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10月28日発表 東証プライム好決算銘柄9社

本日、好決算を発表した東証プライムの銘柄のみをご紹介致します。

【日東電工株式会社<6988>】

2025年3月期第2四半期の決算短信

財務状況

• 売上収益: 5,217億円(前年同期比 16.1%増)
• 営業利益: 1,092億円(前年同期比 69.5%増)
• 税引前利益: 1,089億円(前年同期比 69.6%増)
• 親会社所有者に帰属する中間利益: 800億円(前年同期比 80.8%増)

セグメント別業績

• インダストリアルテープ: 売上1787億円、営業利益253億円(増加)
• オプトロニクス: 売上2868億円、営業利益961億円(増加)
• ヒューマンライフ: 売上651億円、営業損失46億円(改善)

配当

• 中間配当金は1株当たり140円、期末の配当予想は280円です。

株式分割

• 2024年10月1日に1株を5株に分割。分割後の発行可能株式総数は20億株となりました。

この業績向上の背景には、データセンター向けHDD需要の増加や、円安の影響が大きいです。


【日本車輌製造株式会社<7102>】

2025年3月期第2四半期決算概要

財務状況

• 売上高:45,551百万円(前年同期比 +9.0%)
• 営業利益:3,224百万円(前年同期比 +11.2%)
• 経常利益:3,419百万円(前年同期比 +13.3%)
• 親会社株主に帰属する純利益:2,919百万円(前年同期比 +38.1%)

セグメント別業績

1. 鉄道車両事業:売上高 21,959百万円(前年同期比 +13.2%)
2. 建設機械事業:売上高 11,032百万円(前年同期比 +8.8%)
3. 輸送用機器・鉄構事業:売上高 9,381百万円(前年同期比 +6.6%)
4. エンジニアリング事業:売上高 3,146百万円(前年同期比 -8.0%)

配当状況

• 2025年3月期予想:年間配当金30.00円(前年25.00円)

業績見通し

• 通期売上高:91,000百万円(前年比 +3.3%)
• 営業利益:5,500百万円(前年比 -9.2%)
• 純利益:5,000百万円(前年比 -7.1%)

景気回復に伴い売上は増加しているものの、地政学的リスクや物価上昇が先行き不透明感を強めています。

【株式会社明電舎<6508>】

2025年3月期 第2四半期(中間期)決算概要

財務状況

• 売上高は前年同期比0.9%増加し、120,099百万円。
• 営業利益は前年の損失から黒字転換し、1,909百万円に改善。
• 親会社株主に帰属する中間純利益は2,094百万円の黒字で、前年の損失(△1,616百万円)から大きく改善。
• 総資産は前期末比で減少し、314,157百万円となり、自己資本比率は39.2%へと上昇。

セグメント別業績

• 電力インフラ事業:売上高は35,173百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益は2,584百万円に改善。シンガポール市場の需要増加や海外法人での拡大が寄与。
• 社会システム事業:売上高は37,288百万円(前年同期比8.7%増)。プロジェクトコスト改善により利益増加。
• 産業電子モビリティ事業:売上高は32,643百万円(前年同期比15.6%減)。EV事業での販売減少が影響。
• フィールドエンジニアリング事業:堅調な需要に支えられ、売上高は16,680百万円(前年同期比18.3%増)、営業利益は1,325百万円に改善。
• 不動産事業:売上高1,616百万円と前年並みだが、営業利益は若干減少。

業績予想

• 通期売上高は前回予想から減少し、300,000百万円の見込み(前年対比4.2%増)。
• 営業利益、経常利益、純利益は引き続き増加予想で、株主価値の向上が期待される。

この内容を基に、投資を検討する際には、電力インフラやフィールドエンジニアリング事業の強みに注目しつつ、産業電子モビリティ事業での改善も重要なポイントとなるでしょう。


【株式会社システムリサーチ<3771>】

2025年3月期第2四半期決算短信

財務状況

• 売上高:126億3,500万円(前年同期比11.7%増)
• 営業利益:12億2,100万円(前年同期比2.9%増)
• 経常利益:12億3,800万円(前年同期比2.4%増)
• 純利益:9億100万円(前年同期比0.2%増)
• 総資産:155億8,400万円(前期末比561百万円減少)

配当

• 期末配当予想:40円(前年は80円だが株式分割後)

キャッシュ・フロー

• 営業活動によるキャッシュ・フロー:2億8,700万円の増加
• 投資活動によるキャッシュ・フロー:2億4,400万円の減少
• 財務活動によるキャッシュ・フロー:7億6,400万円の減少

