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[書き起こし]INFORICH(9338)IRセミナー&質疑応答 2024.11.15開催

2024.11.15開催致しましたINFORICH(9338)&質疑応答の書き起こしになります。

資料

代表取締役社長兼執行役員CEO  秋山 広宣 様
取締役兼執行役員CFO  橋本 祐樹 様




IRセミナー

秋山 CEO)遅い時間にお集まりまただご視聴いただきましてありがとうございます。本日もCFOの橋本と2名で説明をしてまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

早速内容に入っていきたいと思います。今日の内容は決算説明資料のサマリー、第3四半期の業績ハイライト、そして第3四半期のトピックスという順で触れてまいりたいと思います。決算発表してから2日経ちましたけれども、しっかり数字がついてきて分かりやすい第3四半期になったと思っています。詳細は早速橋本に触れてもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。

決算説明資料 サマリー

橋本CFO)橋本です。申し訳ありません。今日風邪をひいておりまして聞きづらい声かもしれませんが、ご容赦いただければと思います。よろしくお願いします。

まず業績ハイライトですが、サマリーとしては過去最高の数値を記録できた第3四半期でございました。

売上高ですが、第3四半期の3ヶ月のところを見ていきますと、前年同期比で37%増加しまして、28億後半と順調に成長しています。

営業利益、EBITDAともに大きく成長して、EBITDAだと126%増、営業利益だと204%増となっています。営業利益の累計を見ると330%増と非常に大きく成長した第3四半期となりました。

右側の進捗率を見ていただきますと、上段が今期、下段が前期ということで、一目で分かる通り前期よりも進捗率は好調になっています。売上高を見ますと、昨年が第3四半期時点で70%だったのに対し、今年は75%まで進捗しまして、同じくEBITDAは60%から75%、営業利益は昨年42%だったのが今期68%まで進捗しまして、こちらも非常に好調に進捗しております。

次のページが今年M&Aしたオーストラリアと台湾についての説明になります。台湾については第4四半期からPL連結になりますので、まずは主要KPIについてご理解いただきたいと思っております。

まず左側のオーストラリアになりますが、今期は売上高9500万円になりました。オーストラリアは南半球ですので、日本と季節が全く真逆です。第3四半期は向こうは冬なので日本の第1四半期にあたります。ご存知の方が多いかもしれませんが、冬が一番弱いビジネスであります。

ただその一方でレンタル数とユーザー数はしっかり伸びました。これは日本と同様、伸び盛りの時期というのは季節性を無効化するぐらい伸びるので、冬季であったにもかかわらずレンタルの売上自体は増加しているという状況になります。台数は1800台ぐらいから2000台ぐらいまで増加しております。レンタル数も前期から比べると25%ぐらい増加しまして、25000回ぐらいまで増加しています。ARPRは大体10.7オーストラリアドルですね、100円ぐらいだと思っていただいていいので、1回あたり1000円ぐらい取れているという非常に高単価な市場でございます。

右側が台湾になります。9月末に株式取得しましてBSだけ連結しています。PLは来期からということになりますが、設置台数が大体9000台ぐらいですね。レンタル回数が41万回、ユーザー数が20万強ということで、そのまま比べたい意図はないのですが、オーストラリアと比べても非常に成長していることが、成長というか既に基盤を築いているということがお分かりいただけるかと思います。今後もまだまだ台数は伸ばしていきますので、ユーザー数もレンタル回数も成長していけると確信しているところでございます。

少し早いですけれども、今年何をやってきたかという話と来年の展望にも触れてまいりたいと思っております。中期を3つのティアに分けています。ChargeSPOT国内、ChargeSPOT海外、プラットフォームと分けております。

それぞれ少しだけご説明させてください。ChargeSPOT国内については、2026年時点で売上が143億円、EBITDA52億円という数字を掲げております。当期を振り返ってまいりますと、第3四半期累計で単体で売上高は40%と成長ということで非常に順調に来ております。

設置数も4万5千台を突破したり、後ほど出てきますが、沖縄で事業をやっていた会社の設置先をChargeSPOTにリプレイスするなど、徐々に徐々にChargeSPOTのマスが広がっている状況になります。

特に大きく動きがあったのが、今年はChargeSPOT海外だと思っています。真ん中の売上39億円、EBITDA4億円を目指しているところですけれども、今年はオーストラリアを連結したり、台湾を連結したり、FCがどんどん増えていったりと、今後含めてイギリスに子会社を設立したりと大きな動きがございまして、2026年の数字の達成についての角度が上がってきたと思っています。

特に台湾は、先ほど数字が良さそうにご覧いただけたと思うのですが、台湾単体で見ますと、今年の年度着地が大体EBITDAで5億円くらい出るようなポテンシャルを持っている会社なので、先ほど真ん中に映していたEBITDA4億円という目標に対して、台湾一つ見ても非常に順調だと思っていただけるのではないかと思っております。

プラットフォームについては、ご質問もいっぱいいただいていますが、売上8億円EBITDA4億円と考えている中で、サイネージの事業、システム開発がもう間もなく完了します。一部完了していて、残った部分も間もなく完了するというところと、mamaroのベビーケアルームを運営している会社を連結したり、M&AしたりCheerSPOTをローンチして、しっかりこの8億円、4億円は超えていけるように土壌を作れた1年だったのではないかと、まだ終わっていないのですが、そんな1年になっていますというところになります。

FY2024 3Q 業績ハイライト


少し詳細に入ってまいります。四半期ごとの推移ですが、売上高は主に2つの要因、オーストラリアの連結と国内のレンタル料金の改定が寄与しまして、前年同期比は37%とまだまだしっかり伸びています。EBITDAは126%増、営業利益が204%増ということで、こちらも過去最高になっています。

EBITDAマージンと営業利益率はどちらも過去最高になっていますが、もともと2026年に掲げているEBITDAマージンが30%程度の数字なのですが、第3四半期で見るとその実力を出せてきているという状況になります。

次のページがPLになっています。これはご覧いただければと思いますが、経常利益、一番下の当期純利益も過去最高の第3四半期になっています。基本的にはポジティブに進捗しているとご理解いただければと思います。

売上の内訳になります。一番上の国内レンタルからまいりますが、こちらも皆様が気にされていることかと思いますが、天候の影響は受けました。猛暑、台風、ゲリラ豪雨等々結構あったので、人流の影響を結構受けました。しかしレンタル数は第2四半期と比較してしっかり増加しています。もちろん価格改定もあったので、結果としては四半期ごとでも16%伸びるという非常に良い第3四半期だったと思っております。

