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第152回 7460ヤギ

前回、四季報秋号銘柄の中で、3321ミタチ産業が唯一のミックス指数をクリアし、ネットネット株にも該当する銘柄だということが分かりました。
今後、3321ミタチ産業の株価はどのように変化するのか!?
急騰するようなら、以後は同じような銘柄を探せば良いということです。
動かないなら、この指数の組み合わせは、余り意味が無いということになります。
万が一下落するなら、二度とこのような組み合わせで銘柄を選ぶ必要は無いでしょう。

さて、せっかくですので、この四季報秋号全体の中で、「ネットネット株」と「ミックス係数」を満たす銘柄を検索してみました。
すると193銘柄もありました。
でも、ちょっと多い気がするので、「ミックス係数」を22.5以下から半分の11.25以下に変更して検索してみました。
するとまだ171銘柄もありました。
つまり、「ネットネット株」の条件が厳しく、「ネットネット株」の条件を満たすものは、「ミックス係数」の条件を満たして当然と言うことのようです。
実際のところ100銘柄程度に絞りたいので、更に半分の5.6まで絞りました。
すると、108銘柄になりました。



さて、この108銘柄の中から、面白そうな銘柄をピックアップしたいと思います。
ただ、前回で8904AVANTIAがネットネット株に上がってきたのは、仕入れ不動産、つまり在庫が大きいからでした。
だから、先ずは、不動産関連は抜きます。
ついでに、建設関係も抜きます。
その残りから、独断と偏見で一部の銘柄を選んでみました。

まずはアパレルから7460ヤギを選んでみました。
歴史ある繊維専門商社が前身で、近年は高付加価値商材の開発に注力している企業です。
第1四半期決算で、流動資産は54,682百万円、負債は33,370百万円です。

そして流動資産のうち棚卸資産は9,639百万円で、固定資産の投資有価証券は14,017百万円です。
つまり、正味流動資産は下記の通りになります。

 54,682 - 9,639 + 14,017 = 59,060 百万円

そして正味流動資産から、負債と時価総額をマイナスすると、下記の通りになります。

59,060 - 33,370 - 16,600 = 9,090 百万円

結果として、明らかなキャッシュリッチ企業ですね。
ここで、業績予想を確認してみましょう。

     売上高 営業利益 経常利益 純利益  1株益(円)  1株配(円)
連22.3   77,524  1,126  1,357      366    44.1      40
連23.3   86,422  1,943  1,952   1,013   121.8     48
連24.3   82,846  3,181  3,205   2,075   249.5     63記
連25.3予 87,000  3,250  3,350    2,150   256.9     68
連26.3予 90,000  3,400  3,500    2,200   262.8    68〜70

問題点は、2024年度の売上高の減少です。
このため、中期計画を下方修正しています。
ただ、下方修正後の計画は上記通りですので、ここに書かれている数字は達成できるのではないかと思われます。

また、輸入企業であるため、今後予想される円高局面では、利益の押し上げが期待できます。
更に、ここ最近の急激な気温の低下から、冬物市場も好調になりそうな雰囲気が出てきています。
そして、事業報告からは、株価を意識した経営を実施していることを強調しています。
つまり、今後の利益率の上昇、配当金の増加も期待できるという訳です。
こう考えれば、なんだか買いたくなってくるというのが、個人的な考えです。

となると、もう一つの8040東京ソワールはどうでしょうか!?
こちらはフォーマル中心のアパレルです。
8月に発表している第2四半期の数字では、流動資産が9,084百万円、負債が4,897百万円、そして計算後の正味流動資産は6,706百万円になります。
時価総額が2,960百万円なので、計算すると下記の通りになります。

 6,706 - 4,897 - 2,960 = △1,151 百万円

あらら・・・・、正確に計算すると、8040東京ソワールはネットネット株にはならなかったですね。
小売り中心ということから、在庫が予想以上に多かったようです。

こうなるとアパレル関連では、7460ヤギの一択ということですね。

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