この夏、King & Princeの2人とその楽曲にものの見事に落ちた話
初めまして、かぼすと申します。
まんまタイトル通りです。この2024年の夏の終わりにKing & Princeに落ちました。
まさか今夏のハイライトにすべりこみであの可愛い2人が入ってくるとは。ハマりはじめておおよそひと月ほど経ちますが予想だにしていなさすぎて、未だによくわかりません。リリース期でもないのにどうして。
せっかくならこの夏の終わりの思い出を少し書きとめてみようかと思います。
◆要するに沼落ちブログってやつ
「他ジャンルのファンだったが思いがけずジャニーズの魅力に触れ恋に落ちた」とか「アイドル興味なかったのに友人に布教されたのをきっかけに徐々に惹かれていった」みたいな、たまに見かけるブログ。あの手の話っていいですよね。私、あれ大好きです。人が自分の好きなジャンルにハマっていく様子ってなんでこんな楽しいんでしょう。
ジャンル違いから来る文化の差に驚いていたりするのはとても微笑ましいし、その人の魅力を違った視点で改めて語られると共感が止まらなかったり語られるまで気づかなかった新しい発見があったりします。それになんと言ってもハマりたて沼落ちたての熱意やバイタリティにあふれていて、見ていて楽しい。
文章が進むにつれ現れてくる果実のような瑞々しさや香る爽やかさは、書いている方の新鮮な捉え方や素直な心の動きによるものでしょう。
ただ残念ながらこのブログにそこまでのフレッシュさはありません。
私はいわゆる”ジャニオタ”になってもう10年超、好きなグループもすでに何組かいるわけで、つまるところいい年したジャニーズファンがこの後に及んで応援するグループをひと組増やしただけです。
冒頭に書いた「予想だにしていない」というのは特にこの辺りで、King & Princeというグループはジャニーズファンの私にとっては割と見知ったお馴染みの存在だったからこそ、急に落ちた感がとても強いです。あれか、友達だと思っていた人が急に恋愛対象になったみたいなやつか。いやそんな経験はないからこれが合ってるか分からないけど。
なんなら思いました。
好きなグループを増やす余裕なんかあるのか?どこも全然辞めれないのに?まだハマりきっていないんだしこの辺でやめておいたら?いい年して今さらもうひと組増やすわけ?
でもこれは逆に言うともう経験上分かっているわけです。好きになりはじめてしまったものはもう逃れられないということを。
いつの間に私はこんなカルマを背負ったんでしょうか。
◆「なんとなく好き」なグループ
これを読んでいる人は基本的にジャニーズが好きな側の方だと思っているのでみなさん大なり小なり身に覚えがあるかと思いますが、ジャニーズの誰かのあるいはどこかのグループのファンになるということは、少なからずジャニーズの他のグループやタレントに詳しくなりおおむね好意的に見るようになる、ということとほぼイコールです。(詳しくなった結果、嫌いとか苦手になることもあるかと思いますが)
だって自分の好きなタレントが、この人は同期でとか先輩でとか後輩でとか親友でとか、楽しそうに嬉しそうに話していたらそれだけで、わあそうなんだ仲いいんだね良かったねと思うじゃないですか。カウコンやシャッフル企画やさらにはジャニーズJr.という制度のおかげで、自分の応援しているグループ以外のパフォーマンスを見る機会も多いため表立ってファンだと名乗らなかったとしてもなんとなく好きということは割とジャニーズファンあるあるです。
そもそも「ジャニーズ」というのがそれだけでひとつのジャンルを形成しているようなところがあるので、単純に同じジャンルだから好きになりやすい、というのもあるでしょう。
私もその例にもれず、ファンを名乗るほどではなくともKing & Princeはすでに「好き」に分類されていましたが、最近ではさらにもう1歩、より好きなグループとして認識していました。
それは5人から2人へとグループをどう変化させていったのかを、他グループファンという距離感ではあったものの、目の当たりにしていたことが大きいです。というより前体制から現体制になるまでを、ジャニーズの誰か/どこかのファンとして過ごした人だったら今のキンプリは嫌いになりようがないのではないかと思っています。2人がどのような想いを持ってグループを続ける決断をしたのかということは、当時特別にファンでなかった私でも(なんとなくではありましたが)知っていました。ざっくりと要約すると「解散という選択肢も考えたが、応援してくれている人のためにKing & Princeというグループを残したいと思い、残る決断をした」ということ。そんな風に言ってもらえるファンの人はどれだけ幸せだろうと思いました。詳しくは当時リアルタイムできちんとKing & Princeを追いかけていた方のブログなどを探していただいた方がいいかなと思います。
ジャニーズファンなんて人によって程度は違えど、それとなく他のグループを眺めているようなものなんだから。ましてやあのKing & Princeに注目していないわけがない。体制が変わる前後でなんか勝手にそわそわしていた他グループファンは多かったのではないでしょうか。
少々大袈裟に言えば、King & Princeは潜在的にほぼ全てのジャニーズファンから支持されている、と個人的には思っています。
あとどうやらSUPER EIGHT大倉さんもそう感じています。
◆「MAGIC WORD」と「なにもの」と「Cloudy」
ともあれ、そんな感じでKing & Princeのことはかなり好意的に見ていたわけですが、それまではあくまでも他グループのファン、という立ち位置から眺めているだけに過ぎませんでした。
きっかけは、YouTubeでたまたま「MAGIC WORD」のMVを見て初めてきちんと曲を聴いたことで、これがちょうどひと月ほど前、8月下旬くらいのタイミングでした。
え、まじ?それがシングル曲なの?アツくない?