天気について少し詳しく見ていきますが、ご存知の通り今年の夏は過去最高の暑さだったということに加えまして、7月は昨年比で7倍の雨、8月も3倍の雨だったということでかなり人流には影響を受けました。南海トラフの警戒情報等々も、もしかしたら人流に影響を与えたのではないかということも分析しています。

続いて海外のところに参ります。海外のレンタルですが、オーストラリアの連結の影響が大きく出まして、前年同期比でも28%増、四半期比でも少し増加しています。先ほどの通り、冬なのですが、事業拡大期にあるのでしっかり増加しているというところと、香港、中国も実はまた大型台風が来たりと天気の影響を結構受けたのですが、四半期で見ると、第2四半期の方が天気が悪かったので、第2四半期比では少し増えたという状況になります。

FCのところですね、海外の上から3番目のところになりますが、こちらはタイとシンガポールで主にコンビニの設置台数、ハードウェア販売が増えた影響で、四半期比では大きく増加している状況になります。

続いて費用の内訳になります。そこまで大きな動きがあるというよりも、引き続き売上高の前年同期比、四半期比もそうですが、売上高の増加率に比べるとコスト側はしっかり抑えられているという状況です。基本的には固定費部分、これは1台あたりのエコノミクスを細かく見ていただければわかるのですけれども、固定費部分が大きく占めているというところと、本期でいうと価格改定が非常に大きく効いてきまして、営業利益率が非常に良くなっているという状況でございます。

各KPIの推移ですね。左上がレンタル回数になりますが、先ほどの通り天候の影響を受けた一方で、しっかり増加しているところになります。右上の設置台数ですが、大きく増えているように見えるのは、台湾の分を追加している影響です。台湾分がなくてもしっかり増加をしているのですが、今回から台湾の分を増加しています。

左下のアクティブユーザーのところですね。こちらも左上のレンタル回数と同じような動きで、特に7月、8月は天候要因の影響を受けたので、第2四半期から少し増加しているという状況になります。右下のダウンロード数ですね。こちらも順調に伸びておりまして、1100万を超えてきたところになります。

続いて1台あたりのエコノミクスですね。バッテリースタンド1台あたりをPLで見てみたときというところになります。売上高がしっかり伸びた一方で直接コスト、全社共通費どちらも前年同期比で見るとほぼ変わっていないということで、営業利益も過去最高という状況になります。

BS部分ですね。大きく変わっているのが台湾の連結に伴ってのれんが大きく増えているというところになります。それ以外については、いつもと同様で大きな動きがない状況なので、割愛させていただきます。

FY2024 3Q Topics

トピックのところを秋山に移してまいりたいと思います。かなり昼間聞いた橋本の声よりもひどくなっているので、週末はしっかりと、この決算でご覧いただいた数字のように良い結果が出たと思っておりますので、しっかり休んでもらいたいと思いつつ、トピックスのハイライトに入ってまいりたいと思います。

左上からですが、今回大型設置といっても、この第3四半期で2200台強を設置することができました。左上からこの成田空港の空港内にも追加13台、インバウンドが相当増えていく中で展開が増えてまいりました。また左下の宮下パーク、渋谷のスクランブルスクエアの中に、また渋谷スカイで新規オープンした話題となっているグラングリーン大阪もそうですけれども、このようなところに集中して設置を進めてまいりました。

また右下ですね、沖縄でずっと展開をしておりました充電GOさん。この間、実は我々も仲良くと言いますか、このビジネスを進めて、いろんな人がシェアリングバッテリーで使っていただけたらいいですね、みたいなコミュニケーションを取りながら非常に仲良くしていたパートナーさんと言いますか、同業者さんですけれども、充電GOの撤退に伴って一部ChargeSPOTに置き換えて、そして我々がしっかり引き継いで地元の展開をしていくことになりました。

今回改めて沖縄もChargeSPOTがしっかり拡大をして、またマーケットシェアを拡大していく、ということも一つ面白い、期待いただける展開に今回はなったのではないかと思っております。

続いて料金改定についてです。7月1日に国内の料金改定をいたしました。色から左側ですね、下の水色になったという詳細は割愛をしたいと思います。

料金改定の結果ですが、前後を比較しております。ユーザーの利用料金は1日平均では377円からこれが432円と13%増になりました。過去の料金改定の傾向から見ますと、ユーザーの皆様は料金改定した後に短時間利用に動いていくという想定をしております。今回も同様です。そのために今後このARPRは徐々に下がっていく、過去3回4回もそうですけれども傾向がございますので、今回もそのように見込んだ上での数値となっております。

料金改定も月間アクティブユーザーは引き続き増え続けております。今年の夏は暑さや大雨や地震等々様々な要因がありましたが、伸びは例年と比べて若干控えめになりましたが、増加をしっかりしていきました。昨年と比べてこの料金改定ではChargeSPOT Pass、右側ですね、料金を変えずに加入を促進しております。その結果ChargeSPOT Pass加入者は約15%増加をしました。パスに加入していただくと長期的なChargeSPOTを利用される傾向があるため、ユーザーの皆様には今後はパスの促進をまた進めていくということも来年に向けて取り組んでいきたいところでございます。

続いて広告販売の進捗についてです。SSPの開発が完了しましたということを8月に発表させていただきました。サプライサイドとデマンドサイドのプラットフォームDSP、この2つになるのですけれども、デマンドの方もまもなく年内には完成を見ているという状況でございます。

右側ですけれども、広告という意味においては、バッテリーでもこういうふうに広告、遊び方があるということもいくつかのプロジェクトに取り組んでまいりました。ご覧いただいている通り、上にあるのはDOT TOWNですね。下がまたMMBP、これはイギリスのデザイングループですとのコラボレーション、また日本国内音楽のイベント等々でのデザインコラボ、こういったものに取り組んでまいりました。

続いていきたいと思います。先ほど橋本も触れましたが台湾です。海外展開2019年から台湾は本当に我々も一緒に切磋琢磨しながら、実質ChargeSPOTの初のフランチャイズであったわけですけれども、共にコロナを乗り越えてきて、本当に仲間といえるチームですけれども、このChargeSPOTデジタルサービスを9月30日に株式を取得いたしました。

台湾、若干重複しますが、現在レンタルの数は41万回、ユーザーが22万人、そして設置台数9000台まで成長しております。デジタル社は2023年に営業利益は黒字化をしておりますので、また一社我々のグループの中で黒字化している会社を取り込んで、また一緒になって拡大をしていけると、そういうことの発表にもなったのではないかと思っております。2026年に16億円、長期的には30億円の売上を拡大できるという風に想定をしております。

