手っ取り早く爆速で小説を書く方法

こんにちは、かぶです。
前回noteで頭割り4の感想を書いたところ、「文字数に対してかかった時間がやばい」というお声を複数頂きました。

私は仕事でいただいているものは1時間3000文字くらいのスピードで書いているので、それを考えると頭割り作品はちょっとどころかかなり遅筆です。
色々要因があるのでそこは反省点として受け止めるとして。
(あとはPCの調子が悪すぎて校正かけたところがかけられていなくて誤字がすごかったりとか…)

それを踏まえて今から小説を書きたい方、もっと早く書けるようになりたい方に向けて、個人的にやっている作業をまとめたいと思います。
基本的な小説の書き方などはきっと他の方がうまくまとめているものを見てください。
絶対そっちの方がわかりやすいです。

完成させる

これは前提ですが、永遠に完成しない長文より、完成した1000文字です。作品を完成させられた積み重ねが「最後まで書けた」という自信をつけてくれますし、短いと読み返すことも簡単です。せっかくなら手っ取り早くスキルアップできた方が目に見えた成果が見えるのでおすすめです。

書く行為を作業化できるようにする

①情報収集

基本的に執筆作業は「単純行為」に当てはめられるくらいに情報を収集しています。二次創作であれば名前、地名、できるのであれば口調などもある程度把握しておくといいです。一時創作の場合はそういったものがないので、その場に必要なもの(バトルがあるのならそれに必要な用語等)を用意します。
事前の情報をすればするほど後で楽になります。初めは大変だと思いますが、やってみてください。

②書く前にとにかく書きたいネタを書き出してみる

その小説内に書きたいネタを事前に決めておきます。台詞とかもあるともっとスムーズです。例えば恋愛小説を書くとして、私が作品内で書きたいネタを書き出してみました。
・お風呂に入る
・恋人と電話をする
・くろねこを見かける
・ショッピングで新しい化粧品を買う
・恋人の顔を思い浮かべてドキドキする
・自分に自信がない、変わりたい
・仕事する
・ご飯を食べる
・イメチェンしたいなと思う
これを前提に話を進めていきます。

③どの順番にしたら面白いかなーを並び替える

ここからは話にしていきます。まだ執筆には入りません。上記のネタを並び替え、話として成立しそうな順序にしていきます。要素が足りないなと思ったらその場で付け足すのももちろんありです。
私はこの段階で情報収集したものを元にト書きを書いたり要約文を書いたりします。話の流れが整理され、集めた情報を分配していくので、スムーズに執筆作業が出来ます。
いわゆるルート取りが出来るので、小説不慣れな方でも比較的迷うことなく書き上げられるのではないでしょうか。
コツとしては、自分が書けるであろう量以上の文章量をはじめから求めないことです。これ以上この項目は話を膨らますことが出来ないなと思ったらシーンを変えてしまった方が話がコンパクトにまとまります。
私は二次創作の場合、ここで各項目のセリフまで全て書き出してしまいます、理由はその方が楽だからです。

・仕事する
いつも通り会社で仕事をする主人公。冴えない容姿だが優しい性格。社内で紅葉の話を聞いて恋人と見に行きたくなる。

・自分に自信がない、変わりたい
お手洗いの鏡に映った自分があまりにもっさりしていていやになる。

・イメチェンしたいなと思う
同僚に相談したら「髪を切って前髪を作ったら?」と言われる。髪型が変わっても顔がぼんやりしているからとためらってしまう。

・秋向けコスメの情報をSNSで見る←付け足し
お昼休みにご飯を食べながら好きな色のアイシャドウを見つける。パッとした色は秋空に合うかもなと思う

・くろねこを見かける
仕事帰りにくろねこを見かけ、何かいいことがあるかも考えた主人公はそのまま衝動的に買い物へ出かける

・ショッピングで新しい化粧品を買う
SNSで見かけたアイシャドウをラスト一個で買う。

・恋人の顔を思い浮かべてドキドキする
このアイシャドウで化粧をして、イメージを変えた自分と恋人とのデートの様子を思い浮かべて帰りの電車内でドキドキする。普段は相手から誘ってくれるデートを、今回は自分から切り出してみようかなと思うけど勇気が出ない

・ご飯を食べる、お風呂に入る
ご飯とお風呂を済ませる。買い物の戦利品を試してみようかなという気になる。

・化粧をする
お風呂上りに化粧台に立ち、スキンケアをしてから少しだけアイシャドウを顔につけてみる。

・デートに誘う←付け足し
華やかになった自分の顔に自身が出て、思い切って恋人にデートの約束を取り付ける。驚きながらも「言い出してくれて嬉しい」と喜ぶ恋人に誘ってよかったと嬉しくなる

・デートに向けて
デートの約束を取り付け、舞い上がる主人公。かっこよくて優しい彼に気後れしていたが、彼の隣にいて褒められるくらいの容姿になりたいと、美容院や服をスマホで眺める。
デートが緊張するものではなく楽しみになり、ベッドで足をバタバタさせながら喜びを隠せない態度で、今まででは買わなかったような華やかな色の洋服を見繕う。

④読後感を決める

話を全て読み終わった後、どういう気持ちになってほしいかを決めます。
これを決めることでゴールがより明確になるので、よく悩まれがちなオチも決めないよりは書きやすくなります。
「ほのぼのする」「ドキドキする」「後味悪く」はたまた「えっちだったなー」など。
ここは自由に決めてください。

執筆中は書く作業に集中する

大方の土台は決まりました。台詞も書いてある場合は地の文を埋めるだけの作業になります。ここで大切なことは「どう表現するかという考えはいったん捨てる」です。
「ここなんだっけ」や「ここもっといい表現がある気がするなぁ」という考えが発生した場合、該当箇所は飛ばします。
一旦完成させてから考えればいい事です。完成してからいっぱい考えればいいので、まずは書きましょう。悩むと時間が無くなりますし、時間が経つという事は熱量が覚めてしまうので書き進めづらくなります。
うれしかった、さびしかった、わらったなど単純な表現でもいいんです。
主語と述語があれば立派な地の文です、やったぜ。

執筆後に内容を校正

執筆が終わった方、おめでとうございます!小説書けてえらい!!!!400文字でもすごい!!え、1000文字!?それはもうすごい。3000字とか5000字とかもうやばいですよ。10000字行っちゃったらもう神なんじゃないかな。
さて、嬉しい気持ちはそのままに、小説を一から読み直してみてください。先ほどの作業で言い換えたかったり、表現を変えたりしたい部分があると思います。そこをググったりして書き換えてみてください。きっとあなたの神作品はもっともっとよくなります。

最後に

最後まで読んでくださりありがとうございました。
私の友人やTwitterのフォロワーさんは漫画や絵を描かれる方が多く、「漫画は描けるんだけど小説は難しいよ」というお声は常々頂いているのでてっとり早く書けるという点だけに一点集中して書いてみました。
普段はもっぱら男性向け女性向け問わずR18系の小説やソシャゲのシナリオで生計を立てているので、もし需要があればえっちなのの書き方もぷらべあたりで載せてもいいかな~と思っています。
書きたいものと工数が追い付かない方への助けになれば幸いです。
それではよい執筆ライフを!

かぶ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?