というくらい意外な曲でした。あのキンプリがこういう曲を持っているとは思わなかったからです。
というのも、それまでの私にとって現体制のKing & Princeの印象といえばまずは「なにもの」。
楽器が多く使われた華やかで明るいこの楽曲が私は大好きで、以前から歌番組でパフォーマンスを見たりYouTubeでMVを見たりしていました。
前体制で培ったキラキラアイドルな部分とハイレベルなダンススキルはちゃんと継続しつつも、2人並んだ時の可愛らしさが増した、という現体制King & Princeの印象がこの曲ですっかり刷り込まれてしまっていた私には、クールな曲調に電子楽器やエフェクトが多用された「MAGIC WORD」の雰囲気は到底予想がつかないものでした。
しかもそれがシングルですってよ。かっこいい。
曲やパフォーマンス自体がかっこいいのはもちろんですが、「なにもの」や前体制で出していた曲とも違うイメージの曲というのもいいなと感じました。
そういう曲を持っているなら他のも試してみようかな、と思ってサブスクを聴きにいったら出会ってしまったのが「Cloudy」です。
はああ?そんな曲持ってたんかマジか。
ねえ、あの可愛いかつかわいいでお馴染みれんかいちゃん達だよね?ちょっと待って。
リズムとかはR&B的な感じで、入っている楽器はジャズっぽい感じ。ピアノとベースとドラムとギターとブラス隊と、みたいな編成がいちばんオシャレなやつだと言われてるからね(個人の感想)。あともう1番終わりのピアノパートが刺さりすぎてるんですけど。※ただしこの曲のピアノはそもそも全部良いものとする。2番Cメロの裏で鳴ってるブラス大好き。2番終わりのブラスのパートから歌とアコギ挟んでラストサビ前までのベース、こんなんなんぼあってもいいですからね。もう鳴ってる全部の音好き。
で、歌も好き。
髙橋海人くんラップ調のところ歌詞の載せ方上手すぎない?英語も綺麗だし歌が全体的に力抜けてるというか、気だるげな感じに聴こえるのが曲にマッチしすぎなんですけど。「なにもの」であんなキラキラニコニコだったじゃん。なにそれは。
永瀬廉くんの息多い感じの歌い方に色気があって、それがまあこの曲にぴったりすぎるのよ。というかまずあなたそんなに歌良かったのか。1番Bメロのその「this whiskey」をハイボールにしてくれ、それ飲んで酔いたいから。いややっぱりもうボトルでもらうわそれ。
あと単純に2人の声の相性が最高すぎて、曲が進むにつれ相乗効果でどんどん良く聴こえるのがめちゃくちゃ心地いい。
この曲の聴きどころは曲中に鳴ってる全部の音と歌全部です。
要するに今のKing & Prince、楽曲からアレンジから楽器も歌も他も何もかも全部めちゃくちゃ私好みの1曲を持っていた、というのがここで発覚してしまったわけです。
「Cloudy」はシングル「halfmoon/moooove!!」のカップリングの1曲ですが、表題曲含め他の曲もとても好きだったことも背中を押してきました。全6曲どれもいい。本当は6曲全部ここに感想書きたいくらい。あんまり良くて、珍しくTwitterにも呟きました。
それに、思い起こしてみれば(リリース時にシングル曲を歌番組で見るようなレベルでしたが)5人体制の楽曲にもいいな、好きだなと思う曲はたくさんありました。
5人曲はどうやって2人バージョンに直してるんだろう。歌割りは?パフォーマンスは?私が好きだったあの曲は2人になってからやってるのかな?