続けてFCの設置でございます。こちら左側がタイ、右側シンガポール、両方ともセブンイレブンの導入を今回発表いたしました。タイはそんな中で2024年度中に1800箇所まで設置を増やす予定が現在ございます。来年2025年には2500箇所まで設置を増やす見込みでございます。

シンガポールでもすでにスタートして半年ちょっとでしょうか、約1年ぐらいになりますかね。昨年10月、11月、12月にローンチイベントをした記憶ですので、450台、シンガポールではすでにマーケットシェア1位という状況になってまいりました。そしてさらにセブンイレブンが加わるという状況でございます。

日本で設置している企業に対しても、海外で設置を行うといった連携を今後継続していきながら、各エリアで設置を増やして市場のシェアを獲得していきたいと思っております。よくダブルマーケットという表現を私はしているのですけれども、例えばタイのバンコクなどを見ても、実際8000カ所ぐらい日系の飲食店があったりします。こういったところというのは結構現地の日本人協会からまた協力をしながら展開していった方が、タイにある日本食に関しては早かったりします。一方で逆に華僑圏がタイに入っているビジネス、ここは我々の香港の友人または香港の知り合い、香港の流れからご紹介いただいたり設置を進めていく、こういったことで2つのネットワークを持ってどの国においても結構この傾向が見られますので、そういった意味で今日本の企業で海外で展開している設置の方々にもご協力をいただいて、さらに華僑圏の強いネットワークも活かしながら各国今後展開していくところも拡大していくというふうに考えております。

それ以外の海外展開の状況を触れさせていただきたいと思います。海外の展開を整理しております。濃い青が直営、そして薄い青がフランチャイズで、ここまでも過去も紹介をさせていただきましたが、おかげさまで今回は濃い青が増えました。台湾でございます。そして前回のオーストラリアですね。

中国国内はフランチャイズも含めて5300台、引き続きR&Dのセンターになっておりますので、さらに周りの地域でトレンドも早い段階でキャッチをしながら、そして日本に持ってくる、またローカライズしていくというチームがメインでございますけれども、5300台展開している状況です。台湾は重複しますが9700台になっております。フランチャイズはタイ、シンガポール、マカオで展開済みです。ベトナムはまもなく第4四半期となります。イギリス会社の設置も完了しまして、左上の方ですね、黄色い丸がついております。ヨーロッパの展開を早急に今進めているところでございます。

続いてプロダクト関係です。先週カンファレンスを開催させていただきましたが、そこでも発表させていただきました。左から行きたいと思います。バッテリーの返却エラーを防ぐ意味でも、最近のChargeSPOTはしゃべるようになりまして、差し込みますと間違えていたり逆に差してしまったりしている場合は「返却エラーです」ということ、借りていただいたり、ちゃんと返せますと「ChargeSPOT」という声が流れるような、こんな工夫をいたしました。

左から2番目、こちらご覧いただいておりますが、今回株式取得をしましたオーストラリアではすでに展開していたモデルを一つ我々も材料にさせていただいて、またこれも他の国でも展開していたら面白いのではないかということで、今製造を進めているハードウェアをご覧いただいております。こちらよくこれまでもバッテリーゼロになったらこれはチャージできないのではないか、QRコードスキャンできないのではないかというご質問もいただいておりましたが、これがまさに解決するものになるのではないかと思っております。

クレジットカードをタップしてタッチすれば、また今ご覧いただいておりますサイネージはタッチパネルになっております。サイネージ触れていただいてカードタップをすればバッテリーが飛び出てくる、こういうカード決済が可能なスタンドも発表させていただきました。

その次に右側に見えておりますのが、一方で香港でしたりとかセブンイレブンは非常にカウンターが狭かったりします。こういったカウンターでもオペレーションは、実はカウンターのレジの事業員さんまたパートさんがQRコードを付け合わせますと後ろからバッテリーを取って渡していただくという、こういうサービスになっているのですが、そういった場合サイネージが必要なくなりますので、ただ5個以上のニーズはやっぱりあるということで、8個型のサイネージなし、これによって製造コストも下がるものをご覧いただいております。

さらに一番右端、こちらは香港のモールでMapxusという地図表示アプリを展開している会社との協業の展示をご覧いただいております。彼らは例えばどこどこに行きたいと言いますと、QRコードが画面上に登場します。そこをスキャンしますとラストワンマイルまで連れて行ってくれまして、さらにデータも利活用できる、こういうサービスなのですが、既に東南アジア香港でももちろん展開しておりますので、彼らとの協業で発表した展示をご覧いただいております。ますますこういったハードウェアも進化しながら、ChargeSPOTは展開をしていきたいと思っております。

ここからは10月以降に発表しました重要なものを抜粋して触れていきたいと思います。先ほども触れましたイギリスの子会社を設立いたしました。イギリスのみならずヨーロッパもご存知の方も多いと思いますが、陸続きでユーロスターで電車が通っている、非常にChargeSPOTとは相性のいいエリアだと思っておりますので、ここでフランス、またイタリア等々早速競争を始めて展開をしていく思いでおります。

こちらの右側ご覧いただきますと、この通りEUのSOMは1.2億人という風に考えておりますので、非常に可能性が大きい、また収益も見込める市場だというふうに考えております。

改めて、ここで中期もこちらも少しブラッシュアップをさせていただきました。初めてこの中期のピラミッドをご覧いただいたときは何もなかったですね。123のコンセプトみたいなものだったのですけれども、もちろんChargeSPOTをスタートした地点から構想通りの進捗を、今度はもう少し具体的に今日はお見せできるのではないかと思っております。

左下の矢印これは我々が国内ですと3000社以上のパートナー様、そして右下の矢印国内だけで言いましても1000万以上のダウンロード、そしてユーザーの蓄積、そしてパートナー様との拡大、ここが我々の基本資産のベース、INFORICHのベースの資産です。そこの上にまだまだできることがあると、これは我々のエコシステムといわゆるネットワークを作っている、しっかりChargeSPOTで利益を稼ぎながら利益を出しながら、そしてネットワークを広げている、こういった観点でご覧いただけたらと思います。

その上に何をやっていくのかということで、4番、3番、2番、1番と触れていきたいと思います。4番クロスボーダービジネスです。先ほど申し上げましたMapxusは香港の企業でございます。ここを我々が今度持っているこのネットワークで日本国内でも展開していく、こういったクロスボーダー、逆もしかりです。

