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信用評価損益率

こんにちは。今回のテーマは信用評価損益率です。
日経平均株価は2週間で4,700円ほど下げてしまいました。
高値付近で買っていた人は大きく損が出ていることかと思われます。
今回の下げは半導体関連の下げから全体の下げにつながっています。
しかしここまで下げるとは思いもしなかったという声が多く聞こえてきます。
今回の下げを信用取引という観点からお話させていただきます。

「結論」
個人投資家が買う時は、海外投資家が売る時です。

「見るべきポイント」
・信用評価損益率
・投資主体別売買動向

上記を見るだけで現状の相場の大まかな流れを、自分で掴むことができます。

「信用評価損益率」
下記のサイトには大変お世話になっております。
日々のデータを確認する上で基本的な情報が詰め込まれています。

引用「https://nikkei225jp.com/」

文字が小さくて見づらいかもしれませんがご了承ください。
7月19日の週では4兆9254億円の買い残があります。買い残とは個人投資家が信用取引でどれぐらい買いポジションを持っているかということです。
この数字は過去と比較しても異常な金額です。
増えれば増えるほど大きく下落した時に捕まる人が多くなるということです。
12日の週と比較しても日経平均は大きく下げているのに対して、買い残が増えているのも確認できます。

右から2番目に信用倍率の項目があります。
数字が大きくなればなるほど買っている人が多いということです。
私は全体相場ではあまりこれを見ていません。
個別銘柄で注視する項目です。
直近では「6.11」から「6.48」に増加しています。
売り残が-2.88%で買い残が+2.87と増加しているためです。
この部分はあまりにも奥が深すぎるので、
「個別銘柄の信用倍率」の回を設けたいと思います。

次に1番右の信用評価率です。
7月19日の週では「−5.54」という数値をつけています。そのまえの12日の週では「−4.62」をつけています。
これは数値が大きくなればなるほど個人投資家が回転できていないということです(利確できずに捕まっているということ)。
買い残が溜まっているほど、全体相場が傾いた時に大きく崩れやすいです。

個人投資家も上手く損切りして捕まっている人ばかりではないのでは?と思う方もいると思います。
もちろん中にはトレードが上手くて逃げれる人もいます。
しかし対面の証券会社で取引している個人投資家は損切りできていないのが現状です。
どこの証券会社でもそうだと思います。
YouTube等で配信している方も仰っていました。
制度信用であれば買ってすぐに下落しても期限である6ヶ月の間、ダラダラと金利を払いながら持ち続けているのが大半です。
いつか元に戻ると半分祈りながら、歯を食いしばりながら相場を眺めているのです。

次に「投資主体別売買動向」です
投資主体別売買動向では主に海外が買い越しているのか、個人が買い越しているのか、これを見ています。

引用「https://nikkei225jp.com/」

7月19日の週では海外投資家が2459億円売り越しています。個人投資家は現物では6億円の売り越しですが、信用取引では2518億円の買い越しです。
これは先程の信用評価損益率の部分でもお話しましたが、株価が下がっている時ほど個人は買っている。つまり個人は逆張りということです。
日経平均の変化率と比較したら分かりやすいと思います。4月19日の週では日経平均が−6.21%ですが、個人投資家は合計で9085億円と大きく買い越しているのが分かります。

これらを知っていると、今は本当に買い場なのか?と疑問を持つことができます。
長期投資で5年以上持つ覚悟があるなら、正直いつ買っても良いと思います。
SNSでの買い煽りや、証券会社からの薄い根拠の提案などに振り回されず、本当の意味で自身の判断で取引ができると思います。

今後も証券会社が教えてくれない情報をお伝えできたらと思います。
いいねやフォローが励みになりますので、何卒よろしくお願いします。

※当記事に掲載されている情報は、情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。情報のご利用にあたっては、ご自身で判断なさいますようお願いいたします。

※投資に関する最終決定は、ご自身で判断いただきますようお願いいたします。

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