あたし達が創造物ではなく創造者なのかも。
神は全てだ。
全てそのものであるわけだが、個、単一ではその存在を感じることができず、分離を始めた。
人は神の物語をクリエイトすることで、偶像をクリエイトすることで、神を人に近づけようとする。
あたしには、神がそれを面白がっているように感じる。
神は全てそのものなので、実はクリエイトする能力の活用はうまくないのかも知れない。
そのもの全てで在るが故、考えたり工夫したり、技術をつける必要がなく、そのもので在る事を意図した瞬間に存在するのかもしれず。
プロセスというものを自ら辿れないのかもしれない。
だからこそ、未完成なセカイを作る。
未完成なあたしたちをはじめ全ての存在するものはプロセスを生み出す。プロセスを辿った上で何かを存在させる事にたどり着く。
考えることを止めずに進んでいかなければならないのは、その為だ。
プロセスは時を産む。
もしかしたら、そんな仕組みなのかもと、ふと思いついたので、あたしはその為にも新しいセカイを見つけ作ってあげようと思う。