オタクはメディアに媚びるべきか
夏の風物詩と言えばなんでしょう?
そう、課金レースです(違う)。
現在も、日本最大のアイドルフェス、TOKYO IDOL FESTIVALに連動したイベントが行われています。
・メインステージ争奪戦
・スカッと出演権争奪イベント
そしてこれらの行き着く先は、雑誌やテレビ番組といった、「メディア」に出ることです。
とかくオタクはメディアのような大きな力を嫌います。そもそも、「長いものに巻かれてもいい」と考えているのなら、オタクにならないかも知れません。オタクにとって、反骨精神は大事です。
しかし、本当に嫌いのままでいいのでしょうか?
メディアなしにアイドルは誕生しなかった
目を背けてはいけない事実は、アイドル市場の発展にはメディアは不可欠だったということです。
モーニング娘。AKB48、それ以前のアイドル(松田聖子、おニャン子)も、メディアに出演することによって人気を博しました。特にAKB48のメンバーは、「どこにでもいる女の子」です。そういった存在が国民的人気を得ることができたのは、選抜総選挙やじゃんけん大会といったイベントが地上波で配信されたおかげです。
そしてこれは、決して地上アイドルの躍進だけに留まりません。冒頭で紹介したTIF2021はフジテレビ、現在開催されている@JAM EXPO2020-2021も、日本テレビの協力によって運営されています。つまり、テレビ番組に出演していない地下アイドルと言えど、メディアと無縁ではいられないのです。
オタク個人がメディアを嫌うのは勝手ですが、「メディアに出たい」と言っている推しメンを応援しないのは、明らかにナンセンスです。
だからこそ、課金レースに対してどう向き合うのか、オタクひとりひとりはちゃんと考える必要があります。
課金レースに巻き込まれないためには
課金レースの怖いところ、それは「推しのため」という大義名分が存在することです。
推しがメインステージに立てるのなら、番組に出られるのなら、グラビアに乗れるのならなんでもする。このような考えをすると、無制限にお金を吸い取られ続けることとなります。
しかし先述したとおり、「だからやらない」というのは浅はかすぎます。レースに参加してもいいけど、巻き込まれずに抜ける方法を知っておいた方がいいです。僕は、健全に課金レースに加わるには、2つのルールを用意して望んでいます
①撤退ラインを具体化する
まずは具体的な撤退ラインを設定します。
・メンバーとの話題に困らない程度
・バージョン(CDとか)が揃うまで
・一定のランク(ゲームとか)になるまで
・ランキング上位に乗れるまで
撤退ラインは、できるだけ具体的であることが望ましいです。主観的な指標だと、自分の気分次第で変えられてしまいます。
また、誰かに決められたものではないことも大事です。そうでないと、その「誰か」が基準を引き上げたら、自分もズルズルと続けることになります。
②結果にこだわらない
とにかく「自分はここまでやったぞ!」という納得感が大事です。撤退ラインに達したら、潔く諦めましょう。そこが、今の自分の推しへの愛の限界だと自覚するのです。
そして、レースの結果に一喜一憂することもあるでしょう。それは構いません。しかし、それよりも大事なのは、「次はどうするか?」という建設的な姿勢だと思います。その学びは、課金レースの結果以上にオタクには重要です。
終わりに
まとめます。
土光瑠璃子さんを、スカッとジャパンへ。
JamsCollectionを、TIFメインステージへ。
以上です。