Inter-AS Option Cとは

今回はBGPでASが異なる場合にもMPLS通信をさせたい場合の記事です。
PE間でラベル通信をさせたいが、ASが異なる場合は通常OSPFのエリアも異なり、MPLSのラベルをPE間で交換できません。

こんな時に登場するのがInter-AS Option Cです。

1.Inter-AS Option Cの構成

Inter-ASとは、異なるAS間接続のことを指します。
異なるAS間でもラベルを交換してMPLSの通信を成り立たせるには以下のステップが必要です。


・VPNv4経路、ラベルの交換
・VPNv4を所有するRRとPEのループバックアドレス(Lo)経路の交換
・RRとPEのLoへのラベル付与

2.VPNv4経路、ラベルの交換

まずは、同じAS内のPEとRRでCEのVPNV4経路を広告します。
これにより、対向ASのRRと経路交換をする下準備をします。

3.・VPNv4を所有するRRとPEのループバックアドレス(Lo)経路の交換

次にRRとPEのループバックアドレスをInter-AS間のASBRで交換します。
これにより、PE1からPE2のループバックアドレスが確認できるので、VPNv4で広告される経路のnextホップ(PE2のループバックアドレス)がAS間で認識されます。

ここから先は

173字 / 1画像

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?