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ジャニーズのサブスク解禁状況について(2024/9/29現在)

ジャニーズは楽曲のサブスクの解禁状況やその内容がグループによって異なるため、気になったのでまとめてみました。

この記事でまとめたのは2024/9/29時点でSTARTO ENTERTAMENT社ホームページのARTISTページに載っている、CDデビューしているグループのみです。
また、本記事では「サブスク」を、「日本国内で利用できる、一定額を支払うことでそのサービスで展開している音楽が聴き放題のサービスのうち利用者が多いとされている以下5種」と定義します。

  • Apple Music

  • LINE MUSIC

  • Spotify

  • Prime Music(Amazon)

  • YouTube Music

上記のサービス全てで展開されており、24/9/29時点でサブスク解禁済みもしくは解禁になる日付が公式に発表されているものを「サブスク解禁済み/予定」としました。内容や日程については基本的に各グループのレコード会社およびレーベルによる公式ホームページもしくは公式SNSを閲覧、また実際に当該サービスで確認しました。それ以外に参考にしたものについては、記事の一番最後に記載しました。

グループ名(レーベル):一部or全曲
という書き方で記載していきます。レーベルについては現在所属のレーベルを記載、一部/全曲配信についてはCD収録された曲のうちカラオケバージョンやラジオ形式のトークなどを除いた、オリジナル曲が配信されているかどうかを基準とし記載しました。CDデビュー順に解禁/未解禁を分けて記載しています。

◆サブスク解禁済み/予定


20thCENTURY
(MENT RECORDS):一部
22/5/23にシングル「夢の島セレナーデ」をデジタル解禁、以降にリリースしたシングル・アルバムは全てサブスク配信されている。
24/9/22よりベストアルバム「Replay〜Best of 20th Century〜」を配信開始したことで解禁以前の曲も一部配信された。

(StormLabels):全曲
CD音源化している曲は現在全曲サブスク解禁済み。
デビュー20周年の19/11/3にそれまでリリースしていた全シングル表題曲と同日リリースのデジタルシングル「Turning Up」を解禁し、20/2/7に全オリジナルアルバム、以降リリースのシングル・アルバムは順次配信。21/7/16に20周年ベスト「5×20」と、カップリング曲やボーナストラックを集めたアルバム「ウラ嵐BEST」を順次配信する形での全曲解禁となった。
24/11/3にドルビー音源にて「5×20」の配信も開始予定。

NEWS(ELOV-Label(StormLabels内の社内レーベル)):全曲
結成21周年の24/9/15にカップリングを含む全シングルを解禁。10/1には全アルバムを配信予定。

SUPER EIGHT(infinity RECORDS(StormLabels内の自主レーベル)):ほぼ全曲※
20周年イヤー記念として、それまでリリースしていた楽曲をアルバム・シングルを24/1/1・1/24・1/31の3回に分けて解禁。最新オリジナルアルバム「SUPER EIGHT」もCD発売と同日の24/7/31より配信を開始している。
全曲配信と銘打たれているが、わずかながら未配信の楽曲がある。

※CD収録曲で未配信曲があるが数がさほど多くなく、「一部」とするとかえって適切ではない表現であると考え、「ほぼ全曲」とした。

KAT-TUN(StormLabels):一部
21/3/10にシングル「Roar」を解禁後、現在までにリリースされたアルバム・シングルが配信。解禁されているのはCDに収録された全曲ではなく一部のみ。
また亀梨和也、上田竜也名義のソロ楽曲も解禁されているものあり。

Hey!Say!JUMP(StormLabels):一部
23/10/24にデジタルEPという形で4曲を解禁。
4曲とも12/6リリースのアルバム「PULL UP!」収録曲。なお「PULL UP!」および他の楽曲はサブスク未解禁。

A.B.C-Z(ポニーキャニオン):一部
24/5/1より10周年ベストアルバム「BEST OF A.B.C-Z」を解禁後、その後のリリースとなったシングル、アルバムも配信。
解禁されているのはCDに収録された全曲ではなく一部のみ。