今のキンプリのやっている楽曲がもっと聴きたい。
◆「King & Prince LIVE TOUR 2023 〜ピース〜」Digestに全ジャニオタが泣く(はず)
そんな私にぴったりの動画がYouTubeにありました。アルバム「ピース」ライブの映像作品のダイジェスト動画です。現体制での楽曲とパフォーマンスがダイジェストで見られる。あの時点での私にとっては、これ以上のものはない内容でした。5分半ほどの動画ですが、King & Princeのパフォーマンスがしっかりと詰まっていて十分見応えがあるな、と感じました。
と、同時に「足りねえ〜」感がすごかったです。なんせダイジェストなので、良いところで次の曲にいってしまうんですよね、当たり前なんですけど。
なんせ初手の「My Love Song」めっちゃ良いんだ〜〜。1曲目にこれ選んだのすごい。現体制はじめてのライブツアーで、何よりも最初に出てくるフレーズが「愛してるって言ってもいいですか 飾らないMy Love Song」だよ?行った人、2人に真っ先に言われる言葉がこれになるんだよ?強すぎだろ。さすがKing & Prince。あとじゃんけんも可愛い。
もちろんセットリスト全曲素晴らしいんですが、その時の私はまだアルバムを聴けていなかったので、特にアルバム曲の続きが聴きたくてもどかしい気持ちもありました。
ちなみにもうすでにこの辺りで円盤購入は自分の中で決定事項となっていました。
あとはなんと言ってもあれです、「話をしようよ」。
これダイジェストに入れちゃったのほんととんでもない。チームキンプリさん有能通り越して怖いわ。
その!歌詞を!その!表情で!見つめ合いながら!歌うのか!君らは!!
ここに関してはもう説明するだけ野暮というものです。もしご覧になっていない方がいらっしゃいましたらぜひご覧ください(1:30〜)。私はこれはじめて見た時すぐに友人のジャニオタ(話の分かるエイター)にURLとスクショをLINEしました。見たけどやばいこれは泣けちゃう( ; ; )って返って来た。だよな。分かる。
このシーンに限らず、この1か月で一番実感したのはこれなんですよね。2人が良い関係であるということ。そしてそれをストレートにファンに見せてくれること。その姿勢がすごくファン思いだなと思います。
ここまで来るとあとはもう慣れたものです。なんせ10年以上もジャニーズファンやってしまってますからね。楽曲はどこで聴けるの?サブスクはないの?CDに同じタイトルの物が複数あるけど…?みたいな、他ジャンルから来た人が当たり前に持つであろうおおよその疑問は一切生じませんので、チュートリアル不要でサクサク進んでしまうわけです。
取り急ぎTSUTAYAでレンタルして曲を集めて、他にもバラエティとかYouTubeをチェックして、楽曲もメンバーの人柄もグループの雰囲気もいいなあ好きになれそうだなあと思ったらライブ円盤を買ってみて、それもいいなあと思ったらFCに入って過去の円盤なんかをゆっくり集めながら追って行く…といういつものコースですね。なんとなくFC入ったらゴール感ありません?
ピース円盤も買いましたし、FC入会もカウントダウン入ってるところです。
と、以上、ここまであったことを改めて書いてみたわけですが、FC入会が見えるくらいのレベルにまで好きが到達するスピードが早すぎて書き出してみても本当によくわからないです。今も。何これ。まさかのまさかから一気にリアルすぎる。いくらチュートリアルをスキップしたとはいえこんなスピード感だったことは未だかつてありません。
◆“予想外”の彼ら
というところまでがこのひと月の思い出なわけですが、わざわざブログにまで書きとめてしまっているのはなんだかいつもとちょっと違うところがあるからです。
ハマり始めてすぐの頃はこう思っていました。
これからHuluで見ることができるレギュラー番組の過去回を全部見て、特典でバラエティ映像が入ってる盤を優先して集め、YouTubeとインライのアーカイブを見終えたところでFCに入ってFC限定の企画動画に明け暮れるんだろうなと。だって2人並んでいるとあんなに可愛いんだから。そういうの好きでしょ?
