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なぜ今インフレが問題なのか 〜預金だけでは守れない私たちのお金〜

皆さんこんにちは。

今回から「インフレ時代を生き抜く資産形成の基礎知識」と題して、3回シリーズで解説していきます。第1回は「なぜ今インフレが問題なのか」について、身近な例を交えながら説明していきます。

いま起きているインフレの正体

「物価が上がっている」という実感は、多くの方が持っているのではないでしょうか。

スーパーで買い物をすると、食品の値上げが目立ちます。例えば:
- 食パン:従来220円 → 現在250円
- カップ麺:従来180円 → 現在220円
- 牛乳1L:従来200円 → 現在238円

これらは私たちの生活に直結する「体感インフレ」の一例です。実は、このインフレには3つの大きな特徴があります。

1. 広範な値上げ
食品だけでなく、電気代、ガソリン代など、生活全般に及んでいます。

2. 継続的な上昇
一時的な値上げではなく、じわじわと続いている点が特徴です。

3. 賃金上昇との格差
物価の上昇に比べて、賃金の上昇が追いついていません。

なぜお金が目減りするのか

ここで重要なポイントは、預金だけでは資産が実質的に目減りしていくということです。

具体例で見てみましょう:
100万円を銀行に預けた場合(金利0.01%)
- 1年後の預金額:100万100円
- インフレ率2%の場合の実質的な価値:98万円

つまり、何もしなくても毎年2万円程度の購買力が失われていくことになります。10年続けば、20万円以上の実質的な損失となります。

家計への具体的な影響

年収500万円の世帯で考えてみましょう。

現在の月々の支出:
- 食費:8万円
- 光熱費:3万円
- 日用品:2万円
その他含め、月25万円の支出

インフレ率2%が続くと、同じ生活水準を維持するために必要な金額は:
- 1年後:月25万5,000円(+5,000円)
- 3年後:月26万5,000円(+1万5,000円)
- 5年後:月27万6,000円(+2万6,000円)

この差額を埋めるためには、収入を増やすか、支出を削るか、それとも資産運用で補うか——という選択を迫られることになります。

これからどうすべきか

インフレ時代を生き抜くためには、「預金」という選択肢だけでなく、資産運用という新しい選択肢を検討する必要があります。

次回は「インフレに強い資産とは何か」について、具体的な投資手段とそのメリット・デメリットを解説していきます。

最後に、覚えておいていただきたい3つのポイントです:

1. インフレは一時的な現象ではなく、中長期的な課題となっている
2. 預金だけでは資産は確実に目減りしていく
3. 対策を立てることは決して難しくない

次回の記事もお楽みに。

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