9843 ニトリホールディングスの銘柄分析 2024年6月5日
銘柄分析
コード: 9843
銘柄名: ニトリホールディングス
業種・特徴
ニトリホールディングスは、日本国内のみならず海外にも店舗展開を行っている、全国トップの家具、インテリア、家庭用品の製造小売業者である。コストパフォーマンスの高い商品提供が強みである。
総合個人評価
【C】※良い順にSABCDEで評価。
終値
17,610円(2024年6月5日時点)
銘柄サマリー
市場: プライム
時価総額: 約2兆153億円【超大型:日経225銘柄】
PER: 21.6倍
PBR: 2.22倍
ROE: 10.2%
割安性
直近3年データ
PER
MAX: 27.2倍
平均: 19.9倍
MIN: 14.1倍
PBR
MAX: 3.84倍
平均: 2.53倍
MIN: 1.73倍
平均ROE: 12.7%
【割安性評価】
PERでは中間圏、PBRではやや割安圏となっている。直近のROEが低下しているため、妥当な水準と言える。
財務
時価総額: 約2兆153億円
自己資本比率: 73.7%
キャッシュ: 約1,379億円
その他流動性資産: 424億円(投資有価証券)
有利子負債: 約1,370億円
営業キャッシュフロー: 約1,435億円
※ネットキャッシュ: 約430億円
※キャッシュフロー対有利子負債比率(年) 0.95年
【財務健全性評価】
財務面は非常に良好である。有利子負債の割合も低く、ほぼ気にならないレベルである。
需給
発行株式数: 1億1,444万株
特定株の割合: 55.6%
特定株以外の株式数(流通株式数): 約5,080万株
信用貸借区分: 貸借
貸借倍率: 10.75倍
買い残: 58.7万株(流通株式数の1.15%)
出来高: 83.4万株(流通株式数の1.64%)
※売買代金: 約147億円
主要株主
ニトリ商事 18.1%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 12.7%
日本カストディ銀行(信託口) 5.7%
機関投資家の保有: あり
機関投資家の空売り: 直近では観測なし
【需給について】
超大型株ではあるが、需給面は良好である。日経225銘柄のため、日経平均や為替など外的要因の影響も大きい。
業績
決算月: 3月
前々期経常利益: 1,440億円(前期比: 1.6%増)
前期経常利益: 1,323億円(前期比: 8.1%減)
今期予想: 1,340億円(前期比: 1.2%増)
※前期売上対営業利益率: 14.2%
直近四半期の経常利益
1Q: 335億円(前期比: 9.3%減)
2Q: 569億円(前期比: 19.2%減)
3Q: 1012億円(前期比: 3.8%増)
4Q: 1323億円(前期比: 8.1%減)
【業績評価】
海外工場があるため、円安の進行により輸入コストが上昇しており、国内事業は苦戦しているが、何とか耐えている印象である。海外出店を進めており、こちらはややプラスに働くと見えるが、現状数値上は横ばいである。
配当
配当方針: 将来にわたり安定的な配当を実施すること。
配当性向:
前々期実績: 17.3%(配当: 146円)
前期実績: 19.2%(配当: 147円)
今期予想: 18.7%(配当予想: 152円、利回り: 0.86%)
【配当評価】
財務は良好であり、引き続き安定配当は見込めるが、現状では業績(利益)は成長しておらず、利回りが低いため、インカム狙いの対象にはなりにくい。
テクニカル
【テクニカル評価】
2024年4月頃の高値24,000円から約25%以上、下落しており、2023年12月頃の水準に戻ってきれいなお山の形になっている。特に決算発表後、窓を開けて下落を続けており、現状特に買いのサインもなく、25日線の傾きも下向きの角度が急であり、簡単には上がらなさそうなチャートに見える。
総合評価コメント
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