先ほど橋本がmamaroに少し触れたかと思いますが、ベビーケアルームもう少しこの後詳しく触れていきたいと思いますけれども、今回株式取得をいたしました。こういったまだ実は海外にはない日本初のものを、今度我々ChargeSPOTで築き上げたネットワークにまた展開をしていく、それによってグローバル化していくサービスを日本から持ち出していく、これが4番目です。

3番目がゲーミフィケーションです。ここは過去を遡ればポケモンGOともコラボレーションさせていただいておりました。直近ではモンスターハンター、シンガポールのローンチでナイアンティックさんと引き続き良好な関係でいろんな試みを展開しておりますが、こちらは引き続き様々なイベントを始め、どういう風に展開していくのか楽しみにしていただけたらと思います。

2番目が今となっては日本国内のChargeSPOTアプリ、右側タップしていただくとシェアスポットに直接飛びます。1個のアプリの中で既にiKASA様、ドコモバイクシェア様、日本国内で唯一ハローサイクリングとドコモバイクシェア両方を借りれるプラットフォームになっていると思います。e-office、またe-v-car share、そして今回株式取得をしました自社で運営をしていくmamaro、今後も様々展開をしていけたらと思いますが、こういったシェアリングのインフラを一つのプラットフォームに入れて、さらにChargeSPOTだけでなく、こういったシェアリングエコノミー、またシェアリングサービスに結構お使いになられる方は、我々の統計上30%ぐらいが他のサービスも使われていたりしますので、これは親和性が高い、また我々のお使いいただいているユーザーの皆様も他のプラットフォームにもご紹介できるというような、こんなコンセプトでスタートしております。

そして1番に触れまして、mamaroはもちろんのこと、CheerSPOTそして左下にNaviSPOT、この後触れていきたいと思います。こういった展開をますますChargeSPOTの上に、特にサイネージを使うというのは投資回収がChargeSPOTでできておりますので、ほぼアップセールになっていく場所を使って、プライムロケーションで、そしてコンシューマーのタッチポイントとしては、借りると返す2回タッチするような場所、こういった場所が一つ見ていただきますと、ChargeSPOTの役目にもなっているという風に考えております。

先ほど少し触れましたmamaroにもう少し詳しく触れてまいりたいと思います。Trim社、10月31日に株式取得をいたしました。mamaroというサービスですね、ベビーケアルームでございます。長谷川さんとお会いしまして、非常に持たれている根本的なフィロソフィーとグローバルにも展開していく、またこれは乳児をご家庭にお持ちのお母様の外出の手伝いになれば、またサポートになればということで共感をしまして、今回株式取得といたしました。

国内のSOMはですね、だいたい6万2千台というふうに考えています。現在まだまだ数百台でございますので、まだまだニーズが日本国内だけを見ていただいてもあるというふうに考えています。中でも最近は男性の育児参加というのも増えておりますので、お母様のみならずお父様にもお使いいただけると、そういうものになるのではないかというふうに思っております。非常に市場のポテンシャルは高いというふうに考えて、今回一緒に頑張っていきましょうということになりました。

我々もBridging Beyond Borders ですが、そういった障壁をですね、橋掛けをしていく、また新たな市場でも垣根をなくしていく、外出もしやすくしていく、こういった目的もございます。バッテリーシェアリングサービスとベビーケア一見何も関係ないように見えますが、先ほどの中期のピラミッドでもご紹介させていただきましたが、やっぱりプラットフォーム、置き場所、結構シナジーございます。

またイメージとしましてはmamaroさんがすでに入っている、mamaroというサービスが入っているところにChargeSPOTを今度つけていけたりもする、逆にChargeSPOTが入っているところにmamaroも紹介していける、こういったニーズもいろんなコミュニケーションを取る中で既に感じているところでございます。加えて相互のユーザーから認知向上が見込んでいけると、さらにmamaroの中にはサイネージがございますので、我々既にChargeSPOTを展開している広告事業、こういったところでもシナジーがあるというふうに思っております。なおTrim社のPLへの連結は2025年度から想定をしております。

そして次に我々もサイネージをどういうふうに面白く楽しく活用していけるのかと、1年2年かけて考えてきた発表を、ようやく先週のカンファレンスで発表させていただきました。

CheerSPOT、全く新しい世界初、直接ウェブアプリでサイネージを買えてしまう、ある意味C to B to Cと言ってもいいのではないでしょうか。直接買っていただけるというこのCheerSPOTを発表させていただきました。

ご存知の方もご存知のない方もいるかもしれませんが、私は20代はアーティスト業をやっておりまして、その際にですね、よくアーティストの角度からもっとファンと連携ができないか、また自分のPR、またリリースに対してもっといろんな人に知ってほしい、こういった思いも自分としても抱いてきたこともありましたし、一方でファンの皆さんもこの間様々いろんなインタビューをさせていただきましたが、非常に最近韓国を中心にですね、ファンの皆さんが好きなアーティストさん、または好きなIPコンテンツを自らファンで募ってビルボードに出す、そういった応援型のメッセージを出されている方も少なくないのですけれども、よく考えていただきますと結構ビルボードには利益が行くのですがファンは満足して、そして事務所またIPコンテンツホルダーの会社様にはなかなかちゃんとオフィシャルでお話をしているケースもまだまだ少なくてですね、ただアーティストが喜ぶから一旦ここはやっておこうかみたいな、そういった現状も調査をしてまいりました。

そんな中で循環型のサイネージに我々着目をして今回の発表に至りました。これはファンの皆様がChargeSPOT、全て日本国内であれば4万5000台、そして海外に足しますと6万5000台、このサイネージの付いている全てのChargeSPOTで応援広告を出せる、応援のメッセージを出せる、こういったものになります。

また過去にもCheerSPOTを囲むピラミッドの上にミュージックチャージとありますが、また新たなアーティスト3名が加わっていただきますけれども、前回やりましたのが別なアーティストグループ3名の発売前の曲をChargeSPOTを借りると、実は限定的にChargeSPOTのアプリが音楽デバイスになって、そのまま新曲を聴けてしまうというようなこともやってきております。

過去にもスタンプラリーやサイネージを使った謎解き、こういったことも相当ケーススタディを重ねてまいりました。これも全てここに帰結する、関係するCheerSPOTにつながるものでございました。そのようにご覧いただけたらと思います。

