DNAが教えてくれると信じていた高校時代
唐突ですが、私は高校生の時日本史選択だったので、世界史の知識が割となく、時々びっくりするほどの無知を晒すこともある。うちの学校は受験に両方必要な人のため高2までカリキュラムにどっちもあったので「言っても習ったやん!?」と言われるが本当に記憶がない。どこからないかというと、エジプトのアメン神とアトン神の信仰の違いのところである。世界史選択の友達にそれを話したら「早っ!私長屋王のあたりまでは覚えてるよ」と言ったけど、それも相当早いのでは?
その友達に「なんで日本史選択にしたの?大河ドラマ好きだから?」と聞かれた。友達が世界史選択にした理由は、「世界史は体系的に覚えればいいから楽じゃん、日本史は細かいところまで覚えなきゃいけないし」と言うことだった。フーンとしか言いようがない。結局勉強量には変わりない気がするし、細かいとこまである分範囲は狭いし、ほんとにフーンだ。私が日本史を選択した理由はそんなことではない。大河は見てるけど。
私が日本史選択の理由は「覚えてなくてもDNAが教えてくれるから」だ。はい論破。江戸時代のことは江戸時代の御先祖が、戦国時代のことは戦国時代の御先祖が知ってるはず。私はテスト中そのDNAに耳をすませばいいだけなのだ。ただ、DNAの声が聞こえてきたことはついぞなかった。
でも大人になって気づいた。私の御先祖、父方は田舎の職人、母方は田舎の農家、3,4代前まで遡ってそれなんだから、もっと遡っても確実に農民だろう。田舎の農民が関ヶ原の合戦を知ってただろうか(巻き込まれて死んだかもしれんが)、東大寺が鎮護国家の思想により建立されたことを知ってただろうか(国分寺の工事には駆り出されたかもしれんが)。
DNAは答えてくれなかったのではない。知らなかっただけなのだ。ちなみにセンター試験、DNAの声に耳を澄ませていたためなのか、単なる勉強不足なのか、なかなかやばい点をたたき出してしまった。
私が無知なので、子孫も残念ながらきっと苦労するだろう。子孫に遺せる記憶、スラムダンクの名場面くらいしかない。
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