動画設計100の型、はじめます
今日から動画設計の「型」についての投稿を定期的に行うことにします。
「型」というのは、一種のテンプレートみたいなものです。
あなたが必要としている内容を当てはめていただけば、そのまま動画の設計図ができる。そんな型を100個集めようと思っています。
さまざまな業種、目的の動画があると思います。
それをバリエーションにしていけば、100個くらいの「型」は作れるでしょう。
さまざまな動画の「型」がひとところに集まっていれば、その中から必要とする動画に近いものを見つけ出していただくこともできるはずです。
私がストアカで行っているオンライン講座です。
なぜ「型」を取り上げるのか?
noteを継続更新しようと思って、いろいろとネタを考えていました。
毎日投稿すると雑文になってしまいそうです。
それよりも、人に役立つものを取り上げようと思いました。
週に2回くらい曜日を決めて更新するのが狙いです。
今日は木曜日。毎週火曜と木曜はストアカの講座を極力入れない曜日に設定しています。
今後毎週火曜と木曜にひとつずつ動画設計の「型」を披露していこうと思います。
最終的には100個の「型」を集めるのが狙いです。
100個集まったら、電子書籍にして出版します。
ストアカのオンライン講座「心を動かす動画設計の型」では、5つの「型」を紹介しています。あと95個貯まったら、出版です。
動画設計のキャリア
私がはじめて仕事で動画のシナリオを書いてから、もう37年経っています。当時私は大阪のTVコマーシャル制作会社の社員で、入社3年目でした。
はじめて書いたシナリオは、女性下着の販売会社の会社案内兼採用動画みたいな作品でした。この動画で私ははじめてシナリオを書き、演出もさせてもらいました。
ある意味、ここでその後の進路が決まったように思います。
TVコマーシャルの会社でありながら、傍流であった長尺ものの動画の担当ということになっていきます。
それ以来、さまざまな動画のシナリオを書いてきました。
主なジャンルは商業分野で、テレビ番組などの制作にはタッチしていません。ですから、広報動画、広告宣伝動画、展示会・見本市での上映動画、店頭POP動画、教育動画もやりました。
動画を企画・構成することについては、経験があります。
「型」ということについて
ただ私は、現役当時「型」が嫌いでした。
「型」というのはパターン化された思考です。
プロのクリエーターだったら、そうした定型的なプロセスに頼らず、毎回イチから思考して新しいものを作り出すべきだ、と信じていました。
今でも、プロのクリエーターとしてはそうすべきだと思います。
プロのクリエーターは柔軟な思考回路を持っていなければいけない。
なおかつ、それをスピーディに働かせる能力がなければいけない。
それが揃っていれば、時間を余分にかけることなく、イチから思考して作り出すことができるはずです。
しかし講師となって、教える立場に立ってみると考えが変わりました。
最初から誰もがそうしたプロのクリエーターなみの思考能力を持っているわけではありません。
「型」に沿ってやってみる、ということは大事だと思うようになります。「型」を使えば無駄な労力を使わずに、結果を出すことができるからです。
まず結果にたどり着くことが大事で、一度結果を出せばそこに至る筋道がわかるからです。
何度か「型」を使って成功体験を繰り返すことによって、自分なりにルートを見出すことができる能力が身につくかもしれません。
そうなったらもう「型」に頼らずとも、イチから思考して結果を出していけるはずです。
いわば「型」は自転車の補助輪のようなものです。自走できるようになるまで、助けてくれる存在です。
TBIECの型
こちらもストアカで行っているオンライン講座。
動画の設計のプロセスを解説している講座になります。
この講座の中で私が解説しているのは(動画設計の型の中でも一部触れていますが)TBIECという「販促動画の型」です。
これは今後ご紹介していく「型」の(少なくとも販促動画のジャンルの)基本になるものなので、今回はこれを紹介させていただきます。
これがTBIECの型ですが、PASONAやQUESTと同じく頭文字をならべたものです。ただし読み方は「ティビエック」としか読めません。
Tはツカミ
最初のTは「ツカミ」です。
動画において最初というのはもっとも大事です。
特にYouTubeなどネットメディアでは大切です。
最初の部分で視聴者の心をつかんでおかないと、後はスルーされてしまいます。YouTubeなら関連動画などに視聴者が逃げてしまいます。
Bはベネフィット
ツカミにつづいて見せるのは「ベネフィット」です。
マーケティングに触れたことのある方ならベネフィットという概念がどういうものか、ご存知でしょう。
その商品(あるいはサービス)を入手した方に、どんないいことが起こるのか、ということを訴えます。
日本語では「恩恵」と言われたりします。
Iは印象づけ
ベネフィットが視聴者の心に届いたら、そのベネフィットをもたらした商品(サービス)をアピールしましょう。
ここで、商品の特徴について解説などをしだすのは愚の骨頂です。
せっかく盛り上がったお客さまの心が冷えてしまいます。
販促動画においては、商品を印象的に見せるのです。
左脳ではなく右脳にアピールすることが大切です。
Eは裏付け(エビデンス)
ここまで来ても視聴者の心に疑いは残っています。
それを払拭するのがこの「裏付け」です。
客観的な立場から商品(サービス)の良さを保証してもらうことです。
いわゆる「お客さまの声」。既存ユーザーにおすすめしてもらう。
他には学者など権威のある人からコメントしてもらう。
客観的な実験データなどから、数字やグラフで結果を見せる、という手段もありますね。
Cはつなぐ(コネクト)
最後のCはつなぐこと。
つなぐ先はランディングページや実店舗など、商品(サービス)が実際に売れる場所です。
販促動画だけで商品は売れません。
実際に商品が売れるのは、LPや店舗なのでそちらに確実に視聴者を誘導することが販促動画の使命です。
このTBIECの型は私の動画設計の基本ですが、もちろんこの型にピタリとは当てはまらないケースもでてきます。
そもそも販促ではない分野の動画もありますしね。
ですから、これからさまざまな動画の「型」をご紹介していきます。
私の話を聞きたいという方はストアカの講座へ
ストアカでは下記のふたつのオンライン講座を定期的に行っています。
仕事で使う動画の設計についてまず知りたいという方は
実際にシナリオの書き方を知りたいという方は
講座でお会いできることを楽しみにしています。
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