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「花束みたいな恋をした」の感想、のようなもの。

ネタバレがあり、Twitterでは呟きづらかったことを、ここに書いておきます。

「なんで二人が別れちゃうのか分かんなかった。このまま続くと思ったのに!なんで別れたの?」と映画館で言ってる人がいてびっくりした。
変わる人と変わらない人、その二人は別れるしかない、というのは恋愛ものののよくあるパターンでは?
「木綿のハンカチーフ」とか「卒業写真」とか。
特に絹ちゃんが大嫌いな両親の「広告代理店的」に変わっていく麦くんと、これ以上一緒にはいられないと思う。

あと、どうにもならなくなった状態を「結婚しよう」でごまかすな。
こっからの結婚て結構地獄だし、2人とも終わったなと感じる恋愛の果てに結婚出産育児って本当にきついと思う。
男性が仕事に集中、女性が育児に集中、2人に共通するものは子供!子はかすがい!それ以外に共通するものはなし!
を目指して結婚する、ってそんな諦めの末の結婚生活こっから死ぬまで60年くらい、耐えられる…??
感性死んだ男となんて一緒に住みたくないわ。。

しかし2人が別れた原因は?と聞かれたら、「社会が悪い」になりそう。
感性殺して責任感だけで仕事して、演劇にも漫画にもゲームにも興味なくなって、本屋で「人生の勝者」みたいな本を手に取ってしまう。
社会が悪い。

私も感性がどんどん死んでいって、仕事に押しつぶされそうになってきれいな空気を吸いにライブに出かけたりしていたけど、ある日仕事でくるりのライブに遅刻して(しかも妊婦)、あ、こんな大人になりたいんじゃなかった、仕事を言い訳にライブに遅刻するような大人はクズ!と思って産休に入ったけれども、ワンオペ0歳児育児はもっと感性を死なせる仕事で、育児の中抜け出してくるりのライブに行ったけどなーーんも響かなくって呆然とした、という出来事があった(長い)。

そんな大変な仕事を絹ちゃんにやらせようとするなんて、感性の死んだ麦くんはクズだな。
別れの逃げの果ての結婚育児はありえない。
ちゃんと断れた絹ちゃん偉い。

しかしこんなこと書いてる私も、夫と「この頃小説を読むのがきつい。漫画がちょうどいい。」とか言ってたばかりで、感性どんどん死んででってる!
おもしろいと評判の本もどれもこれもあまりピンと来ず、やばいぞと思っている。

ビレバンはなんだかもう恥ずかしくて入れない。KALDIに吸い込まれてしまう。
自分の好きな映画ではなく、だいたいドラえもんとか鬼滅とかに行くことになり、見たいなと思う映画は公開が終わってしまう。
まぁ今度アマプラで見ればいっか、と思う。そしてたぶん見ない。
こんな生活の中、子供2人が奇跡的に土曜授業が重なり、午前中に自由時間ができたので一人で「花束みたいな恋をした」を見に来た。
見てよかった。
夫と2人では見にこれない。小学生は11:30に帰ってきてしまうから。誰かが家にいて迎えてやらないといけないから。
まだ見ていない夫に話すわけにいかないのでここに書いた。ばーっと書いた。
早く夫も映画見てこい。

#花束みたいな恋をした

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