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まずは食材を棚に入れよう【第3章動画教材の編集】

動画編集ソフトを起動したら、すぐ編集がはじめられるわけではありません。
最初にしておくことは、今度の作業で編集する素材を動画編集ソフトに読み込むことです。

メディアの役割とは

Clipchampを立ち上げた時、画面左端に縦に並んだアイコン群は、一番上にある「メディア」というアイコンが選択された状態になっています。

画面左端のアイコン群で「メディア」が選択された状態

この「メディア」とはどんな役割をする場所なのでしょう?

私は画面各部の説明の項で、画面左側のアイコン群とそのすぐ左の区画をあわせて「重なった棚」だといいました。

料理店の厨房にある、重なった棚。
それぞれ役割が違っていて、食材や調味料や道具などが入っている。

その重なった棚の一番上の部分である「メディア」は、シェフがその日使う食材を置いておく棚です。

料理人はその日の調理をはじめるにあたって、その日使う食材を一箇所にまとめておきます。
それは、後からいちいち倉庫に取りに行ったり、無駄な動きをしないため。

動画編集も同じです。

最初に、そのプロジェクトで使う素材(動画はもちろん、写真やイラスト、音楽なども素材です)をこの「メディア」という棚に入れておいてから作業をはじめるのです。

最初に素材をまとめておく利点

私は、動画編集をはじめる前に作業フォルダを作るべきだ、と書きました

それは、料理店のたとえで言ってみれば、倉庫の中の仕分けです。
倉庫の中のどこにどんな食材があるのかわからないようでは、非効率です。
ですから、食材を仕入れた時点で倉庫の中でも整理をしておくわけですね。

「メディア」の中に素材を読み込むのは、当日朝の仕込みです。
その日作る料理に合わせて、倉庫から厨房に食材を出してきて「メディア」という棚に置いておくのです。

そうすることによって、どれだけの材料があるかひと目でわかりますし、素材を探すのも動画編集ソフトの中だけで出来るわけです。

メディアに素材を読み込む

まず、今回の動画編集で使う素材(繰り返しますが、素材とは動画だけでなく、写真やイラストなど静止画、音楽や効果音など音声ファイルを含みます)を「メディア」に読み込ませます。

多くの動画編集ソフトでは、ドラッグ&ドロップによる素材の読み込みに対応しています。
つまり、動画ファイルを作業フォルダから「メディア」に持ってくれば読み込まれます。

動画ファイルをドラッグ&ドロップして追加

Clipchampの場合は、動画ファイルをClipchampの画面に持ってくると白い画面が開きます。
動画ファイルをそこに落としてあげると、メディアに読み込まれます。

もちろん、フォルダを開いてファイル選択する方法も使えます。

その時は「メディア」の上にある白い円の中に「+」があるアイコンをクリックしましょう。
「ファイルを参照」という青い文字があります。
それをクリックすると、フォルダが開きますので、読み込みたいファイルを選択して「開く」をクリックするだけで読み込まれます。

ファイルは「CTRL」キーを押しながら複数選択することもできますよ。

スマホから素材を読み込む

じゃあ、動画をスマホで撮影して、まだPCに移してなかったとしましょう。
その場合は、一度PCに移してから、動画編集ソフトに読み込ませる必要があるのでしょうか?

他の動画編集ソフトだとそうなります。
しかしClipchampの場合は、直接スマホからClipchampの「メディア」に動画を読み込むことができるのです。

これはClipchampが実際には、クラウド上で動画を編集するソフトだということから実現した機能です。

「メディア」の上にある白い円の中に「+」があるアイコンをクリックしましょう。すると青い「スマートフォンから」というボタンがあります。

青い「スマートフォンから」というボタンをクリックするとQRコードが表示される

このボタンをクリックすると、画面にQRコードが表示されます。

そのQRコードをスマホのカメラで読み取って、あとは画面の指示どおりスマホの中に保存されている動画や写真のファイルを選択すると、自動的にClipchampのメディアに読み込まれるという仕組みです。

これはスマホとPC上の動画編集ソフトを連動させるためのとっても便利な仕組みです。
USB接続ケーブルすら必要ないのですから。


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