Dr. MARIOがプライドの拠り所である人生

小学生の頃、あまりゲームをせずに育ってきた。集中力がないとゲームすらやる気にならないので、親からゲームをやめなさいと注意されたことはない。20分くらいで飽きてしまうのである。香川県でも暮らせるレベルだ(勉強もしないが…)。

そんな私が中学の時お年玉でゲームボーイカラーを買った。通学が電車とバスで時間がかかるからだ(勉強か読書すればいいのに…)。そして買ったソフトはDr. MARIOだった。Dr. MARIOは本当に楽しかったので、他のソフトなんて目もくれずDr. MARIOだけをやり続けた。正確には、従姉妹にもらった6つの金貨とヨッシーのクッキーもやった。とにかく毎日やるくせにその3つのソフトしかないため、自然と上達した。

時は流れ、友人がゲームをしていたのを見た時だった。友人は中学高校の同級生だったが、当時の成績でも行った大学でも運動神経でも負けていたので、私が勝てるのは芸能ゴシップの知識とDr. MARIOだけだった。友人はスーパーファミコンクラシックのDr. MARIOをやったことがないと言ったので、私は「私ドクターマリオ超得意だよ、22面まで行けるもんね、知ってる?22面て21面クリアしないと行けないから大変なんだよね20面は何回もやり直せるけどそれ以上はね(略」とオタク特有の早口でのたまった。しかし数回やってるうちに友人はなんと24面まで行けた上、24面をクリアしても24面にしか行かないことまで知っていた。

私の青春が…。私が青春をかけて打ち込んだものがあっさり負けるなんて…。しかも友人は学校まで自転車で20分だった…。私は電車とバスで45分かかったのに…。もう勝てるものが芸能ゴシップの知識しかなくなった。

余談だが、Dr. MARIOの音楽、FEVERとCHILLがあって、FEVERの方がメジャーだけど私はCHILLを気に入ってて(自称名人だから)(サビ?が好きなんです)CHILLをいつも使ってたのだが、妹に「こっちの曲使う人ってどんくさいよね」とサンプルたった1つの偏見でしかない悪口を言われた。その話を大学の時の友達に話したら、「絶対そうだ、うちの姉ちゃんもCHILLだったけど姉ちゃんどんくさいもん」とサンプル2つで断言された。

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