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建築模型に向き合う

模型の中で「植栽は植えた木の高さまでの範囲を建築として考えていることになる。だから、模型にはきちんと植栽を入れた方が良い」

以前、課題の担当の先生に言われたことです。「植栽」というのは模型つくりのなかで最終段階に模型に植える木などの「植物」を指します。

模型つくり

住宅ですと縮尺1/100や1/50、1/30というサイズで模型をつくることが多いです。各部分の納まりを決めるときは1/2や実物の1/1のサイズで模型をつくります。

初期の段階では白色でつくることが多いです。これは色を付けていないことで様々なことを想像することができるからです。

時間

「模型」は製作してからクライアントや関わるいろいろな人たちと話し合うためのツールとして非常に有効です。

この時、この製作している「時間」が非常に大切だと思っています。実際に手を動かして建築に向き合うことになるためです。住宅の大きさで最低でも丸1日以上は製作に時間をかけることになります。完成した後は、上から見たり、斜めから眺めたりしながら想像の中で建築の中に入ることができます。模型の縮尺が大きくなればなるほど(1/100より1/50、1/30の方が)具体的に内部を想像しやすくなります。

また、周囲に植栽を入れていたり、内部の家具などをつくり込んでいるとより想像しやすくなります。

人物

「人物」は模型のスタイルにより紙にしたり、プラ製にしたりと使い分けます。既存のプラ製のものは外国製で日本人の背より高く、模型の中に入れた時に建築が小さく見えてしまうので少し切り落として身長を低くしてから使用します。

原点として

学生時代に設計課題が思い通りに行かず悔しい思いを何度もしました。そのような時にきっかけを与えてくれたのが建築の模型をつくるということでした。後に、先輩や友人から模型製作の手伝いを頼まれるようになり、そこから道が拓けてきました。自分自身のもともと持っている適性を知るようになり、「ものつくり」のおもしろさを実感できるようになりました。現在の仕事のスタイルにもつながっています。

「ものつくり」という仕事を通して多くの人たちと関われることをとても嬉しく思っています。

ホームページはhttps://yamada-den.com



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