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「犬はがんを嗅ぎ分ける?」(Quora)


マイケル・ライトマン博士のQuoraでの記事、「犬はがんを嗅ぎ分ける?」より

カバリスト マイケル・ライトマン博士

イスラエルのスタートアップ企業「SpotitEarly」は、犬を使って、その嗅覚でがんを発見しています。その方法は、まず、患者にマスクを着けてもらい、数分間呼吸をしてもらいます。その後、マスクを回収し、実験室で犬が匂いを嗅ぎます。犬は90%以上の確率でがん患者を発見しています。しかも、症状があらわれる前のごく初期段階で検知することができるのです。

確かに、自然界にはまだ解明されていない現象がいくつもありますし、近いうちに、もっと多くの発見があるかもしれません。でもやはり、この発見はがんを早期に見つけ、多くの命を救うことができるという、素晴らしいものです。

また、この発見は、すさまじい技術的進歩を遂げている人間よりも、犬のほうががんを効率よく発見できることを示しています。犬は人が発する気体や気といったものから、人が何を考え、何を感じ、体のどこに病気があるのかなど、私たちについての多くの情報を検出できるのです。ほとんどの動物は、私たちが発する気体や気といったものを感知していますが、私たちは動物のそれを感じないので、動物が何を感知しているのかがわかりません。

私たちは普通、人間が最も発達した生き物だと考えていますが、知性は発達していても、そのような能力において、動物よりも劣っている点があるのがわかります。その端的な例が、私たちが発達すると、より多くの武器を発明し、備蓄していくという事実です。つまり、私たちが手を出せば出すほど、悪い結果を招いてしまうのです。

より前向きな発達をスタートさせるためには、少し先の未来を見据えて、真剣にこう自問する必要があるでしょう。「生きることで、本当に得られるものは何なのか?」と。


この記事は、カバラリスト、マイケル・ライトマン博士の動画「犬はがんを匂いで嗅ぎ分ける?」に基づいて、マイケル・ライトマン博士の生徒が執筆・編集しました。
写真:Christian Lue

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