怪談最恐戦ファイナル2019① 感想雑記
怪談最恐戦のファイナルをニコ生で観戦したので、その簡単な感想をここに記録しておきます。
まず、怪談最恐戦とは?
下記サイトをご覧ください。
http://www.takeshobo.co.jp/sp/kaidan_saikyosen/
感想を述べる前に、簡単にわたくしめの紹介をします。
新耳袋にハマっていた、ただの怖い話好き。どっぷりハマるようになったのは、今回も出場している壱夜さんの、怪談会にお邪魔してからで、怪談コンテストなどを見るようになった歴も、ここ半年ぐらいの、にわかです。
それでは、感想をのべていくぅ~。
ファーストステージ
Aブロック
〇シークエンスはやとも
掴みからゾッとさせる話をぶち込んでくる。
語りのスピードが速いが、聞き取りやすくテンポがいいのでぐいぐい引き込まれていく。
途中疑問に思わなかった点があったものの、こういう語り手の時には、細かい点で疑問を感じても世界観に入ってしまった方が、より恐怖感を得られるので浸ってみるのが吉。
トップバッターで難しいながら、十分に存在感を発揮したお話でした。
〇匠平
北海道が生んだ怪談の星。
怪談Barスリラーナイトで語り部をやっているだけあって、舞台慣れは充分。とはいっても、惰性で語っているわけではなく、舞台経験で鍛え挙げられたテクニックも生かし怖がらせに来る。
語られた話は淡々と語る口調とは、相反する厭な話でラストは唐突に終わってしまったため、そのあとの話がとても気になる。そんな話でした。
〇夜馬裕
良く話し込まれているなぁと感じる語り。
序盤のゆったりとしてやわらかい語り口から、中盤・後半の盛り上がる部分はしっかりとテンポよく語っていた。
話自体も不気味な話だったが、終盤でニヤッとしながら語っていた部分は、最高に気持ち悪かった。
気持ち悪いのに、聞き心地は悪くない。そんな不思議な語り手でした。
Bブロック
〇下駄華緒
メディア露出も多く。元火葬場技師・元葬儀屋ということで、体験談に事欠かない語り手という印象があります。このファーストステージは、語りの内容が圧倒していました。これは気持ち悪い。皆さん話に好き好きあるでしょうけど、このファイナルで1,2を争うぐらい気持ち悪い話でした。
〇ごまだんご
コメ欄に痩せたらイケメン。とか、痩せたら城田優。って書かれていて笑った。
youtuberらしいけど、まだ見たことなかった。
語り自体は、静かにやわらかいタイプ。若干聞こえずらかったのは、会場PAのせい。もう少しマイクの音量上げられなかったのか?
一瞬夢オチ?と見せかけて、もうひとひねりしてくるところにテクニックが見えたものの、最終的なオチにちょっと疑問を感じてしまった。もう少し前で終わっておくべきだったかも。
〇小森
一瞬女性?かと思ったが、和装の男性でした。赤い着物だったので勘違い。
とてもオーソドックスな怪談師。話の抑揚・強弱のつけ方、クライマックスに向けてテンポを上げていくところなど、それこそ稲川さんらしさを感じます。
語った内容もとても怖く不要な点はそぎ落とされている感じ。完成度も高いし純粋に怖いと思いました。
ただ、このパフォーマンスで勝ち抜けないとすると、どうすればいいんでしょうね。稲川さんっぽくて聞きなれ過ぎてるんですかね?
Cブロック
〇田中俊之
怪談系の番組にはどこにでもいる印象のある田中さん。普段の振る舞いから見ても怪談の語り手にピッタリには見えるのですが・・・。
私的に全くハマらないんですよね。というか、語りが全く頭の中に入ってこない。
一つ一つの単語や印象深い言い回しはわかっても、頭の中で再構成できないw。
これこそが、この人の語りの真骨頂なのかもしれません。
〇悠遠かなた
臨場感たっぷりで、早口で駆け抜けていくタイプの語り手。
はっきりとした連作構成で、いかに次の話を聞きたいと思わせられるかが勝負。
自身が訪問した心霊スポットの話ということでつかみはよかったと思うのですが、心霊スポットの話のプロットはある程度で尽くしている気がするので、次の話への引きにはつながらない気がしました。
逆に次の話が、本当にヤバイ話だとしたらそれこそもったいないなぁと。
〇鏡太郎
すごく聞きやすい声。
こんな若手の噺家さんいるよねって感じの語り方。
話の構成力はこのブロックではぴか一だと思いました。
先ほどの小森さんもそうなんですが、怪談語りのオーソドックスな形ってこうなのかもしれません。
メリハリのある話し方、擬音や驚かせに行くときの早口で畳みかける感じ。稲川さんを彷彿とさせます。
あと、構成力ぴか一と評価しているんですが、最後は蛇足かなと。そう思いました。
Dブロック
〇壱夜
私がライブで怪談を聞きに行った最初の方。
てなわけで、少しひいき目になるかもしれません。
非常に構成力が高かったなぁという印象。すぐにでも短編のドラマ。例えば世にも奇妙な物語にでもできそうな感じです。
語りの中でいろいろな声色を使い分けしているのですが、結構リアリティあるように感じました。
〇旭堂南湖
講談師が怪談をするという現代では珍しい方。
なので、ほかの怪談師と一律に比べにくいところがあり、評価が分かれるだろうなぁと、毎回思います。
今回は、アドリブあり。オチの先出あり。と十二分に引き付ける魅力的な話でした。
特に、南湖さんが赤ん坊の真似をするときはリアリティがあって気持ち悪いんですよねぇ。今回のオチと相まってすごいことになってました。
〇石野桜子
今回のファイナルの紅一点。
私の中では田中さんの次に知っていた怪談師。
自身の閉鎖病棟に入院歴のある実体験から、様々な怪談話が出てくる。
今回のファーストステージで披露した話は、何とも言えない気持ちにさせられた。切なくて、苦しくて、憤りを覚える。こんな怪談もあるんだなぁと、実感しました。
これは、Dブロック全体に言えることですが、だれ一人イメージ通りの怪談師がいなくて面白かったです。
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取り合えず、これがファーストステージの雑感になります。
セカンドステージ・ファイナルについてはまた、上げます。
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