業績予想

通期売上高は267億1,800万円、純利益は21億9,800万円を見込んでおり、業績予想に変更はありません。

全体的に売上が堅調に推移していますが、費用増加により利益率はやや圧迫されています 。


【綿半ホールディングス株式会社<3199>】

2025年3月期第2四半期決算

財務状況

• 売上高:前年同期比5.3%増の652億70百万円
• 営業利益:70.0%増の17億55百万円
• 経常利益:41.4%増の17億83百万円
• 親会社株主に帰属する中間純利益:61.8%増の12億40百万円

ポジティブな要素

• 小売事業での「店舗改装・新業態開発」や「流通網の拡大」により収益が安定し、特に「ワールドマーケット」の展開や鮮魚特化型店舗のリニューアルが好調。
• 建設事業では、長野県内の林業支援や木造建築の拡大により、利益が大幅増加(前年同期比271.0%増)。
• 貿易事業では、新たに冷凍アボカド製品の取り扱いや海外原料を活用した製品展開で計画通り進行。

ネガティブな要素

• 流通コストや販売競争の激化により、小売事業の利益率が圧迫。
• 建設事業では人件費上昇や人手不足の課題が継続。
• 貿易事業の一部で利益減少(39.0%減)。

【さくらインターネット株式会社<3778>】

2025年3月期第2四半期

財務状況

• 売上高:前年同期比28.3%増の13,271百万円。
• 営業利益:419.4%増の1,295百万円。クラウドサービスと新規GPUクラウドサービスの成長が寄与。
• 経常利益:538.2%増の1,102百万円。
• 親会社株主に帰属する中間純利益:305.4%増の710百万円。

ポジティブ要素

• クラウドサービスおよびGPUクラウドサービスの売上増加が顕著で、新たに提供開始されたGPUクラウドが順調に成長。
• 公募増資により、資本金と資本剰余金が増加し、財務基盤が強化。

ネガティブ要素

• 株式交付費などにより営業外費用が増加。
• 特別損失として固定資産除却や投資有価証券評価損を計上。

【不二家株式会社<2211>】

2024年12月期第3四半期決算短信

財務状況

• 売上高:77,414百万円(前年同期比2.9%増)
• 営業利益:774百万円(前年は赤字)
• 経常利益:1,630百万円(前年同期比210.8%増)
• 四半期純利益:668百万円(前年は赤字)

配当

• 第2四半期末には0円、期末には30円の予定で、昨年と同じ配当水準が維持されています。

2024年通期業績予想

• 売上高:109,000百万円(前年同期比3.3%増)
• 営業利益:3,600百万円(前年同期比161.9%増)
• 経常利益:4,200百万円(前年同期比99.6%増)
• 純利益:2,500百万円(前年同期比157.8%増)

全体的に利益面で大幅な改善が見られ、特に経常利益と四半期純利益が顕著に増加しています。


【塩野義製薬株式会社<4507>】

2025年3月期第2四半期

財務状況

• 売上収益:213,970百万円(前年同期比7.2%減)
• 営業利益:75,869百万円(前年同期比22.7%減)
• 税引前中間利益:93,833百万円(前年同期比18.8%減)
• 親会社の所有者に帰属する中間利益:83,133百万円(前年同期比8.2%減)

ポジティブな要素

• 海外子会社および輸出:売上収益は前年同期比23.5%増加し、米国および欧州でのセフィデロコル(抗菌剤)の販売が堅調。
• ロイヤリティー収入:為替の影響もあり、前年同期比27.1%増。

ネガティブな要素

• 国内医療用医薬品:売上収益が減少。ADHD治療薬の一時金収入が前年にあった影響と、感染症薬の売上減少による。
• 研究開発費:主要な開発プロジェクトへの集中投資が増えたため、前年同期比で増加。

通年の業績見通し(上方修正)

• 売上収益:460,000百万円(前年同期比5.7%増)
• 営業利益:165,000百万円(前年同期比7.6%増)
• 親会社の所有者に帰属する当期利益:171,000百万円(前年同期比5.5%増)

全体として、海外事業の伸長やHIVフランチャイズでの好調により、通年見通しは上方修正されています 。


【ヒューリック株式会社<3003>】

2024年12月期 第3四半期決算概要

財務状況

• 総資産:2兆8,343億円(前年比+3,538億円)
• 純資産:7,994億円(前年比+301億円)
• 自己資本比率:27.5%

収益と利益

• 売上高:3,149億円(前年比+13%)
• 営業利益:888億円(前年比-2.3%)
• 経常利益:816億円(前年比-2.3%)
• 純利益:546億円(前年比-6.9%)

各事業セグメント

1. 不動産事業:売上2,693億円、営業利益932億円
2. ホテル・旅館事業:売上369億円、営業利益19億円
3. 保険事業:売上29億円、営業利益9億円

今後の見通し

通期予測は上方修正され、売上高5,900億円、純利益985億円を見込む。

以上、東証プライム好決算銘柄9社のみご紹介致しました。みなさんの投資のご参考になればと思います。

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