なんかすいません
先日、何かを謝る場面で夫が、「なんかすいません、なんかすいません」と言った。
文字にすると伝わりにくいのだが、正しくは「なんかすいません♪なんかすいません♪」と、何かのリズムに乗せて歌うような言い方だった。
その日、夫はそれが気に入ったのか、ことあるごとに「なんかすいません♪なんかすいません♪」と謝り続けていた。何に対してそんなに謝っていたのかはもう忘れてしまったが(多分そんなに大したことではない)、夫はいつもぶりっ子しながら謝ったり、こうしてふざけて謝ったりするので、可愛くてついつい許してしまうことが多い。(もちろん、ブチギレるときもある)
なんだかとても楽しそうに繰り返し口ずさんでいるので、「それは一体何なん?」と聞いた。すると、「えっ?こんな曲あることない?」と言った。
「え〜分からんよ。なんて曲?」
「う〜ん」
「『なんかすいません』って歌詞なんやろ?それで検索かけたら曲名出てくるんやない?」
「いやぁ、出るかなぁ。俺の中だけのことやけんなぁ」
俺の中だけのことってどういうこと?と思いつつ、そのまま噛み合わない会話を続けていると、「ほら、外人2人組の女の歌手がおったやん。あれ誰やったっけ?」と言われた。
「え〜。Mステの途中で帰っちゃったタトゥーだっけ?あの人たちしか分からないよ」
その間もスマホをぽちぽちと触りづける夫。
そして、「これこれ!!!!」と、わたしにある曲を聞かせてくれた。
「『なんかすいません♪なんかすいません♪』って聞こえるやろ??」
ま、まさかの、
空耳アワーだった!!!!!!!!
そりゃあ確かに、「俺の中だけのことやけんなぁ」という言葉にも頷ける。そういう意味だったのね。なるほど納得です(笑)
ちなみに、ほんとにタトゥーの曲だった。
これを聞いて笑ってしまった。
夫がその日何度も口ずさんでいたため、本当に「なんかすいません♪なんかすいません♪」と聞こえてしまうのだ。
夫と大爆笑。
夫の「なんかすいません♪」ブームはその日で去ったというのに、わたしは今でもずっと、「なんかすいません♪なんかすいません♪」のリズムが事あるごとに脳内で再生され続けている。
これから理不尽な場面にでくわしたときは、心の中で「なんかすいません♪なんかすいません♪」と歌って、その場をやり過ごそうと思う。
おわり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?