ド田舎に独り暮らしの親をもつ一人娘
結婚し田舎を離れてはや30年。
父親も他界し、母は10数年ひとり暮らしをしている。
たまに杖をついて歩く以外は、まぁまぁ元気な78歳。
去年、娘夫婦の説得でやっと車を手放し、今はどこに行くにもタクシーを使っている。
病院、買い物、食事、お墓参り(これが重要らしい)そして次の目的地まで。。。すべてタクシーでグルグル回りながら用事を済ませる。
田舎なのでタクシーの運転手さんもほぼ高齢。
過疎っていて無人駅が多いため、駅前で待つより、家の周りで待つほうが仕事になるのかいつも待機してくれている。
先日、お墓参りを兼ねて帰省した時のこと。
どの運転手さんもよくお話をされるのは以前から変わらず。
しかしその内容が大きく変化した。
生活が苦しい、物の値段が高い、コロナにお金を使いすぎじゃないか。。。
そして最後は、みなさん同じことを。
「市の議員が多すぎる」と。
池田町の炎上について様々な議論がある。
田舎でノホホンと暮らしている母は、別に「楽をしてやろう」とか「若い人にしっかり働いてもらおう」などの意識はなく、ただ普通に生活させてもらえてありがたいと思っているだけ。
娘としては、母の暮らしがこの先も変わらないよう願うだけ。
既得権益には腹が立つけれど、それを失うとウチの田舎などはひとたまりもない。
節約しつつ平和な母の暮らしにも、どれほどの変化が起きてしまうのか。
田舎の生活が保障されなくなったとしたら、代わりに私たちが母の暮らしを100%うけ負う余力や時間はないわけで。
池田町の炎上はほんの一端に過ぎず、この問題がどんな風に着地していくのかを興味深く見ている。
私たち世代にできることは何なんだろう。
一人っ子の一人娘で育ったみなさん、実の母親の相手って難しいと感じたことはありませんか。
父親は13年前に他界したため、母親が田舎でひとり暮らしをしている。
いわゆる独居老人。
年齢は77歳(結構若いんだと最近知った)
一人娘の私は結婚して親元を離れ、もう30年以上になる。
いつまでも自分の子供であると思っている。
所有できると思っているのか。
田舎であれば一番気にしているのは近所の人のこと。
世間体。