チェンマイ名物!ラプンツェルのモデルになったあのコムローイが始まるぞ!(在住者目線)
チェンマイでは今日金曜日と明日土曜日にコムローイ(イーペン祭り)を迎える。けれども昨年とはどこか様子が異なる。静かすぎるのだ。
※コムローイについては昨年の様子を書いたこちらをご覧ください。
普段は1週間前になるとお寺や街中でカラフルな提灯が飾られ始める。どこ行ってもその提灯があるので、ああ、お祭りだ、というワクワク感が醸成される。日本の年末に近づくにつれてイルミネーションやサンタクロース、雪だるまが姿を現し始めるような感じだ。
しかし、今年は1週間前では、まだまだ街中では提灯は飾られず、いつも通りの街並みであった。ところどころにイベント案内の看板は立っているが、それだけでは何か味気ない。看板自体も寂しそうに道路の角に佇んでいる。
なぜこんなにも違うのだろうか。理由の一つに9月と10月にチェンマイを襲った大雨による大洪水が挙げられる。
ピン川沿いの彫刻が美しいお寺ワットチャイモンコン(วัดชัยมงคล)
先週末、洪水被害を大きくした要因であるピン川(チェンマイ市街の東側を流れる大きな川、観光名所の一つでもある)の河岸にあるお寺に行った。Googleマップでは2000件以上の評価がつく人気のお寺ワットチャイモンコン(วัดชัยมงคล)。観光シーズンにもかかわらず、人気がない。
道路やお寺の片隅には流れてきたのであろう木の枝などのゴミが溜まったまま放置されているのを見るが、それ以外には洪水の影響は見られない。
在住者的には行ったことのないお寺に行った際に、人がいないのはありがたいことではあるが、観光地チェンマイとしては痛手ではないだろうか。
コムローイはもともと地元の人たちのお祭りで、病気や不幸などを旧正月前に手放し、幸せに旧正月を迎えられることを願う行事。日本では「ラプンツェルの元になっている」という宣伝文句が流布し、日本の大手旅行会社主導で大きな会場を貸切り一斉にスカイランタンを飛ばす。コロナ前は観光客が集まる旧市街や家の前からなど自由に飛ばしていたが、毎年大規模な火災につながっているため、コロナ後は公には禁止となっている。
海外からの観光客もいるものの、この時期にチェンマイにいるのは主に日本人で体感的には7割ほどが日本人となる。しかし、今年は飛行機代が大幅に上がり円安も加速(去年は1バーツ4円だったのが、今は4.6〜4.7円)。一応チケットが完売していると書いてあるが本当なのかは元旅行会社社員としては怪しんでいる。(席数を少なくして単価を上げている)
街はいつも通りであるが、祭りの直前としては変に落ち着いているのを見るとこちらは逆にソワソワしてしまう。
今日も普通に仕事をこなし、明日も在住者の私は日本人の子供たちに朝から夕方まで勉強を教えることになっている。タイとしても重要なお祭りではあるものの王室関係・仏教関係のイベントではないことから祝日にはなっていない。日本でいうお盆のような感じ。
祭りは本当に始まるのだろうか。
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