SAPIXテスト成績から見える男女の脳の作り方の差 ~脳科学と娘の成長から考える~
こんにちは!小5の娘と中学受験道を歩む父親です。
今日は、SAPIXのテスト成績から見えてくる、男女の脳の作り方の差について、考察してみたいと思います。
SAPIXマンスリーテストが示す、男女の得点傾向
SAPIXのマンスリーテストの結果を客観的に見ると、
算数は男子が優位
国語は女子が優位
全体的な平均点は男子の方が高い
という傾向があることは、皆さんもご存じの通りだと思います。
これは、男女の脳の作りに何らかの違いがあることを示唆しているのかもしれません。
トップ層は男子が多い?
さらに、メダルを獲得するようなトップ層を見ると、男子の割合が多いようです。
実際、男子最難関とされる開成や筑駒の偏差値は70近くであるのに対し、女子最難関の桜蔭は60-65の中盤と、男子校の方が偏差値が高いという現実もあります。
しかしその一方で、精神的な成熟度やコミュニケーション能力は、女子の方が高い傾向があると感じています。娘やその友達を見ていると、自分の考えをしっかりと持ち、相手の気持ちを理解しようとする姿勢が見られ、感心させられることがよくあります。それと引き換え、男子の幼い言動は見ていて可愛くはありますが、親からすると大変だろうなと想像させられます。
脳科学から見る、男女差
近年の脳科学研究によって、男女の脳の作り方の違いが徐々に明らかになってきています。
一般的に、
男性脳: 空間認識能力や論理的思考能力に優れ、システム化や分析を得意とする。
女性脳: 言語能力や共感能力に優れ、コミュニケーションやマルチタスクを得意とする。
と言われています。
これは、
男性は狩猟採集時代に、獲物の動きを正確に把握し、効率的に狩りをする必要があった。
女性は集団の中で、子供の世話や人間関係の調整など、高いコミュニケーション能力が求められた。
という、進化の過程で獲得した能力の違いが影響していると考えられています。
さらに、脳の構造的な違いとして、
男性は、脳梁(左右の脳をつなぐ神経線維の束)が女性より細く、左右の脳の独立性が高い。
女性は、脳梁が男性より太く、左右の脳の連携が強い。
という研究結果もあります。
これらのことから、
男性は、局所的な情報処理に優れ、一つのことに集中して取り組むのが得意。
女性は、全体的な情報処理に優れ、複数のことを同時に処理するのが得意。
という傾向があると言えそうです。
理系・文系との関係性
このような脳の特性の違いは、理系・文系への適性にも影響を与えている可能性があります。
男性: 空間認識能力や論理的思考能力が求められる数学や物理などの理系科目に興味を持ちやすい。
女性: 言語能力や共感能力が活かせる文学や語学などの文系科目に興味を持ちやすい。
しかし、これはあくまでも「傾向」であり、「個人差」が大きいことを忘れてはいけません。
娘の将来への思い
私は、娘には、男女の差にとらわれず、自分の興味や関心のある分野に、自由に挑戦してほしいと願っています。
脳科学の知見は、娘の可能性を広げるためのヒントにはなりますが、それが全てではありません。
大切なのは、娘自身の個性や適性を見極め、その能力を最大限に伸ばせるような環境を整えることだと考えています。
このブログが、男女の脳の違いを理解し、子供たちの可能性を広げるための一助となれば幸いです。
皆さんのご意見も、ぜひコメントで聞かせてください!