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第208回 能登からの帰還

能登より帰還しました。
今回支援に入っていたのは輪島市でした。
前回までの目的は地震からの復旧だったのですが、今回は水害からのものも合わさったことで、被害全体が全く違うものになっていました。
被害が違えば活動内容も違う訳で、家具の運搬から泥の掻き出しへと変化していました。
また、雪が降る前の北陸は、常時強風が吹き、雨と晴れが交互に来るので、県外人にとっては慣れない環境で、非常に過酷と感じました。

- 冬の日本海はこんなに酷いの!! -

能登の地元の方には申し訳ないのですが、そう感じてしまうほどの驚きでした。
今年の2月に七尾市で活動していたので、防寒対策は万全にしていたのですが、それでも寒かったです。

ところで活動中に、久々に懐かしい顔を見つけました。
と言えば聞こえが良いのですが、実は私が見つけたのではなく、見つけてもらったという方が正しい表現です。
その懐かしい顔と言うのは、前立憲民主党党首の泉健太さんです。
まさか輪島で会えるとは思っていなかったので、全く気づきませんでした。

- よろずのさん、お久しぶりです。泉です。 -

こう泉さんの方から声をかけて頂きました。
ちょっと申し訳なかったです。

その泉さんですが、一ボランティアとして輪島を訪れていました。
党首だった頃はSPが付いて自由に活動できなかったとのことですが、一議員になったことで自由に活動できるようになったそうです。
終日、ボランティア活動に勤しんで、石川県のボランティアバスで帰途に就かれました。

因みに翌日の9日(日)は地元である京都市伏見区の総合防災訓練があったということで、能登から京都にとんぼ返りし、朝から出席されていたようです。
輪島から金沢まで3時間、金沢から京都まで乗り換え含めて3時間。
ボランティアバスの発車が16時でしたから、帰宅時間は22時頃です。
そして翌朝の9時ごろには訓練に出ているのですから、国会議員と言うのはタフですね。
到底、真似できないです。


そうそう、輪島市災害ボランティアセンターは、「ワイプラザ」というスーパーの駐車場を借りて設置されています。
その「ワイプラザ」というスーパーの中では、臨時の「出張輪島朝市inワイプラザ」が開催されていました。
活動終了からバスの送り出しまで時間があったので、泉さんに「朝市」を覗いてもらったのですが、残念ながら「朝市」という名前通り午前中心の開催だったので、殆どの店舗が終了していて残念でした。
泉さんは気さく二つ返事で訪れてくれたのですが、残念でした。

だからという訳ではありませんが、私にとって泉さんは、晏嬰を髣髴とさせる人です。
晏嬰とは古代中国の政治家で、「晏子春秋」はこの晏嬰の言行録となります。
晏嬰は人々の生活や市場の様子を自らの目で確認して、主君たる景公に諫言しています。
当然、晏嬰は、自らの足で人々の生活に交じり、市場に行って情報収集している訳です。
実は、このことこそが、政治家としての必須条件だと「晏子春秋」の中で述べています。
そう考えれば、SPに警護された経験がある政治家が、一般市民に交じってボランティアに来ることこそが、大政治家の要件に当て嵌っていると思います。

さて、他にも活動中に、某正月番組の撮影にも出くわしました。
もう一つの活動場所の隣にある会館で炊き出しをするということで、事前に市民の方々には告知されていました。
だからでしょう、雨が降っている中、朝から人の列が出来ていました。
ネットで情報が出ていたら番組名を書こうかとも思ったのですが、余り出ていないので止めますね。
私は毎年見ている特番なので、今年も見る予定です。
因みに、4676フジテレビ系列の元旦、夕方にやってるヤツです。

そう言えば、前回の七尾市では、大黒摩季さんの慰問とかち合いました。
昼過ぎから駐車場を見て「見知らぬ車が多いな・・・・」と思っていたら、大黒摩季さんが歌いに来るということでした。
被災地では、何かと気持ちが沈むことが多いので、このように元気づけるものは、いつでも大歓迎だと思います。

さて、活動していた輪島市の状況ですが、詳細は次回に譲らせていただきます。
ちょっと泉さんに会って嬉しくなり、泉さんの話を長々としてしまいました。

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