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古代文明と星空の謎 渡部潤一著 ちくまプリマー新書(2021年8月発行)
いやぁ、書籍の紹介にこんなこと書かれたら、すごく期待して買ってしまうよね。
ストーンヘンジは夏至の日の出を示し、ピラミッドは正確に真北を向いて建造されている。古代人は星空から精密な邦楽や暦を導き出している。どの星を頼りに計測したのか。当時の星空から読み解く!
いやね、嘘ではないんですよ。本当にこの通りのことが書かれているのですが、手に取る前は「お、ついにこれらの謎が解明されたのか」と思ってしまったのですよ。
実際には「古代文明と星空の謎」ではなく「古代文明と星空の関わり」ぐらいの内容でした。
分散しがちな知識を整理するにはとてもためになる本でしたが、当初の(勝手な)期待が大きかったので、ちょっと残念な感じです。
ちなみに目次は次の通り。
第1章 巨石文化は何を示しているのか?
第2章 太陽信仰とピラミッド
第3章 暦とマヤ文明
第4章 広大な海とポリネシア
第5章 世界最古の天文図、キトラ古墳
ただ、天文学についてわかりやすく、かつ丁寧に解説してくれているので、それは面白かったですね。
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この書籍についてもけっこう、帯につられてしまいました。
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