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四季報はどう使う?オンライン版との違い、無料・安く買う方法は?
個人投資家のたくみです。
今回は、株式投資をする上で強力な情報源となる『会社四季報』について解説します。
四季報の存在は知っているけれど、まだ買ったことがない。 あるいは、買ったものの、どう読んでいいか分からず放置している。 そんな方も多いのではないでしょうか。
また、四季報には本だけでなくオンライン版もあり、どれを選べばいいのか迷うこともあります。
そこで今回は、四季報を10年以上活用している私が、基本知識から活用方法、さらにお得に読む方法まで分かりやすく解説します。
1. 会社四季報とは
会社四季報とは、株式市場で売買できる全上場企業の概要や業績がコンパクトにまとめられた辞書のような本です。
【主な掲載情報】
企業概要
事業内容
直近の株価チャート
指標(PER・PBR・配当利回りなど)
業績予想
年4回(3月、6月、9月、12月)発行され、企業の決算発表後に内容が更新されます。
これを読めば、企業の事業内容や業績をすぐに把握できます。
2. 四季報を買う理由
四季報を買う理由は、大きく分けて2つです。
(1) 上場企業の情報を一覧で見られる
気になる企業を辞書のように引いて調べることができます。 また、「通読」といって、全ページを読みながら有望企業を探す使い方もあります。
(2) 四季報独自の業績予想
四季報には、企業発表の業績数値に加えて、出版社(東洋経済新報社)による独自取材に基づいた予想業績が掲載されています。
これが、四季報を活用する大きな理由になります。
3. 四季報の独自予想とは
四季報の独自予想とは、企業が公表した数値とは別に、四季報編集部が取材して独自に算出した業績予想のことです。
【独自予想の活用例】
企業の業績発表が控えめでも、四季報予想が強気だと、株価上昇のきっかけになることがある
決算発表時、四季報予想に届かないと、株価が下がることがある
つまり、四季報予想は投資家の間で"基準"として意識されているため、確認しておく価値があります。
4. 四季報の発売日
四季報は年4回、以下のスケジュールで発売されます。
春号 3月中旬
夏号 6月中旬
秋号 9月中旬
新春号 12月中旬
3の倍数月に出ると覚えておくと便利です。
特に12月号は"新春号"と呼ばれる点もポイントです。
5. 四季報の種類
四季報にはいくつか種類があります。
(1) 会社四季報
基本となる通常版。迷ったらまずこれを購入しましょう。
(2) 会社四季報ワイド版
通常版より紙面が大きく読みやすいですが、サイズが大きいため、自宅用に向いています。
(3) Kindle版
Amazonで購入できる電子書籍版です。 スマホでは読みづらいので、タブレット推奨。
(4) 四季報プロ500
有望500銘柄を厳選したコンパクト版。 通常版は情報量が多く挫折した方におすすめです。
(5) 四季報オンライン
月額課金でネット上で閲覧できます。 紙の発売前に業績予想が更新されるため、速報性を重視する人に向いています。
■ どれを買うべき? 迷ったら、まずは【通常版】から始めることをおすすめします。
6. 四季報を無料・安く読む方法
(1) 証券会社アプリで無料閲覧
証券会社のアプリで四季報情報の一部を無料で確認できます。 ただし、1銘柄ずつ開く必要があるため効率は落ちます。
(2) 定期購読で安く手に入れる
定期購読で割引を受けられるほか、発売日前日に届くメリットがあります。
■ 定期購読がおすすめな理由
発売日前日に届く
独自予想が反映され、株価がすぐ上昇することもあるため、1日早く読むことが有利
四季報を使った投資方法・銘柄選別方法については、引き続きnoteで紹介していきます。よかったらフォローお願いします。