King & Prince(Project K&P(ユニバーサルミュージックとSTARTO社が共同運営するプライベートレーベル)):一部
デビュー6周年となる24/5/23に5周年ベスト「Mr.5」に収録された全曲と同日発売のシングル「halfmoon/moooove!!」全収録曲をサブスク解禁。5/20にその先行配信として「halfmoon/moooove!!」シングル表題の2曲を解禁した。
10/14に最新オリジナルアルバム「Re:ERA」を配信スタート予定。それにともない、アルバムリード曲「WOW!」を9/30に先行配信予定。なお、CDは12/11にリリース予定。
実は唯一、配信している全曲がドルビー音源となっている。

なにわ男子(StormLabels):一部
24/8/14にアルバム「+Alpha」およびそれまでリリースしたシングル曲を解禁。以降リリースしたシングル「コイスルヒカリ」もCD発売同日の8/24より配信。なお、シングルは表題曲のみでカップリングは未解禁。

Travis Japan(Capitol Records):一部
22/10/28リリースのデビューシングル「JUST DANCE!」のデジタル解禁以降、基本的にほとんど配信されている。アルバムに収録された楽曲に一部サブスク未配信の楽曲あり。
また、一部楽曲を除きドルビー音源での配信。

◆未解禁

以下のグループについては現在サブスクが未解禁。

TOKIO(StormLabels)
KinkiKids(ELOV-Label)
Kis-My-Ft2(MENT RECORDS) ※24/8/8までLINEMUSICのみ解禁していた
Timelesz/SexyZone(Over The Top(ユニバーサルミュージックとSTARTO社が共同運営するプライベートレーベル))
WEST.(ELOV-Label)
SixTONES(ソニーミュージックレーベルズ)
Snow Man(MENT RECORDS)
Aぇ!group(ユニバーサルミュージック)


◆まとめ

以上、簡単ではありますがまとめてみました。
基本的に公式ホームページやSNSを見てみて、いまいちよくわからなかったものは実際のサブスクサービス内で検索して調べました。よくよく確認したつもりではありますが、間違いなどありましたらこっそりお知らせください、、。

以下はまとめてみて思ったことをあれこれ好き勝手書きました。それでも大丈夫、という寛大な方だけどうぞ。よく知っているグループとそうでないグループでどうしても内容に偏りが出てしまっていますがどうかご容赦ください。



SUPER EIGHTNEWSが続いたのを見ると、20周年前後が全曲解禁のひとつの指標というか、タイミングとしているのかもしれません。
また、20周年にもなるとリリース枚数・曲数も多く、好きだけど今からCDを熱心に集めるのは厳しい・あの盤に入っている曲が聴きたいけど限定盤だから買えない・そもそもどの盤に好きな曲が入っているか分からない、という新規参入勢やライト勢、ジャニーズファンでない一般層にも楽曲を聴くハードルが低くなるので優しいなと思います。かくいう私も大変お世話になっております。
SUPER EIGHTとNEWSはフェスに出ていたり、更にSUPER EIGHTは他アーティストも出るレギュラー音楽番組があったりと、一般層の音楽ファンが触れる機会がより多いかと思うのでこれから聴いてみようと思う人には嬉しいかなと思いました。
嵐はシングルのカップリング曲の配信について、収録されたシングルごとではなくカップリング集のアルバムでまとめて配信、というのが他2組と異なっている部分です。
またSUPER EIGHTは未配信曲がありますが、上に書いたように全体から見た時曲数が多くないことに加え、そのほとんどがリミックスやライブ音源だったこともあり配信の対象を「ほぼ全曲」と書きました。未配信の中には数曲オリジナル音源があるのでそれらも配信してほしいなと思います。ふわポムとか

一部解禁組の配信内容を見ていて、配信する曲に制限をかけているのは
・サブスクを宣伝やお試しのような位置づけにしておき、聴いてみて良かったらCDへ、というCDへの誘導・CDの宣伝とするための制限
・CDを買ってくれるファンへの特典とするため、一部楽曲を制限

