SRのBGP-EPEのビジネスメリットとは?
サービスプロバイダーとして顧客へサービスを展開するにはGoogleのYOUTUBEやYahooといった有名どころのサービスへユーザの利便性を損なわずに利用させる必要があります。
そういったサービスと接続する場合は2つの接続方式があります。
一つ目は、そのサービス元への仲介経路を提供して費用を取るTransit形式、二つ目は、サービス元や、仲介会社との関係でお互いのメリットがある場合に仲介経路を提供するpeer形式があります。
Peer形式の場合は、互いのメリットを考慮しているので、基本的には費用を取らないような形式になります。
同じサービスへの接続時も冗長等を考慮するとTransitとPeer両方の口を持ちたい場合は、これまではBGPの優先パス選択として、MEDやLocal Preference等を利用することしかできませんでした。
そこでこのパスをSRで選択させるときに利用するのが、SRのBGP-EPEです。
1.BGP-EPEとは?
EPEはEgress Peer Engineeringとよばれ、SR-Policyを利用して別ドメインの接続先を選択させることができます。
BGPのInter-AS Option Cでも少し触れましたが、SRは基本的には同一IGPドメイン内のパス計算しかできません。
SRのラベル等の情報は、例えばIGPのOSPFを拡張してやり取りしています。
別ドメインの場合は、基本的には別の組織や会社で管理されている為、IGPの接続はしません。
この為、BGPで必要最小限の経路情報を広告して通信をやり取りします。
BGP-EPEでは、BGPではなく、ドメイン間の接続をSIDで表現することにより、SR-Policyの計算として出口のルータを選択できるようになりました。
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