留年してベトナムへ逃げた19歳
はじめに
こんにちは。ばたです。
僕は普段インターネットの世界で【遊戯王】というカテゴリーでnoteを書いたりTwitterで呟いたり、またオンラインの大会に参加したりしている留年専門生です。
そんな僕が今回オタクカテゴリー以外でのnoteは初めての試みになります。
かなりノリで書いた内容になっているので少々脈絡のないところがあると思います。
暇な時間に是非ご覧頂けたらなと思います。
来越に至った経緯
僕は去年の夏が開けた頃色々事情があり出席日数が足りず1単位のテストを受けられないからと教師どもから留年宣告を受けてしまいました。
しかし当時宣告を受けたことに対してあまりショックといいますか、失望したような感情というのは正直無かったですね。
看護の専門学校に通っていますが正直人間関係が上手くいかなかったり、勉強するモチベが無かったので周りの環境を入れ替えられるいい機会だなと思いました。
まぁ、親はめちゃくちゃ怒ってましたけどね。
9月の後半頃の宣告で、教師からは10月までに休学手続きを済ませば残りの学期分の学費を払わなくていいと言われました。
残りの期間で取れる単位を取って来年楽して1年過ごすのも選択肢にあったのですが、僕の中でやってみたいことがあったので勿論手続きを行いました。
そのやってみたいことというのが、
【ベトナム🇻🇳に住んでみる】です。
何故ベトナムなのか?
以前から海外に住んでみたいなと思っていたのはあったんですけど、僕の両親がそこの国の出身で、僕にとってのベトナムへ行くは一般的にいうおばあちゃん家に行くような感覚なので、住む場所も生活も確立できているのです。
つまり僕自身はほとんど出費をする必要が無いという事です。
結局飛行機のチケット代から生活費、ベトナム国内での旅費もほとんど家族に出して頂きました。
まぁこんなもんで正直普段生きていて何か失敗しても【ベトナムへ帰る】という選択肢が僕にはあるとかなり余裕を持って甘ちゃんで過ごせているんですけどね。
でも行くからには絶対日本ではできないない経験をしたいなと思って今回の来越に挑みました。
ここでは去年の11月月頃から今2月まで過ごしてベトナムで起きたことや気づいたことを皆様と共有できたらなと思います。
第1章〜語学勉強〜
僕の両親がベトナム人なので、家でのコミュニケーションは基本的にベトナム語でした。
生まれてからもう19年、勉強した事無いにしても培ってきたものがあるので流石に多少なり現地の人と話せるだろうと思ってました。
しかしその自信は成田空港の荷物預かりで打ち砕かれました。
まさか日本国内で言語の壁にぶち当たるだなんて。
今回来越の際に使用した航空会社は【VietJet Air】。
名前から察するにベトナムローカルの会社なのかなと思いました。
当時の僕の服装は眼鏡にグレーパーカーにジーパン。
まぁベトナム人に見えなくはないのかな、受付のお兄さんはベトナム北部の訛りで早口で話しかけてきました。
前提としてベトナム語の訛りは大きく【北部:miền Bắc】【南部:miền Nam】の2つの種類に分けることができます。
どうしてなのかわからないんすけど、アメリカ英語とイギリス英語くらい体感全然違います。
現地の人に聞いても「北の奴が話すときはマジで頭が痛くなる」と言うくらいです。
現地人でもそんなんなのに、僕なんて話すどころか相手が何言ってるかわからないのです。
とりあえずその場ではお兄さんが僕の日本国籍のパスポートを見た瞬間に「あ、ごめんなさい」と言い、お上手な日本語で案内してくれました。
それから空港では知らないインド人に絡まれたり、少し仲良くなった帰国するベトナム人のお兄さんとクソ狭い空間で6時間程フライトを共にしました。
かなりの格安便らしく、飛行機内は快適とは程遠く値段相応なクオリティで、窓からチラチラと見える飛行機の羽は少しボロく常にブルブル震えていて、オール後に望んだフライトは一睡もする事なく過ごすことができました。
現地に到着後僕はすぐに語学勉強できるところを探しました。
滞在期間が半年程あり、次の日からの予定とか何も考えてなかったのでなるべく早めにニートから脱却するという意味も込めてすぐ探しました。
スクールは思ったよりすぐ見つかってのですが、そこのクラスでは生徒数が4人とかなり少なかったです。