という2つの側面があるのかなと思いました。
KAT-TUNは現状、アルバム内のソロ曲や一部カップリングが未解禁となっており、権利の関係などもあるかもしれませんがどちらかというとファンへの特典という側面が強そうだなと感じました。
Travis Japanも配信されていないのはジュニア時代の曲やユニット曲のため、同じくCD購入者への特典という面が強そうです。
A.B.C-Zはベスト盤がほぼ全曲・オリジナルアルバムが一部のみ解禁のため、ベスト盤で新規やライト勢を取り込み、CDへ誘導する流れを期待しているのかなと思います。またベスト盤はサブスク解禁内容とCD収録内容が若干違うため、その辺りはCDを購入するファンのための特典のような位置付けなのかもしれません。
Hey!Say!JUMPはサブスク解禁している曲数が少なく、またその全てがアルバムの曲というのを見るにCDへの誘導という面が顕著な気がします。ただ、解禁したタイミングがちょうど事務所の問題でデビュー曲をどうするかといった話が持ち上がっていた時なので、あくまで私の想像ですが「もっと色々展開する予定だったが変更になった」というのがあったとしてもおかしくはないかな、という気もします。周年などのタイミングで解禁するパターンが結構ありますが、個人的には20周年まで待つのはもったいないと思うので早いうちにシングル曲だけでも解禁してほしいなと思います。それこそ次のオリジナルアルバムはどうするのか気になります。

King & Princeは一部解禁ではありますが、解禁になったのが新体制になって間もなくだったりエージェント契約になったりとグループそのものに変化のあったタイミングだったので他の一部解禁組と完全に同じ形だったとは言い難いかなと思います。また、サブスク解禁した際に配信となったベストアルバム「Mr.5」には、それまでの全てのシングル曲とアルバムリード曲に加え、メンバーとファンがセレクトしたアルバム曲とカップリング曲、ジュニア時代の曲を合わせた全57曲が収録されており、そこにプラスして最新シングル6曲の計63曲が配信開始となったため、「一部」にしては量・内容ともかなりボリュームがあるのも違うところです。
次のオリジナルアルバムでも配信を予定していますが、リード曲先行配信の2週間後に全曲配信、その2ヶ月後にCD発売と、今までとは違ったリリースになっているのも気になっています。それこそCDの販促のためというにはちょっと間が空いているなと思ったので、サブスクなどのデジタル配信も中核に据えていくということなのかもしれません。

意外だったのがなにわ男子でした。SixTONES・SnowManが未解禁かつKing & Princeが解禁済みなので、デビュー5年以上がひとつの区切りになっているのかなと思ったのですが、そうでもないのかもしれません。またなにわ男子はレーベル直属の先輩で解禁しているグループが多いので、デビュー年数よりそちらの方が関係しているのかもしれないです。

嵐が11/3にドルビーアトモス音源を配信開始するとのニュースがあったので、今回確認する時にはその辺りも注目していたのですが、King & Princeだけはすでにドルビー音源での配信でした。Travis JapanはRemixの曲だけが違っていてあとは全てドルビー音源になっています。
調べてみたところ、この2組の所属レーベルのレコード会社であるユニバーサルミュージックは、今年ドルビーアトモスで制作ができるスタジオを東京本社に新設するなど所属アーティストの楽曲をドルビー音源化することに積極的なため、その流れから来ているもののようです。
ただ、ドルビー音源を配信している音楽サブスクは日本では今のところApple MusicとAmazon Music Unlimitedだけ(これ調べるまで知りませんでした)なのと、ジャニーズに限らずドルビー音源で配信していないアーティストは多いので、聴けてラッキーだなくらいでいいんじゃないかなという気もします。
一方で、そうした部分にこだわりのある音作りがされていることやこだわりを持っているレコード会社であることは覚えておいても良いかなと思います。体感ですが、聴き比べるとアイフォンのスピーカーですらわかるくらい結構違いが出ます。

