私がどうやって英語を習得したのか、についての一考察
日本に帰国してはや一年半くらい、時が経つのは早いものですがその間にいくつかのMeetupにジョインしたり、それ以外でも日本人外国人問わず多くの人と知り合うチャンスに恵まれたのですが、共通して
「なんでそんなに英語喋れるんですか?」
「ハーフですか?」
と聞かれることが大量にあったので、これはもしかしてその辺についての考察を書いとくとなんか需要あるかも?と思い、こちらにしたためることにしました。
(ちなみに名前と顔のせいでハーフですかと聞かれること90%くらいなのですが、残念ながらハーフではなく埼玉生まれ関東育ち、曽祖母の代から純日本人です。笑)
なお、より具体的、かつ転職まで踏み込んだ内容については下記の記事に掲載しているのでご興味ある方はこちらもお読みいただければと思います。
※こちらはかなりプライベートな内容に踏み込んでいるので、一部有料としております👇👇👇
バックグラウンド
まず。正直私の英語歴はそんなに長くはないです。
強いて言うなら母がクリスチャンだった(すでに他界しているので過去形)のでその影響で通っていた教会にアメリカ人とかカナダ人がゴロゴロいると言う謎環境で英語に囲まれていたので英語に抵抗がなかった、というのはあります。
が、リーディングライティングが得意という典型的な日本人レベルであって、20代前半まではTOEICを取ったところで500点がせいぜい、的なレベル感でした。
そういうわけでカナダに行くまでは誰かに英語で話しかけられてもめちゃくちゃ動揺してSuper broken Englishでしか喋れないレベルだったし、現在にしても、仕事環境がだいぶ日本語オリエンテッドなので英語を喋らなかったら秒で忘れる、もしくは全然英語が出てこなくて死ぬ、という感じです。
なんで英語が喋れるのか、について
で、そんな人がどうしてそんなに喋れるんですか?と言われる理由なのですが。正直日本に帰ってきてからの方が英語喋ってるので、
「周りにどんな人がいるか」
と
「普段の英語のインプット量」
の問題と言っても過言ではないと思っています。
要は「英語は筋トレと同じ」です。これはマジ。
なぜって、
ということなので、当然ながら英語を使う時間を多くしなければ英語脳に慣れようもないのです。
文法や単語というのはそのための入り口に過ぎません。
具体的には
奇跡的に私にはカナダに行けたというバックグラウンドがありますが、ぶっちゃけカナダにいた時の私のレベルと今の私のレベルとを比較すると今の方がいけてると感じてます。
理由としては、
外国人の友達が増えてもはやプライベートで喋る友達に圧倒的に外国人もしくは海外帰りの友人が増えたということ
と、それによって文化的なコンテキストや言い回しの違いを理解できるようになった
ということが大きいと思います。
例え話をします
私は趣味というか体づくりのためにボルダリングをしたりヨガをしたりしているのですが、ヨガもボルダリングも柔軟性や筋肉の量を要求されるので、最初は初級レベルでもやり遂げるのが大変で、初級者用のコースを一通り終えた頃にはもうヘロヘロでした。
が、週一でも毎週続けていると知らないうちにちょっとずつできるようになり、レベルをだんだん上げていって気がつくと「初級者コースなんて全然余裕じゃーん」となるのです。
そして一度でもその感覚が掴めるようになると、筋肉というのはそれなりに覚えていてくれるものなので、たとえその環境から長期間離れてしまったとしても、同じことを再開するとなんとなく、時間がかかっても「ああこういう感覚だったよな」と感覚を思い出せたりするものです。自転車に乗るのと同じですね。
経験則ですが、同じことは脳にも言えるので、慣れれば慣れるほど「あれどうやるんだっけ」、みたいなことはなんとなく体で覚えていけるようになると思っています。
学術的な記事がうまく見つけられなかったのですが、近い根拠の説明がここにもあったので、参考としてご覧ください。
そのきっかけはどうやって作ったらええねん
で、そうすると
なんでそういう感じで外国人の友達が作れたんですか、という話になるはずなのですが、、、
強いて言うなら自分の限界を取っ払って結構どこへでも行きそして誰とでも恥ずかしがらずオープンに話すことを心がけていたことが大きいです。
これもぶっちゃけ筋トレです。最初は大変きつかったことのうちの一つだったのですが今では全然いけちゃうぜ、系の話です。
とはいえ、日本で英語喋れる場所探すのって大変
だがしかし。幸か不幸か日本には英語で誰かとランダムに話すような環境はそんなに多くはないと思っています。東京ですらそれなので地方だと余計にそうなのではないでしょうか。絶対そうだと思います。
そのおかげや日本のそもそもの文化・教育も手伝って、日本人にとっての外国人というのはあまりにもよその国の人すぎて、何を話しているかもわからなければ、何を考えてるかもわからない、もはや宇宙人のような存在なのではないでしょうか。私が英語を始めたての頃はそう思ってました。
まずは聞くことから
私が英語を始めたファーストステップは
「浴びるように英語を聞く」
なのですが、これが最も効果があって今も生きてる英語脳の育て方のエッセンシャルな部分だと思っています。
この本にその話が書いてあります。
最初は「どゆこと?」と思ってたのですが、この本に書いてある
というのを繰り返し、しかも大量にやるようなイメージです。
事実、大量のDVDを借りてみたり(当時、2012-13年くらい)、YouTubeで英語動画を漁り始めてみたり(2018年くらい〜現在)して、これをやり始めてからというもの、ちょっとずつ英語が聞き取れるようになってきました。
