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AIと協働してマインドマップで発想をまとめる方法

最近、AIでマインドマップを作れるというサービスやソフトも登場しています
私も、新しいアイデアを発想したり、動画や講座などの構成を作ったり、という脳内作業にマインドマップを使っています
そこにAIのパワーを加えたい
自分の頭脳とAIをいかに協力して働かせるかというやり方を試してみました(無料で)


ふだんはXmindを使っています

私は、ふだんはXmindというソフトを使っています
これはインストール型ソフトです
有料版と無料版があるのですが、無料版のXmind8を使っています

これで私の使い方では何の問題もないので、有料版をほしいと思ったことはありません
使い方を知りたい方には、随分前に作った動画がありますので、こちらをどうぞ


マインドマップが作れるAI

MapifyというAIサービスが注目を集めています
これは、何かテーマを振ったらそれをマインドマップ形式にまとめてくれるというもの

無料でも10クレジットもらえるということで、私も使ってみました
たしかに、何もしなくてもいろいろな可能性をマインドマップの形で教えてくれます

と、遊んでいるうちにクレジットが尽き、使えなくなりました
時間が経つとクレジットが復活するということはなく、それ以上使いたければ有料プランに登録しろ、ということのようです

AIでマインドマップが作れるものといったら、EdrawMindというソフトもあります
こちらはインストール型ソフトです

こちらも、独自のトークンを消費するようですね
「トークンを使い切りました」と表示されます
使い続けたければトークンを購入する必要があるようです

世知辛い世の中です

ChatGPTでマインドマップは出力できないのか?

Xmindには、いくつかのマインドマップのファイル形式をインポートする機能があります

そこでChatGPTに「マインドマップ形式の出力はできないのか?」と尋ねてみました
答えは「マインドマップ形式のファイルを出力することはできません」というお答えでした

改めて、Xmindのインポートできるファイル形式を調べてみました
すると「OPML」という形式ならインポートできるとわかりました

OPMLとは何か?

そこでChatGPTに「OPMLとはなんですか?」と尋ねてみました

OPML(Outline Processor Markup Language)は、階層構造を持つアウトラインデータを表現するためのXML形式のファイルフォーマットです。主に、RSSフィードのリストをインポート・エクスポートする際に使われることが多いですが、その他の階層構造データの保存や転送にも使われます。

例えば、RSSリーダーで複数のRSSフィードを管理している場合、OPMLファイルを使ってそのリストをエクスポートし、他のRSSリーダーにインポートすることができます。

特徴としては:
- XMLベースのフォーマットであるため、簡単に読み書きができる。
- 階層構造を持つリストを表現できる。
- 主にRSSフィードの管理や、アウトライン形式のデータを転送するために使われる。

たとえば、ブログの購読リストを共有したり、バックアップを取る際などに役立つファイル形式です。

ChatGPTによる生成

という答えが返ってきました
XML形式ということは、テキストファイルだということです

ChatGPTにOPML形式で出力させる方法

ということは、ChatGPTにOPML形式で出力させることができれば、それをXmindで読み込むことができるわけです

そこでこんなプロンプトを送り込んでみました

#目的
マインドマップの使い方の可能性を解説する動画を作りたい
#役割
マインドマップ活用の専門家
#依頼
さまざまな分野でマインドマップを活用できる可能性を教えてください

すると、こんな答えが返ってきました

マインドマップは、さまざまな分野で活用できる強力なツールです。以下の分野での可能性を解説します:

### 1. **ビジネス**
- **戦略立案**: 企業戦略やプロジェクトの全体像を視覚化し、関係者が同じ方向を目指すための道筋を明確にするのに役立ちます。
- **会議**: 会議の議題を整理し、議論を活性化。すべてのアイデアを一目で把握できるため、効率的な意志決定が可能になります。
- **問題解決**: 複雑な課題を要素ごとに分解し、解決策を見つけやすくします。

### 2. **教育**
- **学習支援**: 学生が知識を整理し、複雑な概念を理解するためにマインドマップを活用できます。試験の準備やノート取りにも効果的です。
- **カリキュラム設計**: 教師が授業内容を体系的に組み立て、生徒に効果的な学びの体験を提供できます。