Kis-My-Ft2がLINE MUSICで配信されているということは知っていたので、改めて確認したら終了していて驚きました。同レーベルの先輩のトニセンはすでに解禁していますので、一度終了し他サービスを含め改めて一斉解禁するなど何か戦略的なものがあるのかもしれません。
Timeleszは現在オーディション中なので今すぐということはなさそうです。もし解禁するならという完全に私の想像ですが、オーディションを終え新体制となって最初のアルバムで宣伝も兼ねてサブスク解禁、その後SexyZoneの曲を含めて順次配信していくという感じでしょうか。でなければSexyZone15周年で解禁し順次配信とかもありえそうです。
WEST.はフェスに出ていたりFIRST TAKE出ていたり歌うまの番組に出ていたりと一般層が見る機会が多そうなので、その辺をきっかけに聴いてみようという人にとってはサブスク解禁されていたら優しいだろうなと思います。
SixTONES・SnowManはまだデビューから5年経っていないのと、何より枚数が見込めるというのが大きいのではないかと思います。
また、SixTONESは結成10周年かつデビュー5周年のキャンペーン中でもあるため、比較的近いうちに何かがあり得そうな気もします。
Aぇ!groupはデビューしたばかりで予想も何も、という感じですがレーベルがユニバーサルミュージックなので、タイミングが来たらスムーズに解禁されるのではないかなと思いました。
Kinki KidsTOKIOは権利とか色々なハードル高そうな気がしています。なんとかしてくれよほんとによ。

個人の考えとして、なんでもかんでも全部をサブスク解禁すべきとは思っていませんが、その一方で配信の方が音が良かったり歌詞見れたりクレジット見れたりと良いところもあるのと、いわゆる自軍以外で気になる曲がある時にCDだと気軽に買えないのでせめてデジタルリリースしてくれないかなと思うこともあります。CDの売り上げの問題はあると思いますが、やはり音楽業界全体の流れとしていつまでも避けられるものではないと思うので、それぞれのグループが最適なタイミング・内容でサブスク・デジタルリリースを解禁してくれればいいなと思います。
また、それぞれのグループと事務所の契約内容がどうなっているかによっても違いが出てくると思うので、特にこれからは一概には言えなそうです。
あと、今は活動していないグループはCD動かすの難しいんだから、いっそまとめてデジタル解禁してしまえばいいのにな、というのは勝手に思っています。権利の関係で難しいんでしょうが、、
なんで椎名林檎さんカバーの華麗なる逆襲はサブスクで聴けないんですか?SMAP歌ってないのに???これだけは椎名林檎ファンとして文句言いたい。



◆参考


まとめるにあたり、各グループ・レーベルの公式ホームページ、公式SNS以外に以下を参照しました。

・嵐が新曲含めた全シングル65曲サブスク配信スタートhttps://mag.digle.tokyo/news/56078

・嵐のアルバム曲がサブスク配信決定!2/7より、ダウンロード販売も
https://www.phileweb.com/news/hobby/202002/05/2873.html

・KAT-TUNニューシングル「Roar」3/10サブスク/DL販売解禁。ジャニーズ3組目のデジタル配信
https://www.phileweb.com/news/hobby/202103/03/4204.html

・デビュー決定『King & Prince』“初代”リーダーは岸優太
https://www.oricon.co.jp/news/2104174/full/

・ユニバーサル ミュージック、1/1付組織変更および人事異動を発表
https://www.musicman.co.jp/business/591365

・新時代のオーディオ「Dolby Atmos (ドルビー・アトモス)」とは?
https://note.universal-music.co.jp/n/ne850b82d97fb

・ユニバーサル ミュージック、“キャピトル・スタジオ・クオリティ”のドルビーアトモススタジオを新設
https://news.yahoo.co.jp/articles/9187920d76f582b7da5a55723342d9e871eee555

・Capitol Music Group・Travis Japanと契約 10月28日、世界デビュー
https://www.universal-music.co.jp/press-releases/2022-09-28/

・Music Like Never Before - Dolby Atmos Music - Dolby
https://www.dolby.com/ja/music/

・A.B.C-Z 3回目のデビュー!YouTubeライブ内でサブスク解禁を発表!
https://news.ponycanyon.co.jp/2024/05/97811


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