支援や成長企業のブランディングなどを手掛けるのが主要事業となります。
ここは、上場時から黒字が定着している企業です。
その流れで、上場後も黒字を維持しています。
売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
連22.3* 1,024 71 116 97 60.8 0
連23.3* 1,148 95 111 83 52.4 0
連24.3 1,280 200 188 126 78.6 0
連25.3予 1,360 210 185 145 75.7 0
連26.3予 1,550 240 230 170 88.7 0
ただ、新規公開株にしては、業績の拡大率かが低いように思われます。
だからでしょう、初値もそれほど高くならなかったために、下落もそれほど大きいものになっていません。
底値圏と言うには甘いと感じるので、今回の投資法では見送りにしたいと思います。
さて、10日ほどに渡って、候補に挙がった全ての銘柄の業績とチャートを確認しました。
その結果、注目銘柄として残った銘柄は、下記のとおりです。
9162ブリーチ
9164トライト
5258TMN
5587インバPF
9346ココルポート
9344アクシスC
168Aイタミアート
145AL is B
137Acocolive
5252日本ナレッジ
5580プロディライト
9159WTOKYO
135AヴレインS
5577アイデミー
9225ブリッジG
全部で15銘柄です。
これらを例えば「HYPER SBI 2」などの登録銘柄にして、毎日チャートを確認します。
確認するチャートは、日足で期間は6か月です。
これを毎日、その日の終了後に確認して、底打ち感が出てきたところから買い始めることにします。
今すぐに買うべきという銘柄は、無いですね。