ライオンズメモ② 成長
今シーズンは森のFA移籍という大きな穴を抱えてのスタートだったところに、源田の負傷、山川の離脱という事態まで起きてしまい、スタメンのほとんどを昨年まで控えや二軍だった選手たちが占めるという試合が多くなっている。
ライオンズは伝統的に、主力の流出は新しいスター選手の誕生のきっかけにしてきた球団だけど、ただでさえ秋山の穴が埋まらない悩みを抱えていたところに、この緊急事態はいかんともしがたく、かなり厳しい戦いを強いられている。
ただ、である。
前半戦はひたすらに歯がゆく物足りない試合の連続だったところが、夏を迎えて少しずつチームとしての進化が目に見えるようになってきた。
エンドランやスクイズなどの作戦が決まる確率も増え、1点を「もぎ取る」攻撃が形になりつつある。
経験が浅い選手たちが、一軍の試合で失敗を重ねながらもそれを糧にレベルアップし、首脳陣が信頼してサインを出せるようになってきているようだ。
投打がうまく噛み合い、取られたら取る、取れなかったら守る、という助け合い関係も生まれてきている。
そしてベンチのムードも良くなっているように感じる。昨年の終盤からずっとチーム成績が低迷しているのは、山田遥楓の不在の影響が大いにあると感じていたけれど、ここにきて山野辺や蛭間が盛り上げ役を担って、ベンチの雰囲気を高めているように見える。これも重要なチーム力のひとつだと思う。
徐々にだけど前にも上にも進みつつあるライオンズ。まだまだ荒削りかもしれないが、元気で勢いのある戦いで、一つでも多く気持ちの良い勝利を見せてほしいと願っている。
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