
具体と抽象
具体的に考えること、抽象的に考えること、どちらも大切です。
その中で、それをサッカーの現場に落とし込んだときにどのような考え方を持っておくとよいのかを書いていきます。
まず、具体と抽象について整理していきます。
抽象:サッカークラブ
具体:マンチェスター・シティ
イメージとしてはこのような形になります。
サッカークラブという抽象的な中にマンチェスター・シティという具体的なクラブが存在しています。
そして、サッカーにおいても、ビジネスにおいても具体↔抽象の行き来が重要となります。
サッカーというゲームのおける目的は
試合終了時に相手よりも1点でも多く得点を上げることです。
攻撃(自分たちがボールを保持している時)はゴールを奪うこと
守備(自分たちがボールを保持していない時)はゴールを守ること、ボールを奪うこと
このようになります。
では、指導において、上記のような抽象的な言葉だけで選手たちはどのような行動になるでしょうか?
ロングパス主体でゴールを目指したい、ショートパス主体でゴールを目指したい
チームとしての行動がバラバラになり、最終的に目的は達成できない可能性が高くなります。
そこで、具体的な指針が必要となります。
会社でいうと行動規範です。
自分たちがどのような基準で物事を判断するかがチームとして共有されることが重要です。
長くなりましたが、上記のような前提があった上で、具体、抽象をどのように捉え、考え、伝えていくのが大切です。
結論をいうと、明確な答えはありません
なぜなら『ヒト』だからです。
感情があり、考えが変化する中で、明確な答えが出せないというのが現実です。
だからといって考えなくてもいいということではありません。
サッカーを例に考えてみましょう。
だんだんと具体的にしていきます。
・試合終了時に相手よりも1点でも多く得点を上げること
・攻撃(自分たちがボールを保持している時)はゴールを奪うこと
・ショートパス主体のポジショナルプレー
・GKも含めたBuild‐upを行う
・CBが前向き(ゴール方向)で保持した時、SHが68mを確保する
・SHが前向きで保持したとき、IHは斜めの動きを入れて、相手DFラインの背後を狙う
このようなイメージになります。
具体的に伝えすぎると自由度はなくなりますし、抽象的すぎると行動がバラバラになってしまいます。
伝える際にバランスを取ることは非常に重要です。
これは指導者にかかわらず、『ヒト』と関わり合う僕達みんなが意識することが大切なのでしょうか?
お互いが互いに関係しながら、成長し、豊かさを育んでいくためには常用になります。
具体的に↔抽象的に
あなたがいまどんな『ヒト』と接しているのか?
どんな状況、状態、感情なのか?
常に変化するこの時代に適応しながら生きていけるように、、、
佐藤 開