見出し画像

配当金の基本を初心者向けに解説!「受け取り時期や金額はどう決まるの?」

株式投資で得られる利益は売却益、配当金、株主優待の3つ。ここでは配当金について解説します。低金利の時代、配当金目当てで株式投資をするのは有効な資産運用です。配当をもらう方法や銘柄選びの注意点を説明します。


株式投資の3つの利益

株式投資で得られる利益は主に3種類あります。

・売却益

株で儲けたという場合、一番に思い浮かぶのがこの売却益でしょう。10万円で買った株が15万円で売れたとしたら、5万円の利益になります。

・配当金

配当金は、企業が得た利益を株主に分配するもの。企業によってもらえる金額は異なり、支払われないこともあります。配当金は1株あたりの金額が示されます。たとえば1株あたりの配当金が10円の株を100株持っていると、1,000円の配当金がもらえるということです。

・株主優待

株主優待は企業が株主に対して商品やサービスを提供するもの。自社の商品や商品券、クオカードなどがもらえます。すべての企業が株主優待を提供しているわけではないので、購入の際は優待があるか確認しましょう。

配当金の基礎知識

株式を買った人全員が配当金をもらえるわけではありません。受け取り方法についてもいくつか注意する点があります。

・配当金をもらうには?

配当金はいつでももらえるわけではなく、銘柄ごとに定められた権利付最終日の市場が閉まる時点で保有していることが条件です。

権利付最終日の翌営業日は権利落ち日となり、その日に売ったとしても配当金はもらえます。ただ、同じように考える人が多いため、権利付最終日には株価が上がり、権利落ち日には株価が下がる傾向にあります。

その結果、もらえる配当金以上に損してしまうこともありうるので、購入と売却のタイミングには注意が必要です。

・いつもらえるの?

配当金は権利が確定してすぐにもらえるわけではありません。3月末決算の企業の場合、6月下旬に株主総会が開かれ、その決議を経た6月下旬~7月上旬に支払われることが多いです。

配当が支払われる回数も企業によって異なり、ほとんどが年1回か年2回です。年2回の配当は「中間配当」「期末配当」と呼ばれ、権利確定日も年2回あります。

ネット証券の銘柄紹介の配当金は1年にもらえる金額ということが多いです。「1株あたり10円と書いてあるのに5円しかもらえなかった」という場合、年2回に分けて支払われる企業かもしれません。企業サイトの株主向け情報で確認してみましょう。

・いくらもらえるの?

配当金は企業によって異なります。配当金は企業によって異なります。仮に利回りが2.0%の株式に10万円投資した場合、2,000円(課税前)の配当がもらえる計算です。大手銀行の普通預金の場合、金利は0.001%(2022年4月現在)のものが多く、10万円預けても1円しかもらえません。

株式は普通預金と違って元本割れのリスクはあるものの、高い配当金がもらえるという魅力があります。
SBI証券

配当金のもらい方

配当金の受け取り方には4種類の方法があります。自分がどの方式を選択しているのか、あらかじめ確認しておきましょう。変更には時間がかかることもあるので、早めに切り替えておくのがおすすめです。

・株式数比例配分方式

保有する株式数に応じて、配当金が証券口座に入金される方式です。複数の証券会社で同じ銘柄を保有している場合、株式数に応じてそれぞれの口座に振り込まれます。NISA口座で配当金を非課税にするためにはこの方法を選ぶ必要があります。

・配当金領収証方式

自宅に届いた「配当金領収証」を郵便局や銀行で現金に引き換える方式です。配当金を現金で得られるので、実感が湧くという人もいます。ただし引き換えを忘れてしまう可能性があるので、受け取りに行く暇がない人は避けたほうがよいでしょう。

・個別銘柄指定方式

銘柄ごとに配当金を振り込んでもらう口座を指定する方法です。

・登録配当金受領口座方式

保管振替機構(ほふり)の残高に応じた配当金が、金融機関の口座に入金される方式です。複数の証券会社に口座を所持していても、ひとつの金融口座にすべての配当金が振り込まれます。

高配当の銘柄を探すには

「配当利回りランキング」で検索すると、株式情報サイトのランキングが見つかります。配当利回りは「1株あたりの配当 / 株価」で示されるもの。株価の変動が大きい銘柄は配当利回りの変動も大きくなります。また、配当額は約束されたものではなく、減配されることもあります。ランキング上位だからという理由だけで選ぶのではなく、株価の変動が比較的少ない大型株や、長期間安定した配当が続いている銘柄を選ぶのがよいでしょう。

株式購入のときは配当金と株主優待をチェック!

株式の配当金は株式投資の楽しみのひとつ。株価が下落していても配当金目当てに長期保有しておき、株価が回復したタイミングで売却するのも有効な投資法です。

ただし、ひとつの銘柄に大金をつぎこむのはおすすめしません。あくまで余裕資金で、複数の銘柄に分散して投資することが重要です。また、配当金が少ない銘柄でも、株主優待と合わせると大きな利益になることもあるので、購入のときは配当金と株主優待の両方をチェックしてみてはいかがでしょうか。


いいなと思ったら応援しよう!