全くもって新しいサービスを発表いたしました。それこそアイドル、アーティストのみならず、アニメ、VTuber、等々のキャラクター、IPコンテンツ、さまざまからご興味をいただいている中で、協議を進めているところでございます。

この後、具体的に今、国内からスタート、そして海外には12月の半ばから一気に展開を、海外のChargeSPOTに変えてしまう。海外からも日本のChargeSPOTのサイネージをご購入、またメッセージを投稿することができる、全く国境をすでに超えているChargeSPOTが置いてあるネットワークがあるところをすべて使っていただけるものになっております。

応援の内容についてはこのような形なのですけれども、設置場所は駅、広告、そこに誕生日、またご自分の名前を入れていただけるといったことも特徴になります。日本のこちら右側をご覧いただきますと、市場規模としては約300億円、まだ成長途上である市場とあるところも着目でございます。

我々ChargeSPOTのユーザー層とまたこのCheerSPOTのマーケットのユーザー層でいきますと、ほぼ同年齢の方々がご利用いただいてたりもしますので、そういったところもしっかり相互関係があるというふうに思っております。

そうですね、右側が先ほど循環型と申し上げました部分でして、ご購入いただきました一部を我々は事務所様またIPコンテンツのホルダー様に還元をいたします。それによりまたファンの皆様にとっても、アーティストに直接届くCheerをしている、CheerSPOTをしている、応援をしている、こういったことでさらに直接つながることを体感いただきながら、またその一部還元したもので新たな告知または制作作品作り、こういうふうに循環をするものを作って発表をさせていただきました。

今回オフィシャルでそういった各事業者様と展開をすることで、今度はひょっとしたら抽選で何面が何々当たるとかですね、こういったオフィシャルならではのオフィシャルでしかできない、こういったことも今企画を進めているところでございます。

そしてこれとはもう一つ別にカンファレンスではもう一つ発表させていただきました。左側がご覧いただきました、カンファレンスの様子と、真ん中に出ておりますNaviSPOT、そしてこの右側がソーラーパネルだけで充電をし、ChargeSPOTが利用いただけるというものも発表させていただきました。

ビーチでしたり公園でしたり、こういったところには最適なのではないかと思っています。この真ん中のNaviSPOT、またもう一つ映像を用意させていただいてます。

AIコンシェルジュを展開いたします。名前をNaviSPOTとして発表させていただきました。もう一つ新たに我々INFORICHが超えたい階段、架けたい橋はやはり日本国内で増えているインバウンドの皆さんのお手伝いだと思っています。

やはり言語の壁でなかなか案内に苦戦されている場所、そういったところもよく目の当たりにするのですけれども、言語を選ばずに海外の方々が日本に遊びに来ていただいてもですね、自国の言葉で案内をしてもらえる、こういったサービスを展開することにいたしました。これにはカメラがついておりまして、またマイクもついております。そしてタッチパネルに大型機がなっておりまして、真ん中に登場しておりましたAIコンシェルジュはカスタマイズが可能、もちろん様々IPコンテンツを足して利用することも可能だと思っております。

例えば現地出身の、例えば何々県出身の現地大使の方々、ひょっとしたら東京で仕事がお急がしかったりもする場合も少なくないと思います。こういった場合にはひょっとしたら大使が全エリアを紹介するということも可能になってくるわけですね。そういったカスタマイズが可能です。

そしてさらに海外のインバウンドの方々です。GPS見ながら、Googleマップ見ながら旅行されている方も少なくないです。そういった意味ではバッテリーもその場でその台からお使いいただける一石二鳥どころか、さまざま旅を豊かにするようなものになればなというふうに思っております。

以上がNaviSPOTの簡単な紹介になります。先ほど橋本の方からも説明があったページですが、最後こちらのページをもう一回目で追っていただきながら、今回の第3四半期を本当にしっかり我々が約束をしますと申し上げましたことを、2026年、2030年に向けてもですね実現をしっかりしておりますということを数字でご説明できたのではないかというふうに思っております。

国内、海外もちろんのことをさらに拡大をしていきながら、海外はヨーロッパをはじめスピードを上げてですね、ますます展開を加速するものです。そしてプラットフォーム事業を今ご説明少しさせていただきました。CheerSPOT、NaviSPOT、さらに新しい、今回INFORICHはバリューを刷新してですね、with a playful mindと遊び心を持って、このChargeSPOTを1点目とずっと言ってまいりましたが、ようやく具現化して若干イメージをもっと具体的に共有できたのではないかと思っておりますが、そこに色付けをますますしていく予定でございます。
まずは油断なくですね、2026年、2030年に向けてしっかりお約束元を、約束ごとを果たしてまいりたいというふうに思っております。

少し長くなりましたが、以上で説明を終了とさせていただきます。

質疑応答

Q. 国内ユーザー数の伸びが頭打ちになっているのは気になります。アクティブユーザーが94万から96万人まで2万人しか増えていないため不安です。第3四半期の人流が少なかったという説明がありましたが、第1四半期の人流データと比較では例年と比べてどうだったでしょうか。また、第4四半期の前提のレンタル回数は達成見込みが不安に感じていますが、その見通しはどうですか。

A. レンタル数、ユーザー数については、3Qのレンタル数自体は社内の予算と比べて確かにロストしていました。ただし、これは天候の影響が非常に強かったことが主な理由です。伸びが鈍化しているというよりも、単純に天候によって使う人数が少ないというのが、伸びが鈍化しているように見える理由です。

天候が悪くても、実は当社のサービスは新規ユーザーが継続的に入ってきています。これは昔からずっと続いている傾向で、設置しているバッテリースタンドあたり、平均して5人から6人程度です。現在4万5千台程度あるので、広告を打たない状態、マーケティング費用をかけない状態で、毎月20万から25万程度、時にはそれ以上の新規ユーザーが定期的にコンスタントに入ってきます。

天候が悪い時は新規ユーザーも既存ユーザーも当然減少するので、その結果としてアクティブユーザーも減少し、レンタル回数も減少するというビジネスモデルになっています。基本的には中期の資料でお出ししているSOMの2,600万人が使っていただけるサービスだとニーズとしては考えているので、そのSOMに向かって新規ユーザーがずっと増え続けるというポテンシャルはあると考えております。

伸び率という意味では、使ってくれているユーザー数、つまりMAUがどんどん増えてくると、もし新規ユーザー数が一定の場合は伸び率は低下してしまうので、今後も設置台数を増やしていくことで新規ユーザーの数を増やし、伸び率が低下しないようにすることが、今までもやってきましたし、これからも注力していかなければいけないところと考えています。

人流データの比較という意味では、7月、8月の人流が減少しています。その影響で、この四半期の伸びが鈍化しているように見える状況だと考えています。

Q. 料金改定がユーザー数鈍化に影響して、それが今後も続く可能性はないでしょうか。

A. 料金改定のページでご説明させていただいたと思いますが、料金改定の影響よりも天候要因が大きいと考えています。天候要因がある中で、料金改定をしたにも関わらず、逆に増えていると考えていただいた方がよいかと思います。現在の弊社の分析では、料金改定によるユーザー減は、今までやってきた4回の料金改定と同様にほぼないという状況にございます。

Q. 自己資本比率が下がっていますが、今後も同等の成長スピードを維持するためには、継続して資金を借り入れし、自己資本比率を下げる必要があるという認識でしょうか。その場合、自己資本比率の最低ラインは何パーセントぐらいとお考えでしょうか。

A. 自己資本比率を下げる必要があるというより、日本はまだまだ低金利なので、デッドが使える限りはデッドを使って未来の成長のための投資をしていくのが現在はリーズナブルだと考えています。

当然、自己資本比率はどちらかというと銀行が非常に気にしていて、下げすぎると逆にデッドを出せなくなる状況になります。もし弊社にキャッシュもなくなってデッドも引けない状況で、例えば他の海外のエリアで自分たちで直営で出ていきたい、かつ見込みもある、それにもかかわらずキャッシュもない、デッドもない、そうなるとそもそもチャンスを逃すことになるので、少し資本コストが高いと言われる純資産を使って資金を獲得する必要があると、そういった順番で考えております。

貸借対照表を見ていただくとわかると思いますが、現在80億円程度の現金がある状況です。デッドキャッシュ状態なので、それだけ見るとまだまだデッドの活用方法もあるし、持っている現金の活用方法もまだまだあると思っているので、自己資本比率を下げていくというのを優先しているというよりも、国内、日本でデッドを借りるのが安いため、それを海外の現地で借りるよりも日本で借りて親会社から貸した方が全然グループ内の効率はいいので、そういった文脈でうまく活用していきたいと考えているところです。

最低ラインについては、もちろん下げすぎて変にリスクを負う必要はないのですが、今キャッシュフローを見ていただいても分かる通り、かなり営業キャッシュフローの創出能力が高くなっているので、どちらかというと銀行との折衝の中で「もう無理です」と言われない程度までは持っていかないという感じだと考えていただければと思います。

Q. 第3四半期はEBITDAマージンが34%まで上昇していますが、今後この34%をさらに上昇させる見通しはありますでしょうか。今後の営業利益率の推移はどのようにお考えでしょうか。

A. 基本的には1台あたりの稼働率が上がっていくと利益率が上がる、つまりコスト率が下がっていくそういうモデルになっているので、基本的には原価率と販管費率、売上に対しての原価率と販管費率を下げていくというよりも、しっかり売上を上げていくということだと思います。

そういう意識を持っているので、徐々に徐々に改善させていきたいと考えています。これは売上を上げることもしっかり行い、コスト削減も実施していきます。売上が上がらなくてもコスト率を下げるというのはずっと今までもやってきているので、両輪で進めていくのが全体的な方針です。

ただし、例えば新規で直営で海外に出ていく際は、そんなに大きくコスト側に貢献するイメージは持っていませんが、立ち上げフェーズの時は少しコストがかかるので、そういう時は全体としてのコスト率は変わって、コスト率が上がる方向に振れる可能性もあります。基本的には先ほどの通り、原価率、販管費率は徐々に徐々に下がっていく、売上が上がるほど徐々に徐々に下がっていくという性質を持っていると考えております。

Q. 国内のChargeSPOTのARPRが432円に上昇しましたが、今後これがどうなっていくのでしょうか。料金改定のタイミングなど、どのようにお考えでしょうか。

A. 例えば来年絶対に料金改定をやりますかと言われたら、現時点では本当に何とも言えない状況です。毎年しっかりとユーザー様が気持ちいいと思っていただける価格というのを突き詰めていきたいと思っておりますが、過去5年間で実施してきて、1回あたりの料金をここまで伸ばしてきた、この伸び率、2018年からサービススタートしていますけれども、例えば2018年から2024年今回までの1回あたりの利用料金の伸び率が今後さらに3年4年続くかと言われると、さすがにそれはないと思います。それは感覚的にもご理解いただけているかと思いますが、さすがにそこまでは見ていません。

ただし、価格帯、時間も含めて微調整することでまだまだできることもあると思っていますし、現在は中心に置いていない、いわゆるサブスクのようなChargeSPOT Passというものがあるのですが、そちらに力点を置いていくようなことも会社としてできることはいろいろあると思っています。1回あたりの平均料金なのか、月間でのユーザーの平均利用料金、いわゆるARPRを追うのかARPUを追うのかというのは、どこかで転換するフェーズが来ると思うので、それを見極めながらしっかり利益率的にもユーザー様的にもちょうどいい観点を見つけていければと思っているところです。

Q. 台湾の子会社の2024年の売上は2億2,200万台湾ドル、2026年は3億5,200万台湾ドルということで、今から2年で1.5倍以上の成長を予定していますが、この具体的な成長ドライバーはどのようなことなのでしょうか。現在の月間レンタル数41万回からどの程度を見込んでいますか。

A. そうですね、おっしゃっていただいた通りレンタル数を伸ばしていくのが基本です。このビジネスはやはり設置台数を増やし、使っていただけるユーザーが増える、それによってレンタル数が増えるというのが基本的な成長ドライバーになります。適時開示にも記載がありましたが、今まで設置拡大してきた中心のエリアのみならず、まだまだ開拓できていないエリアがあるので、そちらに向けて設置台数を増やし、使っていただけるユーザーを増やしていくというのが基本思想になります。

当然その間に価格変更すべきということがあれば、適時に行っていくことになります。レンタル回数も売上が1.5倍ぐらいとおっしゃっていただいたので、レンタル回数も1.5倍になるような想定を組んでいるというところでございます。

Q. クレジットカードタイプの機体が来年度以降に海外で展開予定と書いてありますが、日本で後回しになっている理由を伺いたいです。またクレジットカードのタッチ決済のみとすれば小型やシンプルに作ることができ、減価も抑えられる印象を持ちましたが、その辺りは検討の上で今回の仕様になったという認識でよろしいでしょうか。

A. 決して後回しというよりは単純に後発なんですね。日本の方が、これはオーストラリアで既に展開をしているという言い方をしましたが、特に欧米圏ではQRコードよりもクレジットカードのタッチ決済が主流な国も少なくないです。そんな中で彼らがこのサービスを利用するにあたって出てきた知恵だと思っています。

もともとはと言えばChargeSPOTが日本からスタートしたのかというと、そういうものでもすでになくて、中国で2015年から展開していたものを2018年に日本初として持ち込んだように、いいケーススタディはどんどん吸収をして、そして日本にも活用していくと、このようにご覧をいただけたらと思います。そうですね、おっしゃる通り小型化またシンプル化することによって、クレジットカードの方もそうですけれども、どんどんコストダウンを図れるところは図っていくという展開をしておりますので、そのようなご理解でよろしいかと思います。

Q. サイネージ広告について収益は2本目の柱になりそうでしょうか。足元状況、掲載数、掲載時間、掲載単価など定量的な指標と、将来的な見通し(1年後、中期的)などについて教えてください。

A. 2本目の柱にしていくという意気込みで社内一丸となって展開しているところです。先ほどCheerSPOTの文脈の補足にもなりますが、CheerSPOTは従来の応援広告と違う特徴があります。応援メッセージの掲載などは決して初めてのことではありませんが、最小単価でおそらく4万円、5万円程度しているのが現在の市場の価格状態です。

当社ではそこから大きくご購入いただける金額を下げました。実は当社のサイネージは6分間で一周しているのですが、そこの15秒をご購入いただけて、1時間では60分なので10回流れる計算になります。コンビニなどでは240回1日で流れることになり、さらにそれを1週間ご購入いただいて、小型機S5であれば400円からご購入いただけるものになります。

これは関係会社様からも非常に興味をいただいているところです。ChargeSPOTは10代前半から40代後半まで年齢層が伸びていっていますが、ここが主なメイン利用層です。そういった意味では、ChargeSPOTの時からどのように学生の皆さんや10代前半の皆さんにも使いやすいサービスになるかということを心がけてきております。今回CheerSPOTにおいてもその観点を大事にしてきたと思っております。

つまり地方にいらっしゃる10代の中学生、高校生で、なかなかアーティストのライブには行けないけれども、応援したいメッセージを出したいという方々に向けて、ご自分のペンネームも入れて、「ハッピーバースデー」や「ライブおめでとう」といったメッセージも可能で、ご自分の近くにあるコンビニエンスストアにそのメッセージを出せてしまう、こういった400円で多くの方々に年齢層問わず楽しんでいただけて、喜びを感じていただけるものになればと思ってその値段設定をしております。

先ほどプラットフォーム事業20億円というところをまずは2030年までに目指していくとありましたが、EBITDAではまずは2026年までに2桁億の売上を出していくと、このような短期的な目標を考えております。

もう一つ面白みを増すところがDSP、SSPの開発との関連です。このDSP、SSPは実は街中にあるデジタルサイネージにも接続が可能になります。日本だけではなく、香港、シンガポール、台湾でも、街中のデジタルサイネージ業者様とコミュニケーションと商談を進めているところです。

つまり携帯から目を上げた時に、街中で自分の応援メッセージが出せる、そういった世界を作っていけるということです。CheerSPOTとDSP、SSPの関連性という点で、社内でも非常に期待が高まっているところです。

Q. mamaroのサービスについて、買い切りとサブスクの比率を教えていただきたいです。可能な売上比と利用者比の双方について教えてください。

A. これは2B向けの設置先様からお金をいただく、設置先様に売るのかレンタルするのかというビジネスモデルなので、販売モデルとレンタルモデルという置き換えでお答えしますと、販売モデルが現在は8割9割ぐらいで、残りがレンタルというイメージです。利用者比率は売上比率と同じようになっています。

Q. mamaroが流行った場合、他社が真似をすることも考えられると思いますが、この参入障壁はどのようなものでしょうか。

A. 特許が非常に重要な要素になると考えています。同じようなサービスを作ろうとすると、多分ほとんど機能が欠落したものしかおそらく作れない、導入できないことになるので、そこはかなり大きな参入障壁になると現在は捉えています。

Q. ChargeSPOTはネットワーク効果の強い事業かと思います。つまりたくさん面を取ってしまえば全てが相乗効果が良くなるというイメージですが、mamaroはそのような性質が確かにいろんな駅での効果というのがないように感じましたが、その点はいかがでしょうか。

A. ChargeSPOTほど強くないかもしれませんが、結局ユーザー側からすると、授乳室やベビーケアルームを探そうとした時にmamaroを探すという市場を形成できれば、mamaroを利用する人が増えます。mamaroを利用する人が増えると、広告側もどんどん販売できる、かつmamaroがないのかという声を形成できれば設置先様も結局mamaroを導入しようということにつながるので、結局は設置台数が多ければ多いほど、ベビーケアルームと言えばmamaroだよね、mamaro置いてないんですか、mamaroどこだっけ、というような世界につながるので、一応ネットワーク効果がある事業です。この拠点を多くするビジネスというのは基本的にはそういうフィードバックループが働くと考えています。

Q. 第3四半期は営業利益が大幅に改善されましたが、今後事業規模や事業を展開する地域が大きくなった場合でも、この水準の営業利益率は維持できる見通しとなっていますでしょうか。

A. このバッテリーレンタル、バッテリーシェアリングのビジネスとしてどのくらいのEBITDAマージン、営業利益マージンが出るかという観点では、この第3四半期は良い実績を示せたのではないかと思っています。

もし短期的に業績を見る場合、市販機ごとに永遠にこのマージンが改善していくのかというご質問であれば、当然中長期の企業価値向上に向かって不採算市場、不採算販売というのは絶対に出てくるので、そういう意味では永遠にこのマージンが続いていくというご理解はしていただかない方がよいかと思います。

このバッテリーシェアリングの出来上がりのマージンとしては、この第3四半期で本当に良いステージを見せられたのではないかと思っているので、どこかに海外に展開していく際に当然コストもかかりますが、ただ広げていった暁にはこのぐらいのマージンが出るビジネスなのだということは示せたと思っているので、そういう期待を中長期で持っていただけるとよいのではないかと思っています。

Q. 海外展開でアジアが多いですが、ヨーロッパでの市場展開が他の国、海外とアジアと比べて遅いような気がするのですが、そういったことはないのでしょうか。

A. そもそも先ほど少し触れましたが、中国からスタートしている、割とアジア圏で慣れたサービスとしてスタートしておりますので、我々もこの間拡大においても、アジア圏をまずはメインターゲットにしていこうという注力をしていた理由があります。

ヨーロッパにおいては、展開するにあたってもしっかり市場を勉強して、そもそも本当にニーズがあるのかということや、先ほどもご質問いただいたクレジットカードなどの文化の違いというのも見えてきました。こういったところをしっかり準備をしてから進んできたと思っております。

順番としてはこのようになりますが、この間ヨーロッパ圏で展開している他社にすでに市場を圧倒的に取られてしまったかというとそうではありません。それで言うとまだまだブルーオーシャンであり、我々が価値を提供できるというふうに判断をしましたので、市場を取られてしまっているという遅さにはつながっていない、むしろ我々がしっかりマジョリティになっていける、そういった意味では今が時なのではないかと考えています。

Q. 自社株買いや配当など株主還元の政策は検討していますか。

A. 上場した時からずっと検討はしています。検討しているかというご質問なので、当然検討はしております。もし実施する場合でも、先ほどの自己資本比率の話もそうですが、資金の状況、またキャピタルアロケーション、今後どこにお金を使っていくのかという観点で、やはり大きくは海外の展開のスピードを上げたいと考えています。展開国が増えれば増えるほど最初は基本的にはお金が必要だったり、買収で買う場合には結構大きくお金が必要だったりします。そうやって成長して株価を上げていくことの方が、TSR(株主総利回り)的には高いかなと現時点では考えております。

それでもなおキャッシュが余るとか、株価を成長させるためにできることがなかなかないとか、当然そういう時にはやらねばならないと考えており、検討は上場以来ずっとしているというところでございます。

Q. 業績連動報酬について、時価総額1000億円が判定基準ですが、これは1000億以上になった時のみに報酬が発生するのでしょうか。それとも例えば600億円だった場合の満額ではないが一定程度発生するのでしょうか。

A. これは昨年の有価証券報告書、出しているのは2023年3月のものに記載がございます。ご回答としては100%でなくても、一定割合で支給率が支給されるものになっています。

Q. mamaroのライバルの会社はいらっしゃるのでしょうか。

A. 一応この移動可能なベビーケアルームというくくりでやっている会社は数社ありますが、非常に簡易的な、様々な機能がないような簡易版のものはあります。ただそのユーザー様とか設置先様のいろんなニーズ、安全性も含めて、いろんなニーズ、使いやすさも含めて、mamaroがやっている質と同質のものはありません。本当に二人で組み立てられてしまう囲いとか、そういうイメージです。なのでちゃんとしたベビーケアルームというよりも、視覚を作れて誰にも見えないような状態にできて、簡単に設置というか組み立てられるみたいなものとかはございます。

Q. CheerSPOTやデジタルサイネージ広告に関して、市場規模と今後の利益予想について具体的な数値目標はありますでしょうか。

A. CheerSPOTは2026年までに二桁億円の売上を出していきたいと考えているところです。デジタルサイネージは、もちろん従来広告は展開をトライアル的にしておりましたが、やはり面白さを当社らしい、当社だからこそできるというのが今回のCheerSPOTの発表だと思っております。広告を含むというところで、CheerSPOTでますます一つ、皆さんにサイネージを利用いただく理由を増やして、先ほどの二桁億円の売上を目指していきたいと考えております。

Q. SOMの算出方法について教えてください。人口ベースで算出すると5,500万人ほどになるかもしれませんが、都市部では飽和状態となり、また地方に拡大したときに、地方は車社会であるなど、都市部と違う条件になりますので、想定外にユーザーが獲得できず、想定と乖離が生まれるような懸念もありますが、いかがでしょうか。

A. 算出方法については右下に書いてある通り、一定のアンケートをもとに、外出中の充電ニーズとレンタルできるサービス、ほぼChargeSPOTだと思いますが、ChargeSPOTの利用意向を掛け算しているものです。アンケート自体は都市部に絞っているわけではなく、偏りのないばらけたアンケートを取っているので、その点については問題ないと考えています。
また、今も今後も基本的には人が集まるところ、いわゆる都市部もしくは観光地、車社会ではないエリアと言ってもいいのですが、観光地だったり長時間滞在するようなところにまだまだ増やしていかなければいけないと考えているので、このSOMを目指してこの利用人数になる頃には今の台数では到底足りないことになります。借りたいと思ってもバッテリーが全然足りないという世界にならないように、先行して設置台数は増やしていきますし、それは基本的には人が集まる都市部もしくは観光地等々が中心になっていくと考えているので、今から地方にいっぱい拡大していくということではないとご理解いただければと思っております。

投資家の皆様へ

本日は長時間ありがとうございます。今回、数字で分かりやすい成長を皆様に共有し、また今後のワクワクを共有できたのではないかと思っております。CheerSPOTの発表、NaviSPOTの発表、mamaroの発表、台湾の買収、オーストラリアなど、様々な展開がございましたが、ここまでINFORICHの会社評価は、ある意味ではChargeSPOTの台数で評価されてきたと言っても過言ではないと思っております。

我々は非常にハードを置いていくのが大変でした。これからもまだまだ拡大していきますし、認知が増えていくことによってスピードが上がっているのは事実ですが、ご覧いただきたいのは、ハードとソフトとサービス、この3つを当社は実はChargeSPOTで同時に展開しているということです。各国にいるチームもその能力を持っております。地下鉄に入れる、またリテイラーとの接触、そしてちゃんとニュースを届ける、こういった強いチームが今すでに日本を含む8地域で展開ができている、これが当社INFORICHの本質だと思っています。

今回CheerSPOT、NaviSPOTもそうですけれども、特にCheerSPOT、先ほどSSP、DSPについて触れましたが、これは何を意味しているかというと、サービスとソフトウェア、この2つを掛け合わせたサービスだと思います。この領域でINFORICHを見ていただいた時、一気にグローバルにデジタルサイネージももちろんつながりがございますし、関係もございます。そういった時に一気に展開していける、ChargeSPOTから一旦目を離していただいて、INFORICHというチームの力と、そして今後のワクワクを共有できたら今回は何よりだと思っております。
本当にこの第3四半期の業績は株価にも反映できているというふうに思っておりますが、まだまだ我々にとってはスタートでしかないと思っておりますし、引き続き当初の中期計画のお約束も果たしてまいりたいと思います。またChargeSPOTをご利用いただいたり、CheerSPOTをご利用いただいたりと、使っていただくことによってまたその利便性を実感していただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。引き続きまずは年度末に向けて頑張ってまいりたいと思います。ありがとうございました。