コロナの影響でほとんどの生徒が帰国しちゃったとそこの人たちは仰っていました。
思ってた感じと違ってたのですが、とりあえず入会して次の日からクラスに参加しました。
基本的にクラスはシーズン毎に組んでいるらしいのですが、僕がかなりベトナム語ができると教師たちは判断してクラスの途中参加を勧めてくれました。
正直授業の時間というのが1時間半と、仕事をしながら参加している方にとっては優しいのですが僕にとっては1日のやることがそれしかないので、もっと授業を受けたいなと思いました。
高頻度で授業が受けれる場所は他にあったのですが、英語でのクラスらしくおばあちゃんに止められました。
同時に英語も学べる機会だと思ったのに残念です。
でもこのスクールは少ない授業でもLINEグループを作って何か質問があったらすぐ先生が答えてくれるシステムで、普段生活する上でとても力になってくれました。
機会がありましたら是非ご来校を検討してみてはいかがでしょうか。
第2章〜柔術ジム入会〜
去年の3月頃から格闘技を嗜んでいて、その中でも柔術がかなり好きで来越する際はできるところを探したいなと考えていました。
やっと見つかったところは家からバイクで30分程かかる場所で正直毎日通うような距離ではないです。
僕の住んでいる場所はホーチミンという日本でいう大阪のような第二の都市的なところです。
しかし都市といえど東京23区から外れたらまぁ田舎じゃないですか。
僕が住んでるような場所ってそんなところでマジで周りなんもないんすよ。
パーソナルジムなら歩けばそこら辺にあるんですけど、柔術ジムだなんてあった方が不自然なんすよね。
そのジムがある場所というが3区で、1区に近づけば近づくほど栄えているんですよね。
つまりやっと見つけたジムの地域はかなりカーストが高いということです。
まぁバイクになるの楽しいと思ってたのでとりあえず入会したんですけどね。
実際そこのジムに通ってみたら、日本のジムとはもう雰囲気が違っていました。
まずすごい外国人が多かったです。
日本人から見たらみんな外国人なんだけど、そーゆうことじゃないんよ。
ベトナムで働く外国人がとにかく多くて、中ではベトナム語と同じくらい英語が話されていました。
屈強でタフな人が多く、細身であっても175㎝と日本では一般的な身長なのにその中では小さい方でスパーリングではいじめられました。
でも、入会初日にみんなと挨拶する際に名前を聞き合うんですけど、僕の名前を言った後に「え?日本人?」と1人の男が反応してくれて、彼はシンガポールと日本のハーフらしく、日本語が通じる仲でリアムと仲良くなりました。
朝9時半から11時すぎまでの1時間半のトレーニングを終え、リアム含むジムの人たちとジムと併設しているカフェでジュースを飲みました。
その中にいるウズベキスタン出身のファルーはカフェの他の客にタバコをもらってその一本を僕と2人でジュースと共に嗜みました。
朝トレーニング後にシガレット&ジュースとかかなり最高な時間を毎日過ごしていました。
ある日、いつも通りトレーニングを終えいつも通りジュースを楽しんでいるところにファルーがなかなかなバッ○
が入ったパケを取り出して試してみないかと誘ってくれました。
ジムの人たちはみんな海外の人だからなのか試したことがあって、別に僕としてもせっかく来たからにはトライできるものはトライしていこうと思っていたのでそこで僕はまりふぁ童貞を卒業しました。
身体的にも精神的にも正直トレーニング後で疲れてたのもあってどーゆう変化があったかあまり感じられませんでした。
でもまぁみんなヴァージン卒業する時も、「あ、こんなもんなんだ」って思ってたでしょ。
正直期待してたのと思ってたのと違かったって普通なんだよ。
実際普通でなんとも無くても、経験したしてないじゃ全然違うと思うんよね。
実際経験して、「あ、こんなもんなんだ」って思うことが大切だと僕は考えます。
このジム入会は僕の世界観を広げるキッカケになってくれて、ベトナムに来てまで英語が必要になるんだなって知ることができました。
変な学校行事で外国人と関わるより実際に体交えてハートをぶつけ合わせた方が経験になると思うよ。
英語あまり話せない僕にとってはそれがかなり楽でしたし。
↓通わせて頂いたジム
第3章〜恋愛〜
言語を覚えるときは現地の恋人を作った方が早いとよく聞くじゃないですか?
