人を本当に愛するのに必要なこと
私はメンヘラとよく付き合っていた。
というより私がメンヘラ製造機だったのかもしれない、と今は思う。
大学生のときに、初めて私がうつ病を持っていたと打ち明けられた彼氏ができた。彼は自暴自棄気味な私を見抜き、告白されて付き合うことになった。彼も現にうつ病で睡眠薬に依存している人だった。その話を聞いて助けたいと思ってしまった。
LINEで喧嘩をすると彼は睡眠薬をODし、お前のせいだからと捨て台詞を吐いて眠りに入ってしまい、真夜中に家を飛び出して彼が起きるのを3時間外で待ったりもした。そのうち彼はよく私を怒るようになり、私はいつも謝っていた。最後は私から別れを切り出し、関係が終わったかと思ったら1か月後に脅迫LINEが届いたりした。
これを教訓に次は自分から好きなった人と付き合おうと思った。
次に付き合った人は私から好きになったバイトの店長だった。店長は妻子持ちで家庭内別居だと言っていた。生活費はほぼ家族に渡していたのでいつもお金がなさそうだった。また、この人を助けたいと思ってしまった。
居場所を作ってあげたいと思い、一人暮らしを始めた。必要な物も買ってあげたりした。しかし、私の家に住み着いてしまい、そのうち束縛が激しくなった。相手は怒りが溜まると私を怒鳴るようになり、私は過呼吸になるまで泣き喚いた。(隣の部屋の人ごめんなさい)
最後には彼は包丁を持ち出し、警察を呼ぶ事態となる命がけの終わり方だった。
これを教訓に私は自己犠牲をするのはやめようと思った。
いつも誰かを助けたかった。そしてそれに人生をかけるのが愛だと思っていた。
しかし自分の人生を放棄して人を助けようとすると相手はいつも病んでしまった。
助けられたかったのは私だった。そして自分を助けられるのは自分だけだとわかった。
他人に救いを求めてはいけないし、他人を救おうとしてもダメだった。
まずは自分愛するということが大事だった。そして自分を尊敬することができたら、この人に一生ついていきたいと思える人と添い遂げられるのだと思う。
相手は鏡、自分でよかった、と思えばこの人に出会えてよかったとも思える。
自分を本当に、愛することができたら人を本当に愛せるのだと思う。