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海とカメラと日本酒と@茅ヶ崎

4日間お世話になった鎌倉の家を後にした。なんとなく後ろ髪を引かれるがそれはそれでなんかエモい(死語かもしれない)。

2日前にも訪ねたノマドカフェで仕事を終わらせ、まだ飲めていない鎌倉ビールを購入し、慌てて改札を駅の改札を潜るとアナウンスが聞こえた。

「強風の影響で電車が遅れております。」

!?!?!?!?

嘘だろ、、、。冷静に自分の耳を疑った。この極寒の中をホームで待てと言うのはなかなかハードルが高い。そして遅延の影響もあってかなんせ人が多い。ここ半年以上満員電車を避けてきたのにまさかのここにきて三密に飛び込まざるを得なくなるとは思ってもいなかった。 

極寒の中、人に揉まれ、温度感覚が狂う中たどり着いた先は平塚駅だ。

立ち飲み屋の看板が出ているのにもかかわらず、このご時世のためすでに閉まっている。あまりの世知辛さに肩をすくめながらバスにのると最寄りのバス停についた。バスを降りてすぐにワクワクするような小さいトンネルを抜けるとそこは、、、

ただの住宅街だった。何を期待していたんだ私は。googleを見ればわかったであろうに。小さなトンネルと言う映画に出てきそうな場所にテンションが上がり、家に向かう。今回は古民家と言うよりも普通の一軒家だ。インターフォンを押すと暖かく家守さんが出迎えてくれた。暖房を効かせて待っていてくれた事に嬉しくなり思わず一言。

「お酒飲めますか?鎌倉ビール2本あるんですが、一緒にいかがですか!?」

この一言がきっかけで私の茅ヶ崎の生活は晩酌の連続になったのは言うまでもない。

お酒も入りそっと一息ついて部屋を見渡すと何やら見覚えのあるものが集められた一角がある。

カメラだ。しかもデジカメとかではない、懐かしのフィルムカメラ。どうやら家守の趣味らしい。小学生のときはまだギリギリ写ルンです!世代のあたしをなんとも言えないノスタルジックな気持ちにさせる。

そもそもアドレスホッピングと言う放牧をする時に何か記録に残したいと思い、1番はじめに思いついたのはカメラだった。結局充電ありきなのとサイズがデカすぎることが、理由で断念したのだが。しかし、フィルムカメラは充電とサイズの壁を軽々しく超えてきた。なんと言うハイスペカメラだ。簡単にデータ化できないことも趣深い。

やばい。シンプルに欲しい。いやまじで欲しい。

家守さんの撮影した写真や、フィルムカメラの魅力を聞けば聞くほど私の記録欲が向上させられる。気づけばカメラの話だけで深夜の1時を回っていた。

話はお酒に戻るが、鎌倉ビールがきっかけの酒盛りな茅ヶ崎みたいな書き方をしたのだが、実はそんな事はない。と言うのも今回の茅ヶ崎の個人的ビックイベント・2021年初の酒蔵訪問がここ湘南の街で控えていたのだ。鎌倉ビールはあくまでも飲酒の助長にすぎないのである。

その日は、驚くほどの快晴だった。こんないい天気の中で呑み歩けるのかと思うとちょっとドキドキする。初日のトンネルから見た景色はとても同じ場所とは思えないほどだ。

線路沿いを走るバスに揺られ茅ヶ崎駅に向かう私。酒のあてばかり検索している自分にちょっとだけ引いているが、楽しいからまああそれはそれで良い。

そんなこんなで友人と向かった先は湘南ビールでも有名な熊澤酒造さん。


ビールと日本酒を同じところで作られている蔵に行くのは初めてだ。敷地内に入ると、味のある古民家のような木の造りの建物が見えてきた。ここはカフェやレストランが入っているようだ。


早速中に入ってみるともうかわいいしか出てこない。すぐに写真をとる私だが、可愛すぎて写真なんてとる余裕もない。とりあえずカフェの地下の直売所で飲み歩き用と後日の宅飲みやお土産用のお酒の購入と日本酒のテイスチング。

こんなになみなみ入れていただいたのに本当に100円でいいんですか、、、!そしてこんなにうまいんですか、、、!!久々の蔵でのお酒に胸が躍りすぎて語彙力が脳死してしまう。

でもやっぱりビールが呑みたい私たちはカフェでクラフト生ビールを注文。

グラスが可愛い、、、!


最高にうまい。至福以外の何ものでもない。つまみのソーセージも美味しい。贅沢すぎる。でも飲み足りないから日本酒もいただきたい。
※この時点でまだ14時30分である。

しっかりコメの甘さもあるのに飲みやすいかっぱと、香りがよくキリッと辛い天青。なんと素敵な飲み比べだ。思わず前日に食べたしらす御膳をアテに飲んだ味を想像してしまった。こうなったらもう止まらない。

飲み歩き食べ歩き三昧だ。

さらにレンタルチャリで砂浜にきてもなおまだ飲む。

冷静に考えて頭が悪い。

緊急事態宣言や極寒の海に耐えられないこともあり、早めに解散したのは私をまっていたのは家守と約束をしていた鍋パだ。酒調達と言うミッションもクリアし飲んで食べて遊んだ良い夜だった。

次の家にはレンタルチャリで海沿いを走りながら駅まで向かおうか。途中歩いて海辺で飲み歩くのも悪くないな。

今度来る時はカメラ片手に来ようと思う。

※お酒はお水を飲みながらの適正飲酒を心がけましょう。

よし次に行こう。城下町が私を待っている。

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