100kmサバイバルマラソンの佐野文哉に前を向かせてもらった話
FNS27時間テレビの100kmサバイバルマラソン。
我らが佐野文哉は2位だった。
テレビを見ながら気付いたら泣いていた。
今、録画を見ても涙が出てくる。
自分は至って冷静で落ち着いてると思っていた。
うのけん師匠のポストを見ても表情や受け答えの様子からも余裕を感じたし、大丈夫だなと安心出来ていたのもあると思う。
(うのけん師匠の実況本当に助かりました!ありがとうございました!)
OWVのトップオタ?である本田くんが現地に居ることもOWVの公式Xのポストで知って、あぁもうマジでリーダー最高だなと思った。それも安心材料の1つだった。
中継があまりないことは何となく例年の感じからも分かっていたし、ラストにガッツリ中継するだろうと思って11時くらいからテレビをつけた。
まず女性ランナーのタイムキーパーが外れて、唯一残った女性ランナーの金田朋子さんが一気にスパートを掛けた。
どんどん離れていく男性陣との距離にこれこのまま逃げ切るんじゃないかと思った。
それでも男性陣のタイムキーパーが外れるとじわりじわりと近づく距離。
男性ランナーのトップ集団が金田さんを抜き去るその瞬間についに文哉が先頭に踊り出る。
蘇るのは赤坂5丁目ミニマラソンの輝かしい記憶。
残り1kmを切ったタイミング。これはいける!
「いける!頑張れ!文哉!!」
本人にはもちろん聞こえるわけもないのに気づいたらテレビに向かって叫んでいた。
トラックに入ると勝負はモシモシいけさんとの一騎打ち。 文哉はさらにギアを上げ、100km走ったとは思えないスピード。
「文哉!!!頑張れ!!!文哉!!!」
子供に文哉のぬいを持たせ、子供を抱きかかえながらテレビに向かって叫ぶことしか出来なかった。
子供も何も分からないながら母の気迫に何かを感じたのか、一生懸命に文哉のぬいを振っていた。(かわいい)
あと少し…。あと少し逃げ切れれば…。
お願い…。お願い…。
しかし本当にラストの芝生の直線コースに入ったところで、いけさんが最後の力を振り絞るかのようにギアをあげて逆転されてしまう。
「嘘やろ…。文哉!!!文哉…!!!」と叫ぶ間にいけさんがゴール。文哉は2位だった。
カメラに映ったのは 苦しそうな表情を浮かべる文哉とそんな文哉を抱きしめる大きな背中。
ゴールで待っていたのは OWV4人のメンバーカラーのシュシュを手につけて、OWVのメンバーとQWVの名前が刻まれたTシャツを着て、TeamOWVの代表として、TeamOWVの応援の気持ちを背負った本田くんだった。
私は泣いてた。色んな感情だったと思う。
もう少しだったのに1位になれなくて悔しい。
めっちゃしんどかっただろうな、お疲れ様。
OWVの為に走ってくれて、背負わせてごめんね。
無事に完走してくれてホッとした。ありがとう。
「好き勝手やっても最後に帰ってくるのは本田くんのところ。」
以前、そう言ってた文哉は言葉通りに本田くんのところに帰ってきた。
本田くんがOWVを作って、何度も何度も文哉を誘って説得して、1年だけねって約束だったのに。
今、文哉は「自分が走ることでOWVを有名にしたい」と言って走ることを選んだ。
そう思うと余計に泣けた。
優勝したモシモシいけさんのインタビューや他のランナーのゴールが映し出されるテレビをぼんやりと眺めながら、私は少し不安な気持ちを抱えていた。
もし勝てなかったことで文哉の心が折れてたらどうしよう。
でも2位のインタビューで文哉が映し出されると、その表情はスッキリと晴れ渡っていた。
私は文哉のことを甘くみていた。そして申し訳ない気持ちになった。
そうだった。文哉はそんな男じゃなかった。
マラソン終了後、完走したことを報告するInstagramのストーリーズには「やりきった!出し切った!後悔なし!」という言葉。
OWV公式Tiktokの投稿では 彼は青空の下、全力で笑顔でTimeJackerzを踊ってた。
そうだった。文哉はとんでもない男なんだった。
私たちの前に立つ文哉の姿はいつも強い。
文哉こそ私以上の、私には想像もつかないような色んな感情があっただろうに 「やりきった」って言えるなんて。
私は仕事のことで精神的に折れてしまった経験があるし、自分でも自分の精神的な脆さは日々感じている。だから余計に文哉の強さを身に染みて感じるし、尊敬している。
そういえば。
私は何かを"やりきった"ことあったっけな。
私も何かやりきったって言えるようになりたい。
少し前から挑戦してみようかなぁとぼんやり思っていた資格があった。 今の私の知識量では簡単ではないけれど、真剣に挑戦してみようと思った。
OWVはいつもそう。私の気持ちを持ち上げてくれて、前を向かせてくれる。
OWVが頑張ってるから私もって思ってるQWVは多分いっぱいいると思う。 だってQWVみんな毎日頑張ってるなってSNSでQWVの何気ない投稿見てると思うもん。
マラソンの動画は何回見ても泣いちゃうけど。
文哉に言ったら何を何回も泣くことがあるんだよって笑われちゃうかもしれないけど。
何回見ても見るたびにやっぱり感情がぐちゃぐちゃになる…。
でももう泣いてうじうじばっかりはしない。
OWVが頑張ってるから私も頑張るよ。
時に残酷だけど、どれだけ頑張っても結果が思うように出ないことは世の中には沢山ある。
それが苦しくてツラくて悲しくて投げ出したことが私には沢山ある。
でも、それでも、少しずつでもいいから頑張ることで、必ず強くなれる。
OWVがそれを体現して証明しているから。