夫に八つ当たりして勝手に塞ぎ込んでいたが
最近うまく時間を使えていなくて、自分時間もあるはずなのに、その時間に上手に休めていないような気がする。
娘の成長は嬉しくて、笑顔になることばっかりなのだけれど、ますます目が離せなくなって、ずっと気が張っているような気もする。
頭の中ではずっと考え事をしていて、思考はぐちゃぐちゃのまま、整理整頓されずに放置されているような気もする。
「ちょっとしんどい」が積み重なっているのに、「休みたい」とも言えず、またイライラが爆発してしまった。察してじゃダメなのに。言葉にする必要があるのに。
今日は楽しい会話がほとんどできなかった。ギスギスした雰囲気で過ごす方が、よっぽどしんどいと分かっているのに。やってしまった。
抱っこで眠りについた娘を、そっとお布団におろす。
その隣で、今日洗ったシーツを、わたしの分もきちんと整えてくれていた夫。
その優しさになんだかジーンときてしまって、意地を張っている自分がバカらしくなってしまった。
少し喋りたかったけれど、娘も寝ているし、夫も明日ははやいので、遠慮した。
それでも「ごめんね」と「ありがとう」は伝えなくちゃいけないと思って、でもやっぱりまだ素直になれない自分もいて、
こちらに背を向けている夫の背中に、
『ありがとう ごめんね』
と静かに書いた。
ブッっっっ!と、夫のオナラが響いた。
いつものふたりのおちゃらけた雰囲気が戻ってきたような気がした。
『ありがとう ごめんね』で終えるのは素直すぎる気がして、照れ隠しで続きを書いた。
『ありがとう ごめんね でもね わたしも
しんどかったんだ それも わかってほ』
「いや、なげぇわ!!」と、夫から小声のツッコミが返ってきた。
そのツッコミの衝動で、夫が潜っていた布団が捲れ上がり、夫のオナラのにおいが広がった。いつも以上に臭いオナラだった。夫もストレスが溜まっていたのかもしれない。申し訳なかった。でも、臭かった。臭くて、泣きそうになった。
明日は笑顔で過ごすんだ。
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