【楽曲紹介】地下アイドルオタク的「推し作曲者」の作り方
1回DTMを触ると、曲を作る人の偉大さが分かる。
だから僕は作曲をやめた。地下アイドルオタクのかべのおくです。
今回は久しぶりの楽曲紹介をしますが、テーマは作曲家です。皆さんは「この人の曲は何が何でも好き!」という作曲者はいますか?今回は、そんな「推し作曲者」ができるまでと、作るメリットを解説。また、僕の独断と偏見によるイチオシ作曲者と楽曲を紹介します。
このnoteを最後まで読めば、あなたも楽曲派オタクの仲間入りです(?)
推し作曲者のでき方
このnoteを読んでいる中には「曲作ってる人なんて分からんし、どうやって推しを作るの?」という人もいるでしょう。気になったので、少しTwitterで聞いてみました。
すると、こんな回答がありました。
「あ〜、たしかにこれだわ」と感じました。
多分、「メロディの作りが〜」とか、「編曲のクオリティが〜」という細かい分析もできるのかもしれません。しかしそんなのは凡人のオタクには無理です。なんか、推し作曲者は作ってる感覚ではなく、気づいたら好きになってたって感じなんですよね(恋かよ)。この過程をもう少し掘り下げてみましょう。
①「リンク」を見出す
同じ作曲家が複数のグループに曲提供をしている場合、「リンク」が形成されることがあります。つまり、「あれ、どこかで聞いたことがあるような…」という感覚です。
それは音使いやメロディー、コード進行なのかもしれません。他グループの曲からその作曲者の「DNA」を感じると、「自分はこの人の作る曲が好きなのかもしれないぞ?」ということを自認するわけです。
②「おっ」と思って調べてみる
そして、いちどリンクを感じたら調べてみることをオススメします。地下アイドルは作曲者を公表していないこともあるので意識的に探しに行かないと難しいかもしれません。しかし、一度でも探し方を覚えると、次からは気軽にできるようになります。
以上が推し作曲者のでき方です。別に音楽に精通している必要も無ければ、アイドルに詳しい必要もありません。とにかく一度興味のアンテナを立てることをトライしてみてください。
推し作曲者がいることのメリット
さて、「いや、アイドル見に来たのに作曲者に詳しくなってどうするの?」と思われるかもしれません。ごもっともです。
推しの作曲家を作るメリット、それは「当たり」を付けられるようになることです。地下アイドルオタクは対バンやフェスで、「お目当てじゃないんだけど、何となくライブを見る」状況が少なからず発生します。そんな時に作曲者に詳しいと、それを元に見たいグループが探せたりします。
たとえばサーキットフェスでは、高いチケット代を払う割に、お目当ての1グループだけを見て帰るのは流石に勿体ないと感じる人が多いでしょう。そんなときに「あのグループには、〇〇さんが楽曲提供しているから」という探し方が出来れば、自分の好みにあったアイドルに出会える可能性が高いでしょう。
ちなみに当たりを引くための類似の手段として「事務所推し」も考えられます。
事務所が同じグループ、同じ作曲者や振り付け師に依頼することが多くなります。またプロデュースや運営の方針が似ることも多く、現場の雰囲気まで含めて「当たり」の可能性が高まるからです。ただ、同じ事務所ばかりだけで回ってるとマンネリしてしまったり、DDがバレて面倒なこともあるので、そこは一長一短でしょう。
イチオシ作曲者と楽曲紹介
①Zactori
chuLaをはじめとしてフリーク関係のグループに多くの楽曲を提供しています。また、ライブの演出なども手がけている謎のクリエイター集団です。
特徴は何と言ってもピンチケなら0秒で沸きたくなるクセのある電子音のアッパーチューン。オタクの「こういう曲が聴きたい!」という気持ちを加速させるのがとても上手いように感じます。
紹介するのはUtaGe!の「ピリラブリューション」です。
これぞキラーチューンという、らしさ全開の一曲。UtaGe!自体も結成から1年と若いグループ。この楽曲を引っさげてどこまで行ってくれるのか、楽しみでなりません。
②宮西ソウマ
ネコプラ、STAiNYなどのグループに多くの楽曲を提供しています。こういうところでお里が知られてしまうのでしょうが、好きなモノは好きなので。
特徴はEDMを思わせるシンセサウンドです。最近ではバンドサウンドを思わせるエッジの効いた楽曲も見られるようになってきました。
紹介するのはSTAiNYの「ワンダフルライフ」です。
曲全体を通じて、いわゆる「王道進行」(4→5→3→6)がいたるところに張り巡らされています。それでありながら、聞く側に全く飽きを感じさせません。要素がシンプルだからこそ、高い作曲のクオリティが味わえる一曲となっています。あと曲は関係ありませんが、少し懐かしさのあるパラパラダンスも見どころです。
STAiNYは2021年にデビュー、2023年1月2日にはLINE CUBE渋谷公会堂でワンマンライブを開催しました。一方の宮西さんも、NEO JAPONIZMのアルバムに参加するなど活躍を見せています。いずれこの楽曲がもっと大きいステージで聴けるのかもしれないと思うと、ワクワクが止まりません。
③アオワイファイ
この人を紹介したくてこのnoteを書きました。
もともとはアイマスなどのゲーム楽曲を手がけていたものの、アイドルではおもにJams Collection に楽曲を提供。「最先端フォーミュラー」は2021年以降のアイドルシーンを代表曲するアンセムとなりました。
紹介する楽曲はPeel the Appleの「アオハルスケッチ」です。
全国ツアーでは品川ステラボールを完売、地上波番組の放送などと、今をときめく「ぴるあぽ」の中でも隠し味的楽曲。ライブで聞けたアナタは超ラッキーです。
キャッチーなメロディーが印象的なアオワイファイさんの楽曲ですが、実はベースラインがゴリゴリしてるのも特徴のひとつ。ピンチケから少し曲にうるさいオタクまで、幅広い聞き手を満足できることが魅力だと感じています。もっと沢山、曲を書いてください。
おわりに
まとめます。
「なんかいい」はそのままでもいいけど、言語化すると楽しいこともある。
以上です。