僕にとってはそれは建前で正直ただ女の子と遊びたいなと思っていて、その上でベトナム語を覚えられたらなという考えでした。
最初は【Tinder】で女の子を探していたのですが、ジムで【R】から【Bumble】というアプリを教えてくれました。
このアプリは【Tinder】とは違いマッチした後男性側からDMを送ることができず、女性側からのみDMを送ることができるのがこのアプリの特徴です。
マッチした後DMを送っても返信が来なかったり、返信が来たとしても明らかに出会う気なかったりとめんどくさいです。
しかし女性側からDMをくれるというのは自分に少なくとも興味があり、会いたいんだなと考えることができます。
つまり自分は自分に興味持ってくれてる女の子を選ぶ立場になれるということです。
楽だし最高じゃないですか?
まぁ、実はこのアプリを入れてから女の子とは1度も会ったことないんですよね。
単純に勉強して間もない言語力で一般の女の子と話そうだなんてかなりハードルが高いです。
テトシーズン:tết【旧正月】でお父さん方の実家に帰るタイミングがありました。
1週間ほど滞在しましたが、ここでの話は4章でお話ししたいなと思います。
そこでは夜になると従姉妹たちが地元の友達を呼んで家で賭けトランプをしていました。
【Tiến Lên:大富豪みたいな奴、ブラックジャックなど】
まぁ従姉妹が呼んだ友達の中にとても魅力的な女の子がいたんですよ。
普段女性の長爪を見てもなんも震わなかったし、むしろ嫌悪感まであったんですが、その子の爪を見て初めて可愛いなと感じたんです。
身長は145㎝程度で、そして優しそうな目と華奢な佇まいは僕の守りたい欲求をものすごく刺激して来ました。
よく喋る性格でね、一回しか会ったことないのにしばらくの間はかなりゾッコンだったんですよ。
それからは従姉妹からその子のfacebookを教えてもらい毎日DMで話すようになりました。
僕のベトナム語能力がぶち上がったのはこのタイミングです。
【Mazii】という翻訳アプリを教えてもらいちょくちょく単語を調べながら会話を繰り返し、若い子が使う略語なども覚えることができました。
あぁ、これかぁと実感しましたね。
言語を覚える時は現地の恋人を作るってその通りだなと思いました。
まぁ結局トランプ以降会えてないんですけど、まぁ片想いって形でも伝えたいことを文面でも伝えようとする事で成長していくんじゃないんですか?
