マガジンのカバー画像

詩倉庫

27
カテゴリー不明作品の物置き場です
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

【詩】信長のように

あなたにとっての幸せは 自分の正しさを証明するための道具ですか 人間は弱いからそうなっても…

酒井花織
2年前
11

【詩】私が天使だった頃

私が四、五歳の頃 住んでいる集落はすごく平和で 玄関に鍵もかけてなかった 「いちかちゃーん…

酒井花織
2年前
11

【詩】カッコウの歌

地平線まで広がる滅びの荒野 それがあの人の生まれた場所 一度鳥が呼んだけれど 見失った も…

酒井花織
2年前
28

【散文詩】黒薔薇譚

私の家族はみんな変わり者 友達なんて一人もいないし いない方が幸せだと思っていた だから我…

酒井花織
2年前
12

【詩】岸辺の向こう

ピアノ曲 メンデルスゾーンの「岸辺にて」を練習している アンダンテ ゆったりとしたロマンチ…

酒井花織
2年前
14

【詩】憶えたまえ

私は信じます 語り継ぐ歴史の終わりが 安らぎであることを いいえ 願います あらゆる痛みと …

酒井花織
2年前
7

【詩】アダムの肋

あなたが棺に入ったら 私は炎になって あなたを焼き尽くしてしまいたい この役誰にも譲らない 火をくべるだけじゃ足りないの 私 あなたが大嫌い どれだけ嫌いって考えてたら そんな光景が思い浮かんだ いいえ 本当はそうじゃない 空想の中の私は灰 あなたの骨になっていた 嫌っているのにおかしいわ あなたと共に死ぬなんて あなたの一部になるなんて アダムのあばらはお空に浮かんで 三日月 欠け月 消えて泣く 棺は炎に浮かぶ船 たゆたう私は安らかに #忘れられない恋物語