今までの経験から、おそらくそういうルートを辿るんだろうなと、ジャニーズファンの私はそう予想していたわけです。
結論から言うとその予想は外れ、この1ヶ月やっていることと言えば、数年前にリリースされた楽曲の感想をtwitterに投げたり編曲とか歌割りがどうなってるか聴いて感想メモしたり録画してある音楽番組にキンプリが出てる回がないか探してパフォーマンスを見たりブックオフ通ってFC盤探したりとか、そういうことです。
端的に言えば、ほとんど楽曲聴いたりパフォーマンス見たりMV見たりしかしていません。
あっでもYouTubeに上がってるFC動画のダイジェストや周年ライブ配信のアーカイブはちょこちょこ見てます。あとレギュラー番組も。
つまりこのKing & Princeというグループ、いかにもジャニーズファンの私が好きそうな見た目と並びと中身と背景を持ったグループなのに、比重としては音楽を聴くのが好きな私に刺さっているところが多いんですよね。
ここまで特に書いてきませんでしたが、私は音楽を聴くのも好きです。
といっても家に防音室とすごい機材があってそれでレコード聴いてますとか、趣味は会社帰りのクラシックコンサート巡りですとか、国内ロックフェスは基本参戦してます、みたいなレベルでは全然ありません。
サブスクのジャンルや年代で絞ったプレイリストを聴いてみて新しく好きな曲探すとか、普通よりちょっとだけ良いヘッドホン使ってみているとか、良いなと思った演奏者や作曲者などをチェックしてその方が他に携わっている曲を聴いてみるとか、そんな些細なものです。楽器を習っているとか仕事にしているとか、音楽理論を特別学んでいるとかいうこともないですしね。せいぜい学生時代に吹奏楽部だった程度で、本当にただの趣味、好きなことの範疇です。一番好きな音楽家は椎名林檎さん。
これは自分の中ではジャニーズとは別の趣味という認識で、それはそれ・これはこれというスタンスだったのですが、今回こっち側の私に今のKing & Princeがだいぶキテる。ねえだって3拍子とか6拍子の曲持ってるんだよ!?最高じゃん!それだけでちょっと聴いてみるか、って思っちゃう。あと村田陽一さん編曲の曲が結構あるのもいいんだよね。
ジャニーズファンの私も間違いなくKing & Princeが好きなのに、その好き度合いを音楽を聴くのが好きな私が追い越しているような感じ。たぶんこのアンバランスさが、今までにないハマり方してんな、と感じている理由ではないかと思っています。
おそらく、「ジャニオタが好きなグループをひと組増やした」のと、「音楽聴くのが好きな人が新しくハマったアーティストがKing & Princeだった」がほとんど同時に起きている感じだと思います。
だからきっと今までにないようなスピードでハマっていったのかもしれません。いつもの倍の原動力があったからやたら早かったのかもしれない。
また、他グループ担というゆるい距離感でなんとなく知っていたが故に、「今まで持っていたKing & Princeへのイメージやそこから来る予想」と、「実際に楽曲を聴いたりライブを見たりバラエティなどを見たりして感じた率直な感想や抱いた印象」にギャップがあって、それがより魅力的に感じたというところもありそうです。
それこそ「MAGIC WORD」に対する感想がそうだったように、以前からなんとなく知っていたことによってかえって「イメージしていたのと違う、面白いな」と感じた、ということはこのひと月の間、一度や二度ではありませんでした。
きっとこの2人は私の予想をこれからも裏切り続け、King & Prince面白いな、と思わせ続けてくれるのではないかと、私はそう期待しているのだと思います。
そしてそういう意味ではたぶん私も、新しいジャンルにやってきたような新鮮さでこれから愛していけるのではないかと思っています。すなわち、新しく好きなアーティストを見つけた私にとっては。
もちろん、ジャニーズファンとしても楽しむつもりでいます。現状何が怖いって、ここに来るまでジャニーズアイドル的な楽しみ方をほとんどしていないのにこんなにハマってることです。ここから企画動画とかバラエティとかドキュメンタリーとか見始めるんだぜ。大丈夫なのか?
◆思い出が溢れ出して始まる夏の終わり
そんな感じでしょうか。最後の最後に楽しい夏になりました。
King & Princeさん、これからどうぞよろしくね。
そしてなんとこのタイミングでアルバム「Re:ERA」が発表になりました。
やっっっったぜ。少しずつ解禁されていくのをワクワクしながら楽しめるのが本当に嬉しいです。まずはリード曲が9/30先行配信とのことなので、楽しみにしたいと思います。