本にあるような効果は一発で出るものでは断じてないですが、長い年月をかけるとだいぶわかるようになってきます。
そのせいか、実はマンツーマン英会話も正味1ヶ月半、カナダでも英会話は3週間くらいしか通わなかったのですが、現在では自信を持って「喋れる」と言える状態になりました。(まあカナダ人の求める語学力が高かったので、現地で叩き上げられたのは相当ありますが)
で、喋るのはどうすんの
これは本当に日々の訓練でありトレーニングでしかありません。
最初に見知らぬ人に話しかけるのはだいぶハードルが高いかもしれませんが、とりあえずやってみるは大事なことです。
ありがたいことに多くの外国人は日本なり日本人のこと結構好きなので、アイラブジャパンと言わんばかりに話に乗ってきてくれます。ニコニコしてる人がいたら遠慮なく話しかけるといいのではと思います。そんなに愛想悪い人は今まで会ったことないです。
会話のネタなんてねーよ、という人も多いと思いますが、カナダで知り合った人とのやりとりも最初はそんなもんでした。カナダのMeetupでは「Hi! How are you?(こんにちは、調子どうですか?) 」「What do you do?(何の仕事してるんですか?)」から始まるのも結構普通です。
あまりにもネタがなくて苦しい人はそれなりに話が広がりやすそうな分野のMeetupに行くといいと思います。
女性であればBumble BFFというアプリで友達を探すついでに外国人と喋るというのは超おすすめです。私は普通にこれを使って文字通りのBFF(Best Friend(s) Forever = 一生モノの友達)友人が何人かできました✌️
あとは、都内であれば渋谷新宿周辺でバーに行ってみるのもいいです!外国人には横丁なり日本の「静かに音楽を楽しめる系バー」が好きな人が結構いるらしく、そういうものを目当てに来る外国人観光客もいるほどです。
また、日本に住んでる外国人の過半数は英語には自信があっても日本語に自信がなく、ランゲージエクスチェンジにいない人でも、英語から初めて → 日本語を理解したい!という人も少なくないです。(現場で何人かに聞いたのでマジ)
なので、特に東京在住の人は、チャンスは結構転がってると考えてもいいと思います。
いやそれすら気がひけるんですが、という人
どーしてもあがっちゃう、無理無理、という人はもちろんオンライン英会話なり英会話教室から入ってもいいと思いますし、それがダメならTikTokなりInstagramなりで出てくる英語コンテンツのシャドーイングをして→それを独り言で喋る、というテクニックもあります。
友人には英語で売ってる日本の漫画を読んで(音読して) / アニメを英語で見て英語を覚えた、という人もいます。アニメで日本語勉強してる外国人の逆パターンですね。
ちなみに:英語を覚える時は音が肝心
どっかで聞いたことあるかもしれませんが、英語を正しく使えるようになるファーストステップとして極力正しいものに近い発音で喋る努力をする、というものがあります。
発音の基本的な要素を覚えながら単語を覚えると、新しい単語に出会った時に「あ、この単語だからこういう発音するのね!」がわざわざ実際の英語を聞かなくてもなんとなくわかるようになります。
というわけでおすすめ教材3点
とはいえそこに到達するまでに人によってはどうしたらええねんな人もいると思うので、ここで私のおすすめ教材3点を紹介します。
まずこちらは私がかなり長いこと使っているのでLife-time accessを買ってしまったアプリ。発音が綺麗と褒めてもらえることがあるのですが(恐縮です)、完全にこれのおかげです。
トライアルを使った感じこちらも良さそうでした
お金かけたくない人はこちらも使えます。発音特化YouTuberのだいじろーさんもおすすめしているやつです
日本人が英語で苦労するように、外国人も日本語で苦労している、と思うとハードルが下がる(かも)
多くのメディアなどで言われているように日本人にとって英語というのは言語的に正反対なので慣れるまでに時間がかかると言われており、外国人が日本語を覚える上でもそのプロセスは発生するようです。
幸運なことにこれまでに結構たくさんの外国人と話すチャンスに恵まれたのですが、大体日本人と同じ目線で喋れてるね、っていうレベルに達するまでに少なくとも3-4年くらいはかかってる様子でした。勉強してそのレベルなので、仕事や友達周りで日本語使わないせいで10年住んでも全然、みたいな人もザラにいます。なので、我らが0から英語を覚えようと思ってもそれくらいはかかるのが普通なのではと感じています。
というか想像してみてください。
今我らが日本語を話して理解しているのは、日本語という言語のシャワーを四六時中浴びてるから = 日本語の筋トレをしまくってるからにすぎないのです。
日本語も全然喋らないと普通に中学生みたいなレベルになったり、これなんて言うんだっけ?みたいに全然出てこなくなったりするんですよ!マジで。
(私がカナダで身をもって経験したことです)
まとめ
とにかく英語を習得するというのはそんなに優しい話ではないです。長い道のりであり、かなり長期間を要する筋トレと言っても過言ではないです。
なので、リスニングにせよスピーキングにせよ
長続きできる方法を模索すること
自分がやってて楽しい方法を見つけられること
がポイントになると思います。よって、プレッシャーの少ない方法から入ってくといいと思います。
でも、一度やり始めてコミュニケーションできるようになると本当に世界が変わるのでやめられなくなるんじゃないかな?という、それが私にとっての英語です。英語は楽しいよ!おわり
(Cover Photo by Surendran MP on Unsplash)