【25・26卒向け】就活におけるTOEICの価値
就活において、TOEICが高得点だと評価されやすいという話をよく聞きます。
私はまだ大学4年生なので、社会人にとっての英語の価値がどれほど高いものなのかは理解し兼ねますが、就活を通じて就活における英語の価値に関しては理解することができました。
今回は就活におけるTOEICの価値について現在の所感を少しまとめてみようと思います。
1.就活でTOEICは評価されるのか
就活でTOEICは評価されるのか?
結論から言えば、ある程度のレベルで高評価をもらうことができます。
私自身、就活時はTOEIC870点を取得していましたが、自分からTOEICの話題を出さなくても、面接官側からTOEICの点数を評価してくれることが多々ありました。
従って、何だかんだ言ってもTOEICの点数を上げる努力をすることにはメリットがあると言えます。
しかしそうは言ったものの、面接官がTOEICの点数の高さを評価する理由がいまいちパッとしません。
そこで、まずはこの部分について掘り下げてみようと思います。
2.なぜTOEICの点数は評価されるのか?
TOEICの点数が評価される理由は2つあると感じています。
2.1 英語力の高さや、入社後に英語力を伸ばすポテンシャルがあることを評価
1つ目は、英語というスキルに対する純粋な評価です。
海外進出を積極的に行っている企業や、これから海外進出を目論んでいる企業にとって、英語力が高い人材は魅力的にうつります。
TOEICだけで英語力を測るのは難しい部分もありますが、高得点の学生は仕事でも使える英語力を既に有していたり、そうでなくても入社後に英語力をビジネスレベルにまで向上させることができる人材だと認識することができます。
私自身も就活をしていた際にTOEICの点数を評価してくれた企業は、海外進出を積極的に行っている企業でした。
2.2 ストイックであるなどの人間性の評価
2つ目は、ストイックであるといった人間性の評価です。
TOEICの高得点を通じて、面接官はその人の人間性を見出したりもします。
多くの人はTOEICで高得点を取る際にそこそこの努力を要しますし、面接官側もそれを理解しています。
従って、TOEICの高得点というものからその人の持つ人間性(努力する力・ストイックさ・継続性・計画性)などを評価することができます。
こうした点を自らアピールしなくても相手側が勝手に汲み取ってくれるという点で、TOEICで高得点を取ることはメリットがあると私は考えています。
しかしながら、TOEICに入れ込みすぎることやTOEICを就活のメインネタにすることは危険で、それをやってしまうとむしろ悪影響が生まれます。
その部分について以下で解説していきたいと思います。
3. TOEICに入れ込みすぎることのリスク
3.1 所詮ハードスキルの1つでしかない
英語は所詮ハードスキルの1つでしかありません。
英語力の高さは仕事のパフォーマンスに大きく影響はすると思いますが、仕事はそれだけが全てではないと思います。
個人的には、仕事で成果を出すためにはハードスキルとソフトスキルをバランス良く併せ持つことが重要だと感じています。
(※ここでのハードスキルとは語学やプログラミングなどの能力的なスキルを指し、ソフトスキルとは対人間関係におけるバランス感覚やチームに貢献する力などの人間力的なスキルを指します。)
人間社会において1人で完結する仕事はそんなにありません。
故にハードスキル以外にもソフトスキルを持つことが求められます。
就活はいまいち実態が掴みづらいですが、突き詰めていくと自分のハードスキルとソフトスキルの高さをバランスよくアピールする場だと考えることができます。
従って、TOEICなどに入れ込みすぎて対人間の能力をアピールできなければ内定に至るのは難しいでしょう。
3.2 高い点数を取れば取るほど評価が上がるわけではない
高い点数を取れば評価はされますが、ある程度まで行くといくら点数をあげても評価にはそれほど反映されません。
点数としては860点まで行ったらもう手を引いたほうがいいです。
(860以上が公式的にTOEICの最高ランクにあたる為の最低ラインだから。
実際、これを基準にしてる企業が多い)
3.2.1 面接官の英語力が高くないことが原因で、点数の価値を正しく評価できない
面接官の英語力が高くないことが原因で、ある程度の点数を超えると面接官がその価値を正しく評価できなくなります。
英語が得意でない人にとってTOEIC860点と満点の違いは理解できません。
どちらも凄いという評価はしますが、それ以上の見極めはしないでしょう。
相手からの評価が変わらない以上、それ以上頑張っても意味がありません。
3.2.2 英語力が高い面接官はTOEICの高得点を大して評価しない
英語力が高い面接官はTOEICの高得点を大して評価しません。
評価はされます。
しかし、860点の学生にも940点の学生にも「入社後に鍛えれば、ちゃんと英語が使えるようになる子かな?」ぐらいの印象しか抱きません。
(総合商社とか間違いなくそんな感じ)
TOEIC高得点者は気づいていると思いますが、英語力とTOEICの点数の高さに相関関係はそんなにありません。
いわゆる錯覚資産です。
なので、これ以上に英語力をアピールしたいならば、IELTS、TOEFL ibt、英検1級などで評価を狙うしかありません。
3.2.3 TOEIC900点について
よくTOEIC900点が錯覚資産として持ち上げられています。
確かにその価値はありますし、900点を目指す意味はあります。
しかし、既に860点以上を持っている人が900点を取ることに躍起になることは、あまりにも効率が悪いので絶対にやめてください。
TOEFLとかIELTSに移行した方が圧倒的にコスパがいいです。
4.まとめ
ここまで書いてきたように、就活ではTOEICはある程度役に立ちますし、1つの大きな武器になります。
しかし、あくまでもある程度しか役立ちません。
入れ込みすぎず、かつ手を抜きすぎず、バランスよく取り組むことがTOEIC学習では大切です。
とりあえず860点以上を取ることを目指して頑張ってみてください。
また既に860点以上ある方は、ガクチカのブラッシュアップや企業研究に熱を入れましょう。