この出来事をキッカケにかなり文面でのやり取りができるようになり、地元に帰った後は【Bumble】で無双しましたね。
日本人ってモテるんですね。
マッチ率えげつないしすごい興味持ってくれる。
ベトナム語詳しくないという前提があるので気を使ってくれるし。
ベトナム人の女の子って毛の処理とかあまりしないらしんですよ。
腕も脛もボーボーだし。
でもそのさらけ出してる感がいい。
でもメイクはかなりナチュラルでほぼすっぴん。
マジ可愛い。
あぁ、楽しい。
第4章〜ファンラン=タップチャム〜
旧正月【テト】は普段ホーチミンに滞在しているんですけど、お父さん方の親戚達に会うという目的もあり【ファンラン=タップチャム】で過ごしました。
【ファンラン=タップチャム】はベトナムの中部寄りの南部にあり、【ニャチャン】という海が有名な観光地に近い都市です。
僕が最後に訪ねてから5年が経ち、かなり田舎だったなと記憶にありました。
しかし今回実際訪れてみたらまぁ印象が大きく覆されましたね。
5年前は6時回ったらもう周りは暗くなり始めてたのに、今はむしろどんどんライトアップされてとても綺麗な街になってました。
聞いたところ現在都市開発が進んでいるらしく、映画館のあるようなショッピングモールや、綺麗なホテルがあちこちで建設されていました。
海が有名な街なんですけど、海沿い辺りなんてもうピッカピカ。
道路も整備されてホーチミンと同等以上のクオリティでした。
そんな街を親戚達と回って遊んでたんですけど、1つとても困ったことがあったんですよ。
【コミュニケーション】です。
普段クラスで教師達と会話だったり、店の注文とかはかなりマスターしているのだが、今回は歳の近い親戚達との交流。
4人の従兄弟どもと、そいつらの友達が加わったグループの会話についていけるわけがない。
あいつらの会話全部早いし知らない単語が飛び交ってくるんだよ。
説明してくれても、説明に使われた単語が分からないし。
色々連れて行ってくれるのは嬉しいし楽しんだけど、会話は億劫なんよ。
出来ることなら正直あまり話しかけて欲しくなかったよね。
そんな環境で1週間ほど過ごしたんですけど、僕なりに頑張って食らいつきました。
言語の不思議なんですけど、汚い言葉ってすぐ覚えないですか?
日常的に使える訳ないのに本当不思議ですよね。
言葉わからないのにニュアンスで「あ、この人悪口言ってるな」ってなんとなく感じ取れるのもあるあるですよね。
今回の僕のテトは過ごしながら覚えた汚ねぇ言葉がかなり役に立ってくれました。
そもそも人間って覚えた言葉を使って会話をするじゃないですか。
逆に会話では覚えた単語しか使えないんですよ。
つまり伝えたい事を覚えている単語でしか表現できないという事です。
僕の場合、汚ねぇ単語しか覚えてこれなかったので汚ねぇ会話しかついて行けなかったんです。
まぁ普通の会話もできたんですけど、日常会話で使えるような単語って学校で覚えた奴とかしか無いんすよ。
だから日本語で答えが出せてもベトナム語に自力で翻訳出来なかったら知ってる単語だけで努力するんですけど、それでも厳しかったら嘘の回答をして来ました。
どうでもいい質問しか飛んで来なかったのでまぁついていい嘘だと判断しました。
無回答よりとりあえずなんか答えた方がいいでしょ。
テストとかだって分かんなくてもとりあえずなんかしら埋めるでしょ?
簡単な単語しか知らなく、簡単な嘘しかつけなかったから毎回嘘だって気付かれちゃうんですけどね。
そんな汚ねぇ会話と嘘しか言わないトークスタイルで1週間ほど過ごして来たんですけど、結果周りからは【汚ねぇ虚言癖野郎:thằng nói dơ nói xạo】と呼ばれるようになりました。
人の第一印象は出会って10秒で決まるとよく言われます。
僕なんて親戚だから付き合い長いはずなのに、こんな短期間でガラッと印象が変わってしまうんですね。
誰も傷付かない簡単な嘘を付いて来たんですけど、【チリも積もれば山となる】。
もう取り返しの付かない場所まで辿り着いてしまいました。
僕はただ従兄弟どもと楽しく会話したかっただけなのに、まぁ別にハブられたりとかはなかったので別によかったですけどね。
第3章で話した女の子いるじゃないですか。
多分この印象のせいでうまくいかなかったんじゃないのかな。
頑張った僕を褒めてください。