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第225回 四季報銘柄を2つ目に・・・

先週は、十数年ぶりに、株主優待銘柄のチャートを見ました。
久々に見て感じたことは、権利確定日に向かって、大きく買われる動きが小さくなっているということでした。

- 今更、言うな!! -

そういう苦情が来そうです。
申し訳ありません。
しかしながら、このことを逆に言えば、権利確定日の直近になる以前から既に騰がり続けていると言える訳です。

十数年前なら、権利落ち後の1ヶ月程度は、全く見向きもされませんでした。
1ヶ月以内に底打ちはするのですが、そこから大きく買い戻されるという動きは無く、底値圏をダラダラしているという感じでした。
その後、2ヶ月目、3ヶ月目は多少買われるものの、ゆっくりとした動きで、戻りに入ったと感じられるのは、4ヶ月目に入ってからでした。
ですから、優待銘柄を利用した「サイクル投資法」は3ヶ月前から動けば良いと言い切れた訳です。

ところで、ここからが今日の本題です。
100万円を1年で200万円にする投資法として、1つは優待銘柄を利用した「サイクル投資法」にしました。
そこでもう一つは、会社四季報で有望銘柄として紹介した銘柄を1年間保有する形で選ぼうと考えてました。
が、アホみたいな問題があることに、気づきました。
それは、既に私が買ってしまっているということです。
自分が買った銘柄は、買い煽りになるので、ここで紹介する訳にはいきません。
それに、既に新春号の発売から1か月近く経過しているので、有望銘柄は下値からはそこそこ買われています。

こうなると、四季報銘柄の投資期間を2~3か月のポジショントレードにするというのもアリかとも考えたのですが、これは基本的に間違ってます。
そもそも四季報銘柄は、長期銘柄として選択しているのです。
ポジショントレードとなると、選択方法が異なってきます。

例えば、投資期間を3か月に設定すれば、少なくとも今の株価が向こう3か月間の株価の安値圏にあるという確認が必要になります。
もし、安値圏だと確認できなければ、3か月後の株価上昇の期待が、博打になってしまいます。
投資は博打ではないので、曖昧な根拠で行うべきではありません。

そうなると、相場全体の株価の位置も意識する必要が出てきます。
ここが流動性の低い株主優待銘柄と異なるところです。
株主優待銘柄の中でも流動性が低いものは、全体相場の動きに左右されません。
そもそも流動性が低く、売買されていないため、全体相場が下げたからと言って、慌てて売り出す株主がいないからです。
だから、全体の動きに翻弄されることなく投資できるので、優待銘柄を利用した「サイクル投資法」と言えるんです。

因みに、このような流動性の低い株主優待銘柄でも、相場全体の動きに流されることがあります。
直近では、令和6年8月6日(月)です。
つまり、日経平均が4,000円以上大暴落した日です。

- 日経平均が暴落したから当然だろう!! -

単純に考えれば、そうなるでしょう。
が、この現象は、そう単純に理解するだけで終わるものではありません。
なぜなら、重要な投資指標の一つを我々に与えてくれているからです。

先ほども書きましたが、株主優待銘柄の中でも流動性が低いものは、全体相場の動きに左右されません。
これは、株主が慌てて売らないからです。
ところが、そのような株主が売り出さざるを得なくなったから、株価は下げているのです。
と言うことは、本来売る気が全くなかった株主が売るというのは、売り方の最終段階に入ってきていることを意味します。
つまり、次に売って来る株主がいなくなったと言えるので、大底が目前になったと言えるのです。

このことを裏返せば、流動性が低い株主優待銘柄は、流動性が低いからこそ安定的と言える訳です。
だから、全体相場から来る「risk」「hedge」する必要性は、低くなるのです。
そして、四季報銘柄には、この安定性がありません。
ある程度の流動性が確保されているため、短期的に相場全体の影響を受けることになります。
だから、全体相場から来る「risk」「hedge」するために、チャートや指数を意識しなければならなくなるのです。


- やっぱり四季報銘柄のポジショントレードは難しい・・・ -

そう思いますので、やはり四季報銘柄は中長期投資で考えるべきです。
そこで、最終手段を考えました。
私が何を書いても相場操縦にならない銘柄・・・・。

ということで、これまでもさんざん書いていた四季報関連銘柄として7011三菱重工業を選ぼうと思います。
防衛関連で、去年から引き続き注目するべき業界だと考えています。
7011三菱重工業、7012川崎重工業、7013IHIのどれでも良いと思っています。
ただ株価は、7011三菱重工業は2,167円、7012川崎重工業は7,054円、7013IHIは8,154円です。
100万円の投資で考えると、7011三菱重工業は400株で866,800円、7012川崎重工業は100株で705,400円、7013IHIは100株で815,400円と種銭の利用率を考えると、7011三菱重工業の400株が一番高くなります。

ですので、7011三菱重工業を400株投資したことにしようと思います。


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