### 3. **クリエイティブワーク**
- **ブレインストーミング**: 新しいアイデアを自由に発想し、関連性を視覚化することで、創造的なプロジェクトを推進します。
- **ストーリーテリング**: 映像制作や小説のプロット作成において、キャラクターやストーリーラインの構造を視覚化するのに役立ちます。

### 4. **個人の生産性**
- **目標設定**: 個人の目標や計画を視覚化し、達成すべきステップを明確にします。
- **時間管理**: 1日のスケジュールやプロジェクトの進捗管理を簡単に行えるようになります。

### 5. **マーケティング**
- **キャンペーン計画**: マーケティングキャンペーンのアイデアや戦略を整理し、ターゲット顧客や施策の全体像を把握します。
- **顧客の分析**: 顧客のニーズや行動パターンを視覚化し、最適なマーケティング戦略を構築します。

マインドマップは、情報を視覚的に整理し、人々の思考を促進するため、どの分野でもその有効性が証明されています。この動画では、それぞれの分野における具体的な活用例を紹介することで、視聴者に対して多面的な理解を促せる内容になると思います。

ChatGPTによる生成

続いて下記のようなプロンプトを送ります

上記の可能性をOPML形式で整理してください

すると、こんなコードが書かれました

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<opml version="2.0">
  <head>
    <title>マインドマップ活用の可能性</title>
  </head>
  <body>
    <outline text="マインドマップの活用可能性">
      <outline text="ビジネス">
        <outline text="戦略立案" />
        <outline text="会議" />
        <outline text="問題解決" />
      </outline>
      <outline text="教育">
        <outline text="学習支援" />
        <outline text="カリキュラム設計" />
      </outline>
      <outline text="クリエイティブワーク">
        <outline text="ブレインストーミング" />
        <outline text="ストーリーテリング" />
      </outline>
      <outline text="個人の生産性">
        <outline text="目標設定" />
        <outline text="時間管理" />
      </outline>
      <outline text="マーケティング">
        <outline text="キャンペーン計画" />
        <outline text="顧客の分析" />
      </outline>
    </outline>
  </body>
</opml>

このOPMLコードをコピーしてメモ帳に貼り付け、テキストファイルとして保存します

マインドマップの可能性.txt」というテキストファイルができました
このテキストファイルの拡張子(.txtの部分)を.opmlに変更します
「拡張子を変更するとファイルが使えなくなることがあります」と警告されますが、かまわず変更します

マインドマップの可能性.opml」というファイルができます

XmindでOPMLファイルを読み込む方法

Xmindを立ち上げ、新規マップを作ります

メニューの「ファイル」から「インポート」を選びます

無料版Xmindでインポートを選択した時に出るダイアログ

こんな選択肢が出てきますから、OPMLを選択して「次へ
先ほど出力した「マインドマップの可能性.opml」を選択します
ここで「終了」をクリックすると、こんなマップができます

OPMLファイルを読み込んだXmindのマップ画面

これで、ChatGPTで出力した結果をマインドマップ化することができました
ここから、自分の考えを付け加えるなり、ChatGPTの出力結果に注釈をつけるなり、自由に使うことができます

ChatGPTと自分の頭脳を協働させよう

MapifyやEdrawMindを使うのもいいのですが、自分の使いなれたXmindで、ChatGPTの生成する結果をマインドマップ化し、さらにひとりブレストを続けることができます

ちなみに、この方法は他の文章生成型AIでも実行することができます

ただ、Geminiで試してみた結果では、OPMLで出力させることはできたのですが、Xmindが読み込んでくれませんでした
OPMLのバージョンなどが違うのかもしれません

Claudeで試してみたら、Xmindで読み込めたのですが、マインドマップにならず独立トピックばかりになってしまいました
そこでClaudeに、全体を包括する階層のトピックを作るようにと指示をしましたら、正常なマインドマップになりました
どうやら、マインドマップで主トピックに相当する部分が出力されていなかったのが原因のようでした

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