東京富士美術館の「源氏物語展」
八王子にある東京富士美術館で開催された「源氏物語展」に行きました。
お客さんは年配の方が多めでした。まぁ小さい子供はなかなか興味わかないですよね源氏物語。
音声ガイドもあったけどQRだけ読んで見るの忘れてたことを今思い出しました……無念。
御簾の下からから見える部分に、金属の飾りをあしらっているのは初めてみました。ただでさえ重ね着してるのにますます重くなりそうですね……。
(入口の展示以降は撮影禁止のため、展示内容の写真はありません)
中の展示物は当時の史料を元に作られた着物や布が数点、
源氏物語や紫式部その人を題材に描かれた色紙、掛け軸、巻物、屏風など。
お経も展示されておりました。今の時代でも読みやすい字体で書かれていたのが印象的でした。
布は、光る君と頭中将のイメージカラーに染められた布が印象深いです。(友人曰く、光源氏はイエベ)
映像作品はAI光源氏と会話できるツールや、VR御殿(?)なども展示されていました。そちらは人が多かったので私はじっくり見ていません……。
こうした作品もある意味では二次創作に分類されるのだろうなあ、と思いながら諸々を見ておりました。絵は17世紀頃の作品が多かったように感じます。
長く読み継がれているって本当にすごいことですよね。
見た中で一番印象に残ったのは、六条御息所の生霊を描いた『焔』の下絵。完成作品の現物は東京国立博物館に所蔵されているようです。(参考)
山岸涼子っぽい、というのは友人の感想。わかる。
ぞくっとする目線、下絵の段階でも心に残る一枚でした。
これはいつか現物も生で見てみたいです。展示されることがあったら行きたいな。
あと気になったのが、後半に展示されていた絵では似たような青色が使われていたこと。
あんまり年代や作者をちゃんとチェックしていなかったんですけれど、17世紀頃だしあれもベロ藍?
ということで初めての富士美術館。
展示を見ながらいろいろお話されている方が多くて、それでいて騒がしくなく、のどかな雰囲気でした。