9788 ナックの銘柄分析 2024年6月7日
※2024年6月5日 初回投稿。その後、6月6日に前期決算の訂正があったため、6月7日に本投稿も訂正しました。
コード: 9788
銘柄名: ナック
業種・特徴
ナックは多角的な事業展開を行っている企業である。主力事業はクリクラを中心とした宅配水事業と、ダスキンなどを含むレンタル事業である。その他に建築コンサルティング、住宅、美容・健康事業を展開している。
総合個人評価
【B+】※良い順にSABCDEで評価。
終値
555円(2024年6月7日)
銘柄サマリー
市場: プライム
時価総額: 約258億円(中小型)
PER: 10.86倍
PBR: 1.05倍
ROE: 9.5%
【割安性評価】
PER10倍、PBR1倍、ROE10%、まさに教科書に書いてあるような標準的かつ妥当な水準と言える。
財務
自己資本比率: 60.2%
キャッシュ: 80億円
その他流動性資産: 14億円(投資有価証券)
有利子負債: 63億円
営業キャッシュフロー: ▲0.1億円
ネットキャッシュ: 30億円
営業キャッシュフロー対有利子負債比率(年): -
【財務健全性評価】
自己資本比率が高く、ネットキャッシュがプラスのため、やや健全。今年は在庫を増やしたため営業キャッシュフローはマイナスだが、在庫状況により営業キャッシュフローは増減するため一概には評価できない。
需給
発行株式数: 2330万株
特定株の割合: 72.1%
特定株以外の株式数(流通株式数): 650万株
信用貸借区分: 貸借
貸借倍率: 82.9倍
買い残: 8.29万株(流通株式数の1.27%)
出来高: 2.11万株(流通株式数の0.32%)
売買代金: 0.11億円
【需給についての評価】
出来高がほぼなく、不人気銘柄。現在の需給面を見るとやや悪く見えるが、個人の買い残自体が小規模のため、需給面は材料ひとつで急変化する可能性がある。
主要株主
ダスキン 25.1%
ヤマダホールディングス 9.6%
レモンガス 8.6%
機関投資家の保有
なし
機関投資家の空売り
なし
業績
決算月: 3月
2023年3月期 実績: 32.4億円(前期比 16.1%増)
2024年3月期
訂正前 実績: 29.1億円(前期比 10.1%減)
訂正後 実績: 23.9億円(前期比 26.3%減) 差異 -5.2億円
2025年3月期
訂正前 予想: 35.0億円(前期比 20%増)
訂正後 予想: 40.0億円(前期比 67.3%増) 差異 +5.0億円
前期 売上対営業利益率: 5.13%
【業績評価】
現状の業績は横ばい。成長性については今後の市場動向次第である。
6月7日追記
⇒今回の訂正によって、経常利益で約5億円分、前期減だがその分今期予想増額に。実際のところはマイナス成長だった。その分、見かけ上の今期予想は前期に対して、約+67%となっているが、どちらかというとマイナス材料との見解。
配当
配当方針: 連結純資産配当率(DOE)4%かつ配当性向100%以内
配当性向:
前々期実績: 44.9%(配当 20円)
前期実績: 50.4%(配当 21円)
今期予想: 43%(配当予想 22円)
予想利回り: 4.1%
【配当評価】
利回りは4%を超えており、高配当と言える。配当性向は40-50%なので高めで、株主還元の姿勢は評価できるが、業績の伸び悩みが懸念点である。
テクニカル
テクニカル分析については、出来高がほぼないため評価が難しい。現状、材料が出た場合に株価が大きく変動する可能性がある。
総合評価コメント
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