生きていく才能とかいうの。
生きていくのに圧倒的に才能がないと思うことがある。
人とのコミュニケーション能力だとか、稼ぐ力だとか。人が人として生きていくのに最低限この能力は持っといた方がいいよというような、基本ステータスが私には圧倒的に欠けているような気がするのだ。
それでも子供の頃それなりに生きて来られたのは要するに、自分に何かが欠けていたとしても家族の誰かがそれを補ってくれていたからだろう。
衣食住を用意してくれ、家に帰れればよかった。
大人になるとそうはいかない。
自立して一人で生きていかなくてはいけない。
途端に人生の難易度が跳ね上がることよ。
簡単に死ぬこともできないから、この難易度がとんでもなく爆上がりした人生を、どうにかこうにか生きていくしかない。
薄ぼんやりと、「あー。もうさっさと人生なんて終わればいいのにな」と思うことがある。
生きていくというのは同時に、自分がいかに生きるのに向いていないか、どのように向いていないか、どこで引っかかってどこで倒れて無様な自分再確認する作業に似ている。
死にたいなんて言いながら私は時々、この人生をきちんと完走できるのだろうかと不安になる。
その気持ちは死にたいっていうのとよく似ていて、結局、こんなことを書きながら死にたくもあるし、生きていたくもあるし。
なんというか、死にたいのは結局自分がすごく価値のない人間であると思い知らされた時に、思い知らされたままそれを受け入れて生きていくことがしんどくて、だったらいっそ死んでしまった方が楽なのになと思うのである