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企業で使われるルーティングプロトコル(IGP)でSRの土台を作る

今回は企業ネットワークで主に使われるIGPについて学び、SRを理解する土台を固めます。
さっそくですが、IGPとは何でしょうか?

1.IGPとは

IGP(Interior Gateway Protocol)はルーティングプロトコルの総称です。

ルーティングとはネットワークの中で経由する最適な経路(ルータ)を決めることです。
スマホからGoogle等を閲覧するには、当たり前ですが、Googleのサーバまで通信する必要があります。この時、Googleのサーバまでスマホから通信するには色々なルータを経由します。
また、ルータの故障等も考慮して、様々な場所で冗長して複数のルータを設定しているので、Googleのサーバまで行くために経由するルータが複数あります。
ルーティングとは、このように複数あるルータの中でどのルータを経由していけばいいかという最適なルータ経路を決めることです。

また、プロトコルというのはお約束です。
ルータ通しでどのルータ経由するか決めるのですが、ルータは機械ですから、その手順を決めるには決められたルールが必要です。
この為、ルーティングプロトコルは目的の場所まで行くための経路を決めるお約束事のことを指します。

2.IGPがないと・・・

IGPがないことを考えてみましょう。

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IGPがないと、ルータ間でネットワーク経路を広告してくれません。この為、PCから社内イントラを見るネットワークを構築するには、北海道支社ルータに172.16.0.0/24が対向先のルータにあると、北海道支社ルータにStaticに設定しなければなりません。
当然、戻り社内イントラからPC向けルーティング(192.168.10.100/24)は社内データセンタールータに設定が必要です。

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上記のようなルータが2台であればよいのですが、実際には社内のルータが複数台設置されています。
IGPがないとStaticでルータAには10.0.0.0/24で、ルータBには10.0.1.0/24で・・・という設定が全ルータに必要です。

これではネットワークの構築が大変で管理しきれないものになってしまいます。

そこで、ルータ間のネットワークのルーティングを自動化してしまおうという考えができました。
これがIGPです。

IGPにはOSPFやISIS、EIGRP、RIP等があります。
簡単に概念だけ触れると、経路をそのまま交換しあったり、経路をデータベース化して各ルータで交換しあったりしています。

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※詳細な説明を始めると、本題のSRまでの道が遠くなるのに加え、IGPについては私が説明するまでもなく、すでに数多く分かりやすく説明されているサイトがあるので、そちらを参考にしてください。要望があれば、各プロトコルの詳